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『守りたいもの』

結婚するときにふたりで決めた。

「夫婦の寝室は別々にしよう」

常に一緒にいたとしても。
夜、寝るときは別の部屋にしよう。

コレを友人に話すと大抵驚かれる。
「え!?なんで?仲悪いの?」とか。

私はそれを受け止めながら「なんだかなあ」といつも思っていたりする。

朝起きるときも、夜寝るときも。
仕事の時間は離れ離れだけど、休みの日は一緒にいて、毎日ご飯を食べるときも一緒にいて。
常にくっついている生活=夫婦仲がいい、とは私はあんまり思わない。

確かにウチも、大抵は一緒にいるけど、それはお互いに“一緒にいたい“と思う時間が共通しているから一緒にいるのであって、どちらかが興味を失えば、その隣からスッと離れていく。

でも、だからって夫婦仲が悪いわけじゃない。

だってさ、鬱陶しくない?

年がら年中、隣にいて。
毎日顔を突き合わせて。
なのに寝るときも起きるときも一緒なんて。
正直、もう、鬱陶しくてたまらない。

私はひとりの時間がないとダメなタイプだ。

ひとりのときには、好きなことをしていたいし、あられもない格好でゴロゴロしたいし、ひとつの物事に集中したい。

だから、寝室はわけよう、と言った。

もちろんリスクはある。
旦那は持病があるので、夜中に低血糖で体調が悪くなったりするし、突然動けなくなることもある。
そういったときに、糖分を用意する人間がいなければ、誇張ではなく死んでしまうかもしれない。

けれど、私と似た気質を持っている旦那は、私の提案に是非もなく賛成してくれた。

ずっと隣にいることが素晴らしいとは思わない。

隣にいなくても、自分だけが使える時間を確保してストレスを発散出来て、毎日笑って話ができたら、それはきっと素晴らしいことで、共にある時間の長さが、そのまま夫婦仲に直結するとは思わない。

うちは、“そういう“夫婦なのだ。

だからたかが一緒に寝ないくらいで、夫婦仲を心配されると、いつも思ってしまう。
「なんだかなあ」って。

もしもサポートをいただけたら。 旦那(´・ω・`)のおかず🍖が1品増えるか、母(。・ω・。)のおやつ🍫がひとつ増えるか、嫁( ゚д゚)のプリン🍮が冷蔵庫に1個増えます。たぶん。