会うのに理由がいらない関係になりたい
会うのに理由を作らなくても会えるのが恋人の醍醐味だと思っていた。
ところが私は付き合う前と相変わらず,彼と会うためにせっせとそれっぽい理由をこしらえている。
いい大人なので,約束は事前にとりつけてそれ以外のプライベートにはお互いほとんど干渉しない。LINEのやりとりは未だに敬語を使っているし,基本的には必要なことしか話していない。ここだけの話,会う時はちゃん付けで呼ばれているが,何故かLINE上ではさん付けに戻るその距離感がむずがゆい時もある。
この距離感については,そうしようと話し合って決めたわけではないが,少なくとも私は必要以上に立ち入らないよう,気をつけている。親しき仲にもというか,ぐっと距離をつめることがいい方に進むタイプの人とは思えなかったのが大きいが,私自身あまり干渉されるのは好きではない。
彼はというと,LINE上ではその日の予定などを教えてくれることはないが,会った時に会うまでの時間何をしていたかや,その週にあった出来事などをさらっと話してくれるので特に心配もしていない。しかもそのほとんどが仕事に関する予定で,思った以上に忙しいようだった。
知り合った当初,私が時々週末に仕事が入ることを心配していたわりに,彼も同じくらいかそれ以上に週末仕事していたので,内心ほっとした。私は週末に仕事が入ったら,どこかで代休がもらえるわけではなくそのまま休日が減るだけなので,同じくらい忙しい人の方が気が楽なのだ。
そういえば初めて会った時も,えらく中途半端な時間を指定されたので一体何人と会うつもりなんだと訝しんだが,誰かと約束していたわけではなく,その時間まで仕事をしていただけ,というオチだったことがあった。
その時は絶対嘘だと思っていたが,多分あれは本当だったんだろうと今は素直に思えるくらいには信頼している。
連絡の頻度を高めたり,開けっぴろげに本音を出していくというよりも,些細なことであっても嘘をつかないとか,思っていることは誤魔化さずに伝えるとか,そういう小さなことの積み重ねが信頼関係を作っていくために必要なんだなと思う。
まずは次に会った時,約束の日までがいつもより長く感じた(実際にいつもより長かった)ことを正直に伝えてみるつもりだ。今までの私は平気なふりで誤魔化して,耐えきれずその後自滅していたので,そのパターンを避けるためにもここは変わるべきポイントだと思っている。
同じ気持ちだったら嬉しい。
でも違っていたとしても,勝手に傷つくのはやめよう。
ついでに理由がなくても会いたいと思っていることも言えるだろうか。
さすがにちょっとハードルが高いので,それはおいおいということにしておこうと思う。
ちょうどいい距離感を見つけるのはなかなか難しい。
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そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。