19日目の陽だまり
2度目の結婚をして、今日で19日。
自分で作ったごはんの、煮すぎた親子丼を食べていたら、昔実家で食べた母親のご飯を食べている気分になった。
自分で作ったといっても、新しい旦那さんのために、彼の好きそうなものを作った、家族のためのご飯だから味付けとかは少し気を使ったものだ。
ふいに、お母さんのご飯を食べた子どもの気分にもどったら、ああ「陽だまりだな」と思って、心にストンとおちた。
ここに戻ってきたかったんだなあって。
7年前に、病気(双極性障害)になってから、私の心はずっと陽だまりを探していたようにおもう。
躁の強烈な多幸感、はたまた疾走感。それが急激に不安や絶望や苦痛にかわり、ひと段落すると、焦燥感と虚無が繰り返される。躁のときのことを思い出して後悔や罪悪感に襲われることもあった。
何もそういうものがないときも、無感動だった。無感動で安定していればまだマシだと思っていた。
それが、今日。急に。目も前に陽だまりが現れた。ほっと暖かくて、それだけで十分だとおもった。
夜勤で疲れて帰ってくる旦那さんが、ご飯で幸せになってくれたらいいなと思っていたら、自分がほっと幸せになれた。
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