見出し画像

休んでよかった

休むと決めてから約2ヶ月。
休むからには変にやらなきゃなどと考えず,とことん休むことにした。
こういう時しっかり休めるかどうかでその後の気持ちが全然違うことはよく知っている。

1ヶ月ほど休んで離れていたら,追い詰められていたときの焦燥感のようなものがすうっと消えていくのを感じた。それから半月ほどで,そろそろ再開しようと自然と思えた。無理に気持ちを持っていこうとするのではなく,自然にまたやろうと思えたことが大事だったなと思う。

どんなに好きでやっていたことでも,ふとした時に義務感に変わってしまうことってある。やらなきゃ,やらなきゃって焦って気持ちだけがどんどん先走って,どうしたらいいか分からなくなっていた。

一度休んでしまったら,もう走れないかもしれないとも思っていた。
それが何より怖かった。

休んでみて気づいたことだが,あの時の私には圧倒的に時間が足りなかった。空いている時間のほぼ全てを家族のサポートに使っていたし,自分自身のことも,もちろん仕事だって待ってはくれなかった。そんな中で論文のことまで考える時間も余裕もなかったのだ。

少ない時間で工夫して,というと聞こえがいいかもしれないが,慣れていないことをするときはやっぱり時間が欲しい。どうにかおさめようとすると,こじんまりしたものしかできない。

質の高いものを求める以上,時間をかけたかった。
時間を言い訳に中途半端なことはしたくなかった。

そして休んだらもう走れないかも,というのも杞憂だった。
むしろ頭の中がクリアになっているとさえ感じたのだ。少し前まで行き詰まっているように思えたところもすんなり言語化できて,自分でも驚いた。
いい意味で肩の力が抜けたんだろうなと思う。

すんなり前に進んだほうがかっこいいかもしれない。
でも,かっこ悪くても休んでよかったなと思う。
休んでも大丈夫って思えたのは,この先の私の財産になりそうだ。




そのお気持ちだけで十分です…と言いたいところですが、ありがたく受け取らせていただいた暁にはnoteの記事に反映させられるような使い方をしたいと思います。