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『転職して天職に出会った』

転職してよかったこと。
それはもう身も蓋もない言い方をすれば
全てである。

現職より前職が優れているところなんざ、
ひとつたりとして存在しない

ブラック企業勤めでも、たったひとつでも学びがあり、その先の自分の人生の糧になるのなら、
しんどかったけど、働いていた意味はあったのかもしれない、と少なからず思えるかもしれないけど。

前職で働いていたことは私の人生最大の汚点であり、働いていた中で得られた糧など皆無であったと断言出来る。
根にもちすぎているきらいはあるが、あの4年間を振り返って私の中に残っているのは、いまだ恨み辛みと後悔だけなのだ。

📊転職して変わったこと


そのいち:給料が増えた

そもそもまずはここである。
実動時間と給料のバランスが取れた、とも言えるかもしれない。

前職はひと月で200時間以上働いていたが、その多くはサービス残業であり、リアルに1円にもならなかった
朝の5時から夜の21時まで、1日中店にいたとしても、もらえる給料は8時間分だけなのである。

月に25日出勤して、給料は手取りで13万。
最低賃金?なにそれおいしいの?の世界。
店舗責任者だとしても手当てなどがつくはずもなく、むしろ正社員でもないのだ
福利厚生は社保のみ。交通費すら半額も出ない。
今思い返しても、こんな職場にしがみついていた自分の頭は本当におかしかったんだと思う

それがいまや、150時間程度の労働でそこそこのお賃金をいただけているのだから、心から転職してよかったなぁと身に染みている。

昇給制度がある職場最高。

そのに:時間の余裕が出来た

前述の通り、前職では夜も明けきらぬ朝から晩まで、1日のほとんどを店ですごしているといっても過言ではなかった。
帰り着くのは21時22時。
遊ぶ体力もなく、ご飯を作る気力もなく、唯一気が休まる時間といえば、寝る前のほんの数十分のゲーム時間のみ。

休みの日は休みの日で、失った体力を回復させることしか考えられず、朝から晩までどこにも行かず寝てすごすだけ。
外に出るタイミングといえば、月に1度、母の通院に付き添うくらいである。

当時はパニック障害を発症していたのもあって、
遊び歩こうって気にもならなかったから、まあ、それはそれでよかったのだが。
気力も体力も奪われて、自由になる時間もなく、有給すらも使わせてもらえない。

そりゃ、健康な人間だって心が病むってものである。

現在は定時上がり。
春と夏は繁忙期なのでこの時期は残業も多いが、
それでもせいぜい20時には帰れる。

夕飯の支度をして、食べ終えて、のんびりと布団に寝転がってnoteを書く時間もあるし、やろうと思えば日付が変わるまでゲームをすることも出来る。
いずれも前職では考えられなかった話だ。

そのさん:良好な人間関係

私は転職をするにあたって、心に決めていたことがあった。

それは“自分を偽るのをやめる“ことである。

前職での自分は、明らかに無理をしすぎた。
出来ないことを出来ると言ったことはないが、
自分のキャパシティを超えて仕事をこなし、
責任者として周りの人間関係に心を砕き、
ことさらに明るく振る舞って人当たりの良い人間であるように努めた。

土台無理な話だったのだ
私のような根暗が、どんな人にでも好かれるように振る舞うなんて。

仕事量云々以前に、自分を偽っていたことにもストレスがかかっていたのは明白だった。

だから私は決めた。
根暗は根暗のままでいよう、と。
それによって周りから嫌われても、ぼっち飯を食うことになっても、もういいじゃないか。
仕事さえキチンとこなして、コミニュケーションを取ってさえいれば、休憩時間や退勤後まで、同僚や上司に付き合う必要なんてないのである。

この辺の紆余曲折はまた別の記事でお話ししようと思うが、私は今、ほどほどに良好な人間関係を築いている。

時にライバルとして切磋琢磨し、
時に友人として心に寄り添う。
自分を偽ってまで欲しがっていた関係が、ゴマかすことをやめただけであっさりと手に入ってしまった。

そのよん:転職して天職に出会った

ここでタイトル回収。
前述した通り私は相当な根暗であるが、前職の時点で自分が“人と関わる職が好きなのかもしれない“ということに気づいてはいた。

それだけは唯一、前職で学べたことかもしれない。

私は人見知りの根暗なので、雑談が苦手だ
noteでの交流のように、コメントのやりとりであれば時間をかけて推敲出来るので良いのだが、対面でポンポンと軽妙なやりとりをするのが苦手なのである。

人に話を振るっていうのもうまく出来ないし、
だから私は喋ることが苦手なのだな、とずっと思い続けてきた。

その思い込みがくつがえされたのが、
前職で試食販売のようなイベントをやった時だった。

自分の言葉でお客様に商品をおすすめし、
買っていただくというイベント。
私は正直やりたくなかったが、やりたがるスタッフが誰もいない、ということで急遽店頭に出ることになった。

さて結果は。
飛ぶように売れたのである

他のスタッフをぶっちぎって、圧倒的に売って売って売りまくった。
それもそのはず。
なぜならセールストークは雑談ではないから

商品のおすすめポイント、メリットとデメリット、言わなきゃいけない言葉、それさえ頭に入っていれば、あとはそれをなぞり続けるだけ。

時折お客様から質問を受けても、商品概要さえわかっていればそれを引っ張り出して答えればいいし、朗らかなお客様が雑談を振ってくることもあるが、それはとても短い時間。
そして自分から話を振るわけではなく、あくまでもお客様の側から話を振ってくれて、それに応えるだけ。
こんな楽な会話はない

事務所に張り出された順位表で、2位に30以上の差をつけてトップを取った私は思った。
あ、営業とかいいかもしれない、と。

というわけで。
私はいま営業職に就いている。
厳密に言えばちょっと違うのだが、
自らの言葉とトーク術で物を売るのはほぼ同じである。

入社後、営業成績は常にトップを独走中。
転職をして天職に巡り合ったのだった。

👍“転職“をすると人生変わる

些細なことから大きなことまで。
転職とは人生の転換点だと言っていい。

私は前職から逃げるためだけに転職をしたが、
今ではあの時の自分の決断はなにひとつ間違っていなかったと断言できる。

昔とは違い、ひとつの会社に終身で勤め上げる人も少なくなった今の時代。

転職は自分の人生をより良くするための、
自分自身のアップデートみたいなものなのだ。

もちろん良いことばかりが起こるとは限らないから、私は人に転職を勧めたりはしない。
天職に巡り合うかどうかなんて、それこそ運次第なところもあるし。

これはあくまでひとつの成功事例として、
こういうこともあるんだなぁと思っていただければ幸いである。

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