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『What the Health』 | Movie紹介④

ふだんの生活において、健康には特に気を遣っている方、健康に関心がある方にぜひ見ていただきたい作品です。

前回に続き、今回もNetflix originalドキュメンタリー映画をご紹介します。

前回取り上げた「COWSPIRACY」では、畜産業が環境に与える影響のほんの一部を取り上げました。今回の「What the Health」では、動物性食品が私たちの健康に与える影響が専門家の意見を通して紹介されています。

様々な利権などもあり、これまで大々的に取り上げられることのなかった畜産業の健康への影響。作品をご覧になる際は、先入観を捨て、新しい世界の見方を発見するような気持ちで見ていただければと思います。

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①加工肉はガンの原因

WHO(世界保健機関)は、10カ国8百もの研究から加工肉とガンの直接的関係を調査し、

✔︎ 1日1回50グラムの加工肉が大腸癌のリスクを18%アップさせると結論
✔︎ 加工肉を「発ガン性物質グループ1」に指定
  *グループ1はタバコやアスベスト、プルトニウムと同じカテゴリー


②肉食が糖尿病を引き起こす

一般的に、糖尿病の原因と考えられているのは砂糖の摂取ですが、専門家は「それは間違った認識だ」とバッサリ。

糖尿病は高炭水化物の食品や糖分の摂取が原因ではない
「糖尿病の原因」は血液の中の脂肪の量を増やす「食べ物(=動物の肉が中心の食事)」である。糖分は人間の細胞に吸収され、血液中から減少する(=血糖値が下がる)が、動物性の肉に含まれる脂肪粒子が細胞に蓄積し、糖分の吸収を阻害する(=血糖値が上がる)。

簡単な例をあげると、

バターをたっぷり塗った甘いパンケーキをたくさん食べる

糖分が原因で糖尿病になるのではなく、
バター(動物性脂肪)によって糖尿病が発症する

さらに、ハーバード大学の研究者は9つの研究から「1日1回加工肉を食べるだけで糖尿病のリスクが51%増加する」と発表しています。


③ガンや心臓病の発症はコントロールできる

家族にガンを患った方がいるので自分もガンになる確率が高い、そういった認識の人が多いと思います。しかし、内科医でありベストセラー作家でもあるマイケル・グレガー医師は「その認識は違う」と言います。ガンになる遺伝子を子どもが引き継いだとしても、その発症はコントロールできると言うのです。

家庭内における食習慣・生活習慣は子どもの代にも引き継がれます。それが例え健康に悪い習慣であったとしても。ガンになるような食習慣を続ける親の影響により、その子どもも同じ食習慣を続けるために、家族で同じ病気にかかる確率が高くなると言及しています。

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どうでしょう。何気なく口にしているお肉が、ここまで健康被害をもたらすとは…。この作品を見る前と後とでは、見る世界がまったく変わります。

ここまで専門家が口をそろえて健康への被害に言及しているお肉。私たちの身体は食べたもので構成されています。改めて、食とは何か、健康とは何かについて、深く考えさせられる作品だと思います。

vegielab🌱


【参考】

●IARC Monographs evaluate consumption of red meat and processed meat
https://www.iarc.who.int/wp-content/uploads/2018/07/pr240_E.pdf

●Unprocessed red and processed meats and risk of coronary artery disease and type 2 diabetes--an updated review of the evidence



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