『一生懸命なにかを頑張っている人に聴いてほしい曲、ロマン』
こうやって曲をご紹介するのも久し振り。
どうもリトです、こんにちは。
今日は世界中に数ある応援歌の中でも至極の1曲。
SUPERBEAVERの“ロマン“について。
1.“頑張れ“って、尊いよね
人から応援される「頑張れ」って、まあ、よく使われる言葉ではあるけど、ポジティブな意味ばかりじゃないじゃないですか。
自分を奮い立たせるために、自分に向けて言うならいいのかもしれないけど、他人から言われると
「そんなん言われたって、もうすでにめちゃくちゃ頑張ってるよ!」とか、「人の気も知らないで好き勝手言いやがって」とか。
純粋に応援している、してくれているだけなのに、受け止める側としては複雑な気持ちになる言葉、それが「頑張れ」って言葉だと思うのです。
なんでだろうね、押し付けがましいのかな。
鬱病の人に「頑張れ」って言っちゃいけないとかよく言われるけど、私もほんの数年前まではそっちの世界に片足突っ込んでた人間でしたが、でも別に、「頑張れ」って言葉は嫌いじゃなかったんですよね。
だって自分の気持ちなんて絶対他人にはわからないわけですから。
自分がどれだけうまくいかなくてもがいて、キツくてしんどくて苦しくても、その30%も他人にはわからないわけじゃないですか。
それでも、わからないけど寄り添ってあげたい、とか、少しでも理解してあげたいとか、元気になってほしい、とか、また笑ってほしいとか。
そうして一生懸命その人が考えて、思わず出た言葉が「頑張れ」だったら、嫌いになる理由がない。
そりゃ人間だからそれを言われたところで頑張れない時もあるけど、相手だってそれはわかってるんじゃないかなと思うんですよね。
わかってるんだけど、とにかくなんでもいいから励ましたくて考えて、そして絞り出した言葉が「頑張れ」なら、それは尊い言葉なのかなって。
2.でも“一緒に頑張ろう“はなんか違う
で。コレです。
「頑張れ」って言葉は嫌いじゃないけど、「一緒に頑張ろう」はなんか違うって、私もずっと思っていて。
例えばnoteに記事を書くとか、マラソン大会で同じ距離を走るとか、明確に“やらなきゃいけないこと“が相手と自分で同じ場合はいいんですよ。
うん、だってゴールは同じなんだから。
走るのが得意じゃないとか、足が遅いとか、個々に違う点はあるかもしれないけど、でもゴールまでの距離は変わらないのだから、それは「一緒に頑張ろう」でいいと思うのです。
でも仕事の悩みとか、恋の悩みとか、それぞれの目指す着地点が違うのに、「一緒に頑張ろう」は違うんですよね。
なんて言ったらいいのかなぁ、そこに至るまでの過程が違うし、苦労が違うし、絶対“一緒“にはならないわけじゃないですか。
だから「一緒に頑張ろう」って言われても、「いや“一緒に“は無理だろ」と思っちゃう。
「それぞれに頑張ろう」は、そんな私の違和感を消してくれる最高の言葉だったのです。
至る過程が違っても、目指す場所が違っても、見てる景色が違っても、立場が変わっても。
“それぞれに“頑張ればいい。
寄り添って共に歩く、じゃなくて、それぞれにゴールを目指していこう。って、それはぱっと見冷たく感じるかもしれないけど、違うんです。
あなたは右、私は左、歩いていかなければならない道は違うから一緒には歩けないけど、ゴールでまた逢おうっていう約束なんですよ。
3.報われないときも
やなぎ節最高潮というか、絶好調というか。
たぶんこの曲のキモってココのフレーズで、コレがあるのとないのとじゃ、この曲の持つ“力“みたいなものが全く変わってくると思う。
だから最初聴いた時はある意味狂気を感じたけど、この畳みかけるような「報われろ」が、やなぎのいちばん伝えたかったことなのかなって。
これはもう完全に個人の感覚なんですけど、なんか自分に言い聞かせてるようにも聞こえるんですよね。やなぎ自身に、SUPERBEAVERに。
報われないことって往々にしてありえることで。
どんなに頑張っても必死になっても、それが全部報われるってありえない。
うまくいかない時があったり、停滞しちゃう自分に嫌気がさしたり、報われなさすぎてもう何もかも放り出したくなるんですけど。
でも、全く、全部、ことごとくが“報われない“ってことはないと私は思ってるんですよ。
例えば私は正社員を目指してようやくついこの間、登用試験への切符を手にしたところですけど、ここまで来るのに4年はかかってる。
その4年間は報われない時も多くあって、特にこの1年は、人事異動で別の支社からやってきた上長とウマが合わなすぎて、「ああ私の昇進もここまでだな」って本気で思っていて。
この4年、私が必死にやってきたことはなんだったんだろうな、ってすごいドン底まで落ちたんですよね。
だから仕事へのモチベーションも低かったし、やる気が枯渇すればするほど悪循環で、本当にしんどかったけど、でも、ほんの少し視点を変えてみれば評価してくれている人は他にもいたり、別の支社から私を助けてくれる人がいたり、そう悲観することばかりでもないなって気づいたのです。
そしたらいつのまにか上長辞めてた。
で。新しく来た上長は前の人と違ってめちゃくちゃ良い人で、すっごい冷徹だけどちゃんと実力を評価してくれる人で、やっとこの4年間が報われそうな日が来て。
“うまくいかないときを伏線に“したから、結局、今日があるんだなって思うと、大なり小なり何かしらは報われるんだな、って思うんです。
4.絶妙な距離から贈られる応援歌
「一緒に頑張ろう」はなんか違うけど、「幸せになってくれ」とは言えちゃうSUPER BEAVERが私は好きだ。
なんでここまで寄り添ってくれるのかなぁ、この人たちは、本当に。
この曲にはSUPERBEAVERには珍しく「愛」の言葉がほとんど出てこないんですよね。
「親愛なるあなたへ」くらいかな。
でも、こんなに愛が深い曲もないと思うんです。
寄り添い方が絶妙なんですよ。
あくまで“アーティスト“と“あなた“という関係性をキッチリ守ってる。
だから一緒にいることは出来ないし、共に歩くことは出来ないし、同じ立場に立つことも同じ立場からモノを見ることも出来ないけど、
「それぞれに頑張った先でまた会おう」という約束はしてくれるし、「幸せになってくれ」と願ってくれる。
私、このやなぎの考え方というか、絶妙な距離感が本当に好き。
コレがジャニーズだとこうはいかないですからね。
「俺たちはあなたのすぐそばにいるよ!」と真横で励ましてくれるのがジャニーズだから。
まあ、それはそれで好きだし、その懐に真っ向から飛び込んでくるあの人達に長年救われてきたんですけど。
大人になった今では、SUPERBEAVERくらいの距離感がすごくちょうどいい。
地元でのSUPERBEAVERのライブ開催を記念して、本日は『ロマン』でお送りしました。
ちなみにチケット、当たりました!!!
今頑張ってる人、頑張りすぎてキツい人、心がしんどくなってる人。
よかったら聴いてみてください。
ちょっと熱くて鬱陶しく聴こえるかもしれないけど、いい奴らですよ、SUPERBEAVER。
もしもサポートをいただけたら。 旦那(´・ω・`)のおかず🍖が1品増えるか、母(。・ω・。)のおやつ🍫がひとつ増えるか、嫁( ゚д゚)のプリン🍮が冷蔵庫に1個増えます。たぶん。