見出し画像

復職を焦ったわたし

休職をしたはじめの頃。
私は焦りを感じていました。
「もう動けない、無理、助けて」
という気持ちとは裏腹に
働いていないことに
社会からの疎外感がありました。


休職してからも、出勤する時間に起きる、
行く準備をする、家を出てみる。
出勤しなくていいのにこんなことをしていました。
外で忙しそうに歩く会社に出勤する人
学校に行く人、その光景を見て、
「私はこの中のどれにも属さない」
そう思うと、涙が込み上げてきました。


私は比較的に真面目なほうで
会社に貢献したいとか、
周りの期待に応えたいとか
少なくとも会社の中の歯車であろうとした。
理不尽だと感じても耐えたり
謝ることのないことを謝ったり
プライドを捨てたときもたくさんあった。


真面目に生きるって
結局こうなってしまうなら
私には真面目なんで個性いらなかった。
同僚には与えられた役割を果たさず、
それとなくかわして生きている人もいた。
その代わりに背負わされたこともある。


でも、私はキャラとして真面目だから
真面目以外は許されなくて
かわして生きてる同僚はキャラとして許され、
周りから愛されていたし、評価も横ばいだった。
疲れたと何年も前から感じていた。
異動だって希望し続けたが、
私が使い物にならないからか叶わない。
心が黒い物体で埋め尽くされた頃、
食べ物を摂ることができなくなった。
生きてることがただひたすらに辛かった。


そう簡単に捨てることの出来ない個性は
「それでも働け」と叫び、
休職した後は
「早く復帰しろ」と心の中で叫んでいた。


うつ病になってからも
人前では明るくできていたので
復職面談はすぐに突破することが出来た。
上司、人事は「明るくなった」と。
私のうつ病は「こんなもんだ」と思われていて、
面談の時に打診した職場異動、
改善の要望も通ることはなかった。


うつ病がどれだけ生活に影響を与えるか
理解していない楽観的な上司、
ルールばかりの人事に嫌気が指した。


そして、3ヶ月の休職後に
復帰することが決まり、
「働け」という叫びは大人しくなった。


会社では初日から誰もがやりたくないような業務、
定時時間を超えても放置の上司、
社内ストーカーと同じ職場。
偽うつ病だったんじゃないくらいの扱いでした。
人前で普通でいれてしまうのは
酷だなと感じました。


その2週間後、再休職することになります。
「復職しきれなかった」という事実が
自己嫌悪に陥らせていきました。
そのまま未だに休職をしています。


私の力でこの病を
どうにかできればいいのに。
家で1日潰してしまう罪悪感、
どこにも属してない不安感、
私の脳内に住んでいる感情は
私を休ませることをしてくれない。
常に「さっさと昔のお前に戻れ」
と大声で叫んでいる。
私は急に落とされた真っ暗な穴の中で
道標もないのにひたすら歩いて
ボロボロで迷子になっている。


どうか普通の日常を
この雑念が頭の中から
少しでも消えることを願って。


本日はこの辺で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?