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退職します① -13年-

2023年9月30日を以て13年勤めた介護施設を退職する事となりました。

理由としては色々あるんですがね。
まぁ短期間で転職するのが当たり前みたいな介護業界で13年同じ施設で働けたのは良かったのかなぁと思ったり。

次の職場も取り敢えず内定が決まりました。
…まぁそんな報告なんですが、それだけだとマジで唯の報告になっちまうんで。

どーせなら13年間を数回に分けて振り返って行こうかなぁと。

介護と縁の無かった或る男が歩んだ13年の軌跡として。これから介護業界に入ろうとしてるいる方、転職考えてる方の参考には…ならないな多分(笑)

コンビニ店員、介護職になる

2010年3月。夢も希望も無い22歳の若造が、大学生活という人生の夏休みを終え、めでたくニートになりました。

まぁやりたい事も無いし。しかし金は稼がねばならん。近所のミニストップでバイトを始めました。ニートからフリーターにジョブチェンジ。

コンビニのバイトって覚える事多いし、変な客に絡まれたりで大変なんですが意外と楽しくて。特に夜勤は楽しかったなぁ…
一生コンビニで働こうかなぁなんて考えていたんですがね…親がブチ切れました(笑)

「大学行かせてコンビニでバイトは無いだろ」って。コンビニに対する偏見だ!普段利用しまくってるくせに!って思いましたが。
大学卒業後実家暮らしで親のスネかじり虫していたので逆らえず。渋々職探しが始まりました。

とは言ってもやりたい事もなく。何でも良いから正社員になれる仕事ないかなぁ〜とTVを観てたら「今、介護士が足りない」みたいなニュースを観て「これだ!」と即決。

で、介護の仕事をするためにはヘルパー2級(今で言う初任者研修)ってのが必要らしい。
ネットで検索すると、大体8万前後の費用が必要だと。
割と高いなぁ…と心が折れかけた時、何と5万円の講座を発見。しかも18:00〜21:00と夜の開催。バイトもしていたので日中開催の講座は中々参加しづらいってのもあったので。跳び付くように申し込みをしました。

その講座を開催していた法人に、就職する事になるとは思いもしませんでした。

介護業界にようこそ

無事3ヶ月のヘルパー2級講座を終え、さぁ就活しようとした矢先。「ウチの事業所で働かない?」と講座を開催していた法人から声が掛かりました。ラッキー!っと良く考えずに就職となりました。
2010年11月、フリーターは正社員になりました。めでたし。

法人が2010年4月にオープンした小規模多機能型居宅介護事業所に介護士として採用。
長ったらしいサービス名で、一回聞いただけじゃ覚えられないっす。これ名前付けた奴、もうちょっと考えられなかったのかね?

これから介護士として頑張るぜ!って思い、出社。んで初日から完全放置されました。
誰か何すんのか教えろよと思いましたが、そこは我慢。「何をすれば良いですか?」と聞くと「…あ〜利用者さんと話してて」と素晴らしい回答。
実習生じゃねぇんだけど…まぁ良いか。って利用者さんと話をしていると「ちょっと!話してないで業務手伝って!」とキレられました。…お前が話しててって指示したんだろ。

開設半年の施設は、教育体制も業務内容もマニュアル化されていない、所謂ブラックな職場でした。ブラック企業万歳!気持ちいぃぜ!

「あぁー辞めよ…コンビニの方が全然良いわ」と入社1日にして心が砕けましたね。
とは言えども正社員として採用されたばかり。この地獄のような職場で数ヶ月は耐えて、転職先を見つけようと考えました。

唯一の救いは同じ位に入社したガタキチって女性のパートさんが優しい…ってか常識人だったこと。
元々大手企業に勤めており、社会人としての常識とかを持っている人です。
俺が業務で困ってると、そっと手助けしてくれたり、フォローしてくれたり。
他の職員がクソみたいな性格(笑)だったから彼女の優しさには救われましたね。

んで何だかんだ4ヶ月経ち、2011年3月。相変わらず無法地帯みたいな職場で、介護の基本すら教えてもらえず四苦八苦している日々を過ごしていました。職員は入っても皆すぐ辞めていく。そりゃ、こんな職場じゃ長続きはしないわな。

利用者さんは認知症の方が多かったんですが。認知症ケアの基礎すら知らないし、教われない日々。毎日利用者さんに振り回され、疲れていました。

「介護って楽しくないなぁ」って思い、タウンワークで次の仕事を探し始めていました。

そんな日々を過ごしている中、新入社員がやってきました。東日本大震災から数日後のこと。
それが俺の人生に大きな影響を与えた1人であるムーさんという男でした。

ムーさんとガタキチ。この2人との出会いによって、地域と認知症に本気で向き合う事になります。

ここから俺の介護福祉の人生が大きく変わるのですが、それは次回に。

では、また逢いましょう。

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