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祝い酒日和

嬉しいことがあった。
すごく嬉しいんだけどきっと人には伝わらない。本当に小さなことなので一人でお祝いすることにした。この嬉しさは誰かに伝えようとしてしぼんでしまうのが勿体無い。冷蔵庫からとっておきの日のために冷やしておいたアレを持ってくる。

アレとはこれだ。


数日前に届いていたが、飲むタイミングもなくてそのままになっていた。飲むなら今日みたいな日がぴったりだ。ワクワクしてあける。パッケージが昭和のレトロ喫茶のような雰囲気があって可愛い。色味はブラックコーヒーくらい濃いが、匂いはほんのりチョコっぽい甘さがある。

口に含んでみる。
「あ、甘い…?」
ただ甘いだけではない。甘さの後でビールの香りと苦味がほんのり残る。肝心のミント感はそこまで感じなかった。デザートビールってそういうことか、と納得。ご飯に合わせるより、チョコレートとかバームクーヘンと一緒に飲みたくなる味。
口が裂けても豚キムチと飲んだなんて言えない。これは私のチョイスミスだ。

デザートとして飲むのにぴったりだと思う。
好みが分かれそうな味ではあるが、私は好きだった。
ただ、合わせるものには気をつけてほしい。出来れば甘いものと一緒に。なんならチョコミントアイスと合わせるのが一番合うのではないか。そんなことを思いながら飲んだ。まだあと5本あるので何が合うのかあれこれ試してみたい。こんな時宅飲みできる世の中だったらもっと楽しいのになぁ。それだけが残念。

せっかくなので一緒に買った『リスボンの坂道』というチェリーのビールも飲んでみることにした。

こちらはグラスに注いだ瞬間から、チェリーの甘酸っぱい香りが広がる。この香りたまらない。さくらんぼというよりアメリカンチェリーっぽさがある。
色味もチョコミントに比べると薄めで、紅茶の色味にに近い。なんというか想像通りの甘酸っぱさでこれもデザート向き。チョコミントよりは軽めの味わいで、とても飲みやすい。お酒であることを忘れてしまうくらい飲みやすいので、ゆっくり飲んだほうが良さそう。何度も言うが、アルコール6%とは思えないくらい飲みやすい。

どちらも違ったおいしさで2倍楽しめた。
嬉しい気持ちも心の中でどんどん広がってほわほわしている。この嬉しい気持ちは私だけの秘密。ビールに閉じ込めて味わって寝てしまおう。



そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。