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孤独との闘いだけれど

人は皆、孤独であると思う。
今を生きている人たちは
「自己責任」という重い十字架を
背負っているように私には見える。

そして、精神疾患も「自己責任」
に捉えられることが多い。
ネガティブ思考、メンタル弱いなど
その人自身が悪いかのように扱われる。

「欠陥品」という烙印を世間から
押されたような気分に私は陥ってしまった。
休職するころの私は逃げられなかった。
だれも助けなどしてくれなかった。



私は休職をする前に面談を受けた。
突発休暇が多くなったことで
上司が産業医に相談したことが
休職をするきっかけとなった。

まずは直近の勤務表を提出した。
私はたまに生理休暇を使用していた。
ピルを服用しているものの
すべての症状が緩和するわけではなく、
起きていられないほどの眠気に襲われる。
眠気覚ましを飲んでみたり、
睡眠時間を長くとるようにしたり
出来る限りのことは試してきた。
それでも変わらないし、
毎月くるものは防げない。

精神面で安定していなかったので
「生理休暇」を使っていた。
そこが気になったらしく、
「生理は重いほうですか?」と聞かれた。
その声には疑いがあると感じた。

「なぜ体調が悪いのか」と質問されても
そんなこと私が一番知りたいことだった。
なぜ、吐き気がするのか。
なぜ、動悸がするのか。
なぜ、身体が重たく感じるのか。
なぜ、こんなにも笑えないのか。

内科、脳神経外科、耳鼻科
症状を解決したくて、
私は「働くために」治る薬を追い求めた。
でもどこにも異常がない。
そして最終的に心療内科に行くことにした。
ただ問題だったのは
「人前で普通を演じることが出来る」ことだった。
食事を摂ることも、睡眠もままならないのに
他人と会うとこのスイッチが入ってしまう。
なので心療内科に通い始めて
2ヶ月後経ってからようやく休職が決定した。


休職したからと言って心が休むことはなかった。
休むことに対する罪悪感で
毎朝起きて準備をし家を出る日々を続けた。
「働かないと」その一心で
会社が課してきた課題はこなしていった。

面談をすればよくなっていると上司は言った。
演じれるのだから、良くなって見えるのは当然だ。

ここまで私の心は順調だったと思う。
でも、ここから急降下していく。


以前から希望していた
異動の話を思い切って出してみた。
「そもそも異動したいと思っている人はいても
それなりに上手くやっているもんだよ」
きっとこんなことを人事から言われたと思う。

上手くやろうとして
体調を壊した人間はどうなるんですか?
もとの場所に戻して自己都合退職にしたいのですか?
精神疾患が理由で異動できた人を
知っていたので腑に落ちなかった。

「そうか使えない人間だからか。」
と心にはまた黒いものが覆っていった。


この時点で全てが嫌になった。
復帰しても同じことが待っているなら
ここまで頑張る必要はあったのだろうか。
何かが変わると信じていたけれど
変わることはなかった。

結局、復職に失敗したことは
こちらの記事に書いてあります。
重複している点もありますが、ご了承ください。


私は期待をしてしまった。
きっと気持ちを分かってくれるとか、
そんなことを思ったのだ。
それは私ならそうしないと思っているからだ。
人に期待なんて抱かなければよかった。
いっそ消えてしまえば後悔するか?とも考えた。


でも、そんな私にもパートナーも友人がいる。
とても大事で尊敬できる人たちばかりで、
変わらず接してくれる人の
ありがたさを身に染みて感じた。
まだ消えるのには早いかと思って、
今もこうして生きている。
全てを知ってもらえるわけでもないし、
辛さを理解してもらおうとも思わない。
ただ気持ちが孤独なときに和らげてくれるには
私には薬でもなく「人」だった。

だから大事な人たちを
もっと大事にしたいと思った。
少なくともこれが気づけたのは
この病のおかげだろう。
まだ、症状の波はあるけれど
少しずつ前に進んでいきたい。

本日はこの辺で。

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