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嫌な記憶は体で覚えている

 先月末に地元四国から関西へと引っ越してきた。それに伴って、人生2回目の転職である。

 新卒から約3年弱、栄養士をしてきた。なので選択肢としてやっぱり栄養士だった。住む場所も初めての関西で、生活スタイルも同棲で、職場くらいは経験あるもののほうが少しでも安心材料になるかなと思った。

 引っ越しをし、約2週間程度の有給消化という名の大型連休があった。荷解きをしたり、家具を揃えたり、その他生活用品を揃えたりした。

 新しい職場への入職は、2月半ばからだったがそれまでに2度職場へと呼ばれた。1回目は挨拶兼下見のため、2回目は2月から新体制となったため、職場の主な業務説明などが行われた。職場の方々はみんな優しく、関西特有?の嫌味のない明るさ、親しみやすさなどが感じられた。

そして、2月半ば。新職場への初出勤日。とその前にこれを予備知識として読んで欲しい。


 出勤し、真新しい制服をもらいそれに着替える。厨房着は全身真っ白で、ズボン、上着、帽子、マスクで衛生的に全身を覆うものである。工場内の制服などを想像して欲しい。そういったものは夏はとても暑い。基本的に事務所であっても帽子は脱げない。私はそのスタイルがあまり好みではない。
更衣室は、ロッカーがずらっと並んでいてその奥の一角でカーテンで間仕切るものでプライバシーはあまり守られていない。着替え中でもうっかり人が入ってきてもおかしくない。

 直近の職場は、私服で出勤しその上から白衣一枚を着るようですごく楽だった。

 仕事内容は、新卒で入社した給食委託会社と似通ったもので、その時の記憶が蘇ってきた。それがすごく心が締め付けられた。

 委託会社は受託先の栄養士にヘコヘコしないといけない。それがどうも受け入れられなかった。受託や委託も関係なく、同じ職場で働く以上対等であるべきだと思う。だが、現実はそうもいかず、委託はどこもそうである。

 新卒で入った職場は、受託先の方は冷たかった。私以外の委託の栄養士には仕事以外の世間話を振るけど、私は存在がないような感じだった。それがすごく辛かった。けれど、委託本社は受託先には逆らえないので、相談しても無駄だった。なんのための人事考課なんだろう。

 そういったことも含めて、心は縮小して入社初日フレッシュさはなくなり、もうここは長続きしないだろうなという考えにシフトしていた。

 自分に甘いなと思って、ここは耐えうるべきかとも思ったが体がそれを拒絶していた。入社初日の夜はなかなか寝られず、3時間睡眠くらいで朝を迎えた。こんな精神状態で続けられないし、教えてもらう先輩にも悪いし、休日だった翌日に内定辞退を伝えた。

 入社書類が実家に送るものとかもあって、初日には全て揃ってなくて全部が揃ってからでいいよとしてくれたおかげで、書類を出してしまう前に辞めることができた。これで書類を交わしたあとだったら職歴に一生残っていくことになる。1日で辞めたことは自分の落ち度はあるが、それが今後の就職でいちいち咎められると大変なことになる。信用問題にもかかわる。

 逃げるのにも、ものすごく体力を使う。それでも本能的に嫌だと思った環境に我慢をしながら居続けるのも心が病んでいってしまう。自分に合う職場を見つけるのはとても大変なことで、でもこの世は無数に仕事は存在しその中ではどれか一つは自分に合う仕事はきっとある。

 仕事、頑張ろう。



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