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週末の夜はドラマをお供に『ナイルパーチの女子会』

週末の夜は早めに家事を済ませてソファに腰掛ける。
サブスクの海からみたい映画かドラマを探り当てるこの時間が好きだ。
部屋の明かりを暗く,さながら映画館のようにしてみるのがお気に入り。
今回選んだのはこれ。

テレ東ドラマ『ナイルパーチの女子会』。
リアタイはしていなかったけれど、タイトルに惹かれて視聴。
これは余談だが、ナイルパーチって知らないうちに食べている白身魚のイメージしかなかったので、その獰猛さについては知らなかった。それが相対的にしか気づけない、というのも興味深い。

不穏な感じがして恐る恐る見始めたものの、面白くて一気見してしまった。
正直、主人公二人のどちらにもあまり共感はできない。けれど、こういう人っているなぁと思うし、自分だって環境と状況次第では彼女らと同じようになり得る怖さも感じた。

自分の機嫌を自分でとる、というのと同じように自分の不安を自分で引き受けるって大事なことだ。不安が不安をよんで、依存した相手に解決してもらうというのでは、いつか関係が破綻してしまう。
思春期にコントロールができなくて、そういうことが起こるのはわかるけど、そのまま拗らせて大人になってしまうのは悲劇だな、と。

ぱっと見は真逆だったとしても、実は同じ穴の狢だったということはよくある。これは私自身の経験から感じたことだけど、この人とは違う!と強く思いたいときほど、案外似たもの同士だったりするのだ。
自分の中で強い否定衝動が出てきたときに、躍起になって否定したくなるのがその証拠だと思うようにすると、少し落ち着くこともある。

♦︎

そういえば私の周りには友達がいないとか少ないと公言する人が多い。
大人になると、共通の話題が減ってしまったり、環境が変わってしまったりして疎遠になるのもわかる。
面倒だからいいや、と思うのもわかる。

ただ、そういう人たちって関係を維持する努力をしたくないんだろうなと感じることがある。達観しているといえばそうなのだろうけど一度何かあればもう終わり、という感じで良くも悪くも執着心みたいなものがなさすぎる。
…ようにみえる。

その姿勢って案外相手にも伝わるものだ。
どちらかだけが頑張らないと続けられない関係性は対等ではない、と思う。
それは友人関係だけに限らずなんでもそうで、だから続きにくいんだろうな、と。

友達がいることで精神的に救われることもあれば、すり減らされることもある。その両面を受け入れる覚悟が必要なんだろう、と感じる。

人との関係を維持するって難しい。
どれだけ仲が良くても、愛情があっても簡単にすれ違うものだ。
その度にお互いが関係を維持しようと思わないと続けられないし、心地よい距離は保てない。

その努力を怠っていないか、己を振り返るいい機会になった。




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