西中@VC勤務

新卒でVCに入社。VC在籍16年。投資、ファンドレイズ、M&A、事業開発、採用…

西中@VC勤務

新卒でVCに入社。VC在籍16年。投資、ファンドレイズ、M&A、事業開発、採用支援、人事(VC運営)、オープンイノベーション支援、新規事業支援と浅く広く経験。加えて最近はシステムコーチングを学び中。 これまでの経験を通じて学んだことや気づきなどを発信しています。

最近の記事

日本の公認会計士は海外でもキャリアを築けるか?世界の最先端人材マーケット事情【グローバルサーチファームCEO×VC対談】

日本の少子高齢化に伴い、マーケットの将来性を見据えて、世界で働きたいと志す方が増えてきました。公認会計士や税理士のように高度な専門性を有していれば、その知識を活かして、海外でさらに人材価値を高めていくキャリアパスも選択肢の1つになりえます。 とはいえ、実際に海外の人材マーケットの動向を国内で正確に知ることは困難です。そこで今回は、アジア太平洋地域を中心に世界の求人事情に精通しておられるWITH international Japan株式会社の代表取締役、中島潤氏にお話を伺いま

    • システムコーチングとベンチャーキャピタリストとしての「人」への支援:より良い伴走者を目指して

      2006年にJAFCOに入社してから約17年、私はベンチャーキャピタリストとして起業家の方々やオープンイノベーションの創出に向けて挑戦されている方々とともに伴走してきました。 また、2014年からはシード・アーリーステージの投資先を中心に、30社以上の投資先支援に関わってきました。そんな中、私は一貫して「人」の成長に貢献していきたいという思いを抱えていました。 さらなる成長に向けて投資先の事業を支援し社会に大きなインパクトを生み出すことは、ベンチャーキャピタリストとして重要

      • CFOへの転職希望者に向けたQ&A :CxOとして「何」が期待されるのか?

        私は、ベンチャーキャピタル(VC)JAFCOで10年以上、スタートアップ支援に携わり、投資先の人材採用支援も行ってきました。また、スタートアップのCFOとして転職したい方の相談も多数受けてきました。 少し前のことですが、ある会計士の方から転職相談を受けました。その方はスタートアップの管理部門ですでに実務担当者として経験を積んでおり、上場までのプロセスも経験したため今後CFOを目指していきたいとのことでした。 今回はその方の相談にお答えした内容をもとに、CFOというキャリア

        • ベンチャーキャピタルの投資スタイルの違いとは:VCのビジネスモデルとファンドの仕組み

          2014年からベンチャーキャピタル(VC)にて投資先支援に取り組む中で、様々な方とお会いし、お話する機会を頂いてきました。 その中で、スタートアップの経営者やVCへの就職・転職を検討されている方から、こんなお声を伺うことがよくあります 「VC各社が、それぞれどう違うのかがよく分からない」 VC一覧をまとめた資料などを見れば、各社の歴史や主な投資先などは比較的すぐにリサーチできます。 とはいえ、VC各社の違いを分析するための着眼点となると、どこに注目すればいいのか迷

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          VC目線からみたスタートアップの資金調達とは|エクイティファイナンスと資本政策

          ベンチャーキャピタル(VC)には、起業家の方々から日々、様々な相談が寄せられます。特に資金調達に関する相談が割合多く、アドバイスをさせて頂く機会も増えています。 プラットフォーム「INITIAL」にて公開された「Japan Startup Finance 2022上半期」のデータを見てもその傾向は明らかです。 このグラフを見てもわかる通り、2022年1月〜6月のスタートアップの資金調達額は4160億円と、上期の段階で昨年1年間の50.6%に達しています。2013年~2017

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          CFOを目指す会計士なら知っておきたいスタートアップの求人像|VC目線からの提言

          公認会計士の方のキャリアパスの一つとして、スタートアップへの転職を選ぶ方も増えてきました。とは言え、スタートアップのCFOと一言で言っても、コーポレート体制の整備や上場準備の部分を担うのか、それともファイナンス領域を中心に活動するのか、企業によっても求めるスキルや実績が異なります。 そもそもスタートアップはどんな人材を求めているのか? そして、スタートアップのCFOにはどんな人がマッチしやすいのか? ベンチャーキャピタル(VC)で10年以上スタートアップ支援に関わってきた立

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          ベンチャーキャピタル(VC)がスタートアップへの投資を決める基準とは

          ベンチャーキャピタル(VC)JAFCOでスタートアップ支援を手掛けている西中です。 前回は、「VCの視点から考える「スタートアップ」と「ベンチャー」の違いとは」というタイトルで、VCの目線から見たスタートアップの実態についてお話させて頂きました。 ご存知の方もいるかもしれませんが、VCである当社は「新事業の創造にコミットし、ともに未来を切り開く」をミッションに掲げ、これまでに革新的な製品やサービスの数々を起業家の方々とともに生み出していくプロセスに貢献して参りました。

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          【対談】オープンイノベーションの「成功」「失敗」とは何なのか?<後編>

          スタートアップと大手企業の協業が推進されていく中で、オープンイノベーションの事例における「成功」や「失敗」について議論される機会が増えています。 しかし、オープンイノベーションの「成功」「失敗」の基準とは何なのか?どんな事例を「成功」とみなし、逆にどんな事例を「失敗」と捉えればいいのか、実態に即した定義はまだ出来上がっていないように感じます。 今回は、富士通株式会社で新規事業開発を担当しているアクセラレーター、松尾圭祐さんをゲストにお迎えして、オープンイノベーションの「成

          【対談】オープンイノベーションの「成功」「失敗」とは何なのか?<後編>

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          スタートアップと大手企業の協業が推進されていく中で、オープンイノベーションの事例における「成功」や「失敗」について議論される機会が増えています。 しかし、オープンイノベーションの「成功」「失敗」の基準とは何なのか?どんな事例を「成功」とみなし、逆にどんな事例を「失敗」と捉えればいいのか、実態に即した定義はまだ出来上がっていないように感じます。 今回は、富士通株式会社で新規事業開発を担当しているアクセラレーター、松尾圭祐さんをゲストにお迎えして、オープンイノベーションの「成

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          VCの視点から考える「スタートアップ」と「ベンチャー」の違いとは

          (この内容は、CPASSに寄稿した内容と同様の内容になります。) https://cpass-net.jp/posts/2w12X-Ev 公認会計士のキャリアパスの一つとして、スタートアップのCFOへの転身を視野に入れる人が、10年前に比べると徐々に増えてきていると感じます。スタートアップのCFOの役割は多岐に渡り、コーポレート体制の整備からファイナンスまで、様々な役割が求められます。 私は、ベンチャーキャピタル(VC)JAFCOで10年以上、スタートアップ支援に携わって

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          成功するオープンイノベーションに必要な要素とは:大企業とスタートアップの感覚のズレを考える

          ベンチャーキャピタルJAFCO(ジャフコ)で投資先支援を行っている西中です。 新卒でJAFCOに入社してから、日本におけるオープンイノベーションの成功事例を1件でも多くを生み出せるように試行錯誤を重ねてきました。 オープンイノベーションに取り組む大企業は年々増えていますが、反面より多くの課題に直面する機会が増えました。 大企業側とスタートアップ側どちらの内情も見てきた立場から、今回は大企業とスタートアップ、それぞれ当事者では気づきにくい「感覚のズレ」についてお話していこ

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          「スタートアップ」を取り巻く環境の変化と転職動向

          ベンチャーキャピタルJAFCO(ジャフコ)で大企業とスタートアップの協業を促進するミッションを担っている西中孝幸と申します。 新卒からベンチャーキャピタル(VC)に入り、これまでに大企業側の視点とスタートアップの視点、双方を見てきた立場から、今回は「スタートアップ」とその周囲を取り巻く大企業や就職希望者との間でどうしてミスマッチが起こるのか?という課題を考えていきたいと思います。 あくまでも私の経験に基づく考えであり、絶対の答えというわけではありません。むしろ

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          自己紹介&今の課題意識

          少し長くなりますが、自己紹介と今何を考えているかについてまとめてみました。 現在、私はスタートアップと大企業の架け橋となり、インパクトのあるオープンイノベーションを創り出す仕事に2008年からチャレンジしています。 そんな私が、何故VC産業に飛び込み、今もなおVCの立場からチャレンジしているかについて書いてみました。 スタートアップを支え社会を変える一助となるVCVC(ベンチャーキャピタル)の仕事は、本質的には投資ではなく、 世界を変えていく力を秘めたスタートアップ企業

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