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文フリ東京の思い出と衝撃

どすこい!!!!
こんにちは、ひやまです。

お知らせしておりました通り、5/21(日)に東京流通センターで行われた文学フリマ東京に参加してきました。個人出展ではなくZINEづくり部として出たため、初めてのイベント参加でしたがなんとか仲間と励まし合い乗り切ることが出来ました。
そのときの思い出や、来月の文フリ岩手に活かせそうな反省点、そして面白かったことを今回書き残したいと思います。

■めちゃくちゃ人がいた

多すぎィ!

文フリについてはwikipediaにも書いてあるのですが、年々参加人数(出展者・来場者両方)が増えているようです。今年は総勢一万人以上来たらしく、会場は溢れる人でもみくちゃになっていました。ものすごく強力な人の流れが出来上がっている中で、隙間なく配置されている出展者のなかからZINEづくり部のブースのために立ち止まってもらうのは難しく、かなりの苦労を強いられていたんだッ!!!!!

■ブースの展示が想像以上に難しい

いろいろ見せ方を変えたりした


以前紫波町で同人即売会イベントに個人参加したとき、展示用の棚とかテーブルクロスとか持ってこなかった反省もあり、今回はこのような販売会に慣れている「文フリ番長」から、テーブルクロスと値札(それぞれのZINEの名前と説明文、値段が書いてある)を預かってきました。また、A4サイズのZINEづくり部紹介パネルを2枚用意したため、そちらも立ててZINEづくり部に興味を持ってもらうのに役立ちました。
が、会場に対して字が小さかったか…!?
すごいスピードで人が流れていくため、細々とした文字を立ち止まってわざわざ読んでくれません。たまたま立ち止まってくれ人には、こういう部なんです~とか説明するのにはもちろん役立ったのですが、最初の掴みとしてパッと目を引くには難しかったかも…
そして計4人合計9商品を並べ、さらに販売はしないが他のZINEづくり部員の展示用ZINE6冊を並べると、1スペース分(長机半分)では場所的にもういっぱいいっぱい。かなり情報量の多いわりに、何を一番伝えたいスペースなのか初見でわかりづらくなってしまったかもしれません。
あとは、他のブースも回って印象が良かったのが、棚などを使ってスペースを立体的に使っているところ。ZINEを立てておくのも有効で、今回最初百均などでミニイーゼルを買って来ようとしたのですが、忘れてたしこのスペースではそれでも無理だったかもなと思いました。

■売れるのはストーリーかも
ZINEづくり部は東京では無名のため、どちらかというと部長のあまのさくやさんの名声に頼るか、その場で初めてZINEづくり部を知った人に買ってもらうしかありません。一応事前にSNSで告知も頑張って見たのですが、「SNSで見てきました!」という人はいませんでした(RYUTistオタの知り合いの方は来てくれた!あと知り合いの知り合いも来てくれた!充分か)。
私個人としてはZINEを2種類用意し、どちらかというと表紙に自信があったので「ジャケ買いで売れるのでは…!?」という淡い期待もあったのですが、何しろ9商品が並んでいる雑然とした売り場のこと、周りに埋もれてしまいなかなか難しかったです。
そんな中、ありがたくも立ち止まってくれた人にどう自分達を簡潔に紹介するかという場面で、咄嗟に口から出てきたのは「岩手から来ました!」という言葉でした。それを聞いたお客さんは「へえ!岩手から。それでこれは何をやっているの?」と驚いてくれるので、「これは地域で行われているZINEづくり部という活動で…」「作家のあまのさくやさんが部長をされてて…」「このZINEなんか見てください!宇宙が大好きなお子さんが作られたんですよ!」というところまで説明して初めて、「じゃあちょっと見てみようかな」→あわよくば買ってくれるかな、くらいに行けた気がしています。
以上のZINEづくり部そのもののストーリーがぱっと見で伝わってくれば、もう少し立ち止まってくれる人もいたのかなあ~というのが行ってみての感想ですが、まさかここまで人が来るとは思わず、初参加ではそういう想像をするのは無理だなと思いました。つまり参加してみてよかった。

■周りの方の助け

いち出展者として、お隣のブースの方とは仲良くしておいたほうがいいなと痛感しました。右隣の方のようにお助けいただいたり、いい情報をくれたり、なんなら意外な出会いに繋がるケースもあります。あとは左隣の人が有名な方だったらしく、机の横を通るときにこちらの展示物は倒しても全然謝らないくせにめちゃくちゃ売れててグギギってなりました。そういう人と仲良くなっておけばそれはそれでよかったのかもしれませんが、早々に完売させて立ち去っていたので負けた気分になりました

■もっと下調べしていけ/見本誌コーナーをつかえ
お客さんの立場として見た場合。人で溢れかえる会場で、テキトーに歩き回って自分好みの本に到達するってかなり難しかったです。自分の場合、買ってきたものはほぼ知り合いとかのサークルのものになってしまいました。当然ながら、自分が好きそうなものは事前に下調べが必要になりますし、逆に言えば事前にちゃんと告知しておかないと、そういう人のところにも届かないわけです。そんな中で同伴者からいい情報を聞きました。建物内の別の会議室みたいなところで、見本誌だけをおいてあるコーナーがあるというのです。ちょっと行ってみたのですがそこにはひたすら見本誌が並んでいて、また人も少ないので純粋に自分の好みの本にアクセス出来る確率が上がります。今回は出さなかったのですが、そういうところに置いておけば、そこで興味を持った人が来てくれたかもなあ~と思いました。本人の目の前で見本見て、買わずにそのまま抜けるって恥ずかしがる人もいるじゃないですか、そういう人にも宣伝するの大事だったんだなあ。

■文フリ岩手ではどうする…?
さて、ここまで書いてきましたが、この反省点をそのまま全部来月の文フリ岩手に活かせるのかというとちょっとわかりません。というのは、東京の来場者数は10000人、岩手の来場者は400人前後と言われるからです。
つまり人の流れのスピード感や密度が全然違い、どのような手法なら目を引けるのかが全く変わって来そうな気がします。ただそれはそれで、じゃあゆっくり歩いている人にはどういうものが刺さるのかなど考えようはあり、いろいろと考えてみたいなとは思いました。

■面白かったこと
いろいろ気づきを書いてきましたがここで個人的に面白かったことを書いてもいいですか?
前提として、

①私は新潟のアイドル「RYUTist」が好きであるということ
②ZINEづくり部の部長あまのさくやさんは、絵ハンコ作家でエッセイストとして有名で、今回は色々あって、個人出展していたあまのさんのブースに入る形でZINEづくり部が陣取っていた

ということがあります。あまのさんはまた別の作家さんのブースで出展されていました。

さて、ZINEづくり部のところに謎のおじさんが現れて言いました。「ここってあまのさくやさんのブースじゃないの?」私は経緯を簡単に説明しました。「ここはあまのさんが部長をやってる岩手県のZINEづくり部が入らせてもらってました。いろいろあってあまのさんはあっちの方にいます。」「そうなんだ。自分はあまのさんに昔世話になったもので…」
そういうと彼は、『不忍ブックストリート』と書いたパンフレットを差し出しました。私は、それに見覚えがあったのです。
「あれっ、これ見たことあります。新潟の北書店の繋がりで、ナントカ綾繁さんっていう…」「南陀楼綾繁(なんだろうあやしげ)ね。」「そうそう、その人がやってましたよね?」「そうだよ。お兄さん、北書店行ったことあるの?」「はい。自分、新潟のアイドルのRYUTistっていうグループが好きで、この前のメンバーの卒業ライブに行ったときに北書店にも行きました。そこで『北書店の本棚』(北書店の歴史やイベント記録が書いてある本)も買ったんです。それで南陀楼さんを知ったのかな?」「ああ、そうなんだ(笑)あのライブね。」「(あっRYUTistのこともご存じなんだ)これなんか(自分で描いたZINEを指さして)そのときに描いたメンバーへの感謝の漫画を収録したやつなんです」「そうなの。じゃあ買わないわけにはいかないね!」「えっ!ありがとうございます!(ここでやっと気づく)あれ…もしかして綾繁さん…ですか…?」「そうだよ(笑)」「どひゃー!!!」

というわけで、このやりとりだけでも面白かったのだけど、このあとこのことをあまのさんに報告しに行って、衝撃の事実が明かされることになります。

ひ「あまのさん!!さっき南陀楼綾繁さんが来ました!!!!」
あ「ああ~、聞きました(笑)」
ひ「まさかあまのさんと綾繁さんがお知り合いとは知りませんでした…」
あ「そうなんです。実は、そのつながりで私もRYUTistとか北書店のことと 
  か、存在は知ってた
んですよね。それでこの前ひやまさんがインスタの  
  ストーリーズに上げてたとき、あ~北書店行ったんだな~って」
ひ「(RYUTistのことも)初めから知ってたんですか!?!?!?!?!」
あ「全然言うタイミングが無くて(笑)」
ひ「ファ~~~~~~~~~wwwwwwwwww」

というわけで、あまのさんは最初からすべて知ってました(笑)
身近にいる人が、知らないと思ってた情報を最初から知っていたというインパクトは結構自分の中で度肝を抜かれました。さすがや…
ただ、自分が東京に来たことやあまのさんブースにZINEづくり部が入ったこと、いろいろなことが重なってそういう事実が判明したわけで、これ自分がここに来てなかったらわからなかったよな~~~おもしろ~いと思いました(笑)

というわけで、文フリ東京の振り返りでした!
来月6月18日は文フリ岩手です!
ぜひ遊びにいらしてください~!

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