#M36 globe 「Love Again」

3月も終わりに差し掛かり、あちこちで「卒業」という言葉が飛び交います。
もう学生ではなくなり随分時間が経ちますので
「卒業」とは随分疎遠になりました。
転職や同僚が退社していくときに「卒業」という言葉も聞きますが
学生時代の「卒業」とはやはり別のもののような気がします。

あの日あの時にしかない小学校、中学校、高校それぞれ一度きりのような気がします。
(大学は人によっては複数あるかもしれない)

さて、今回書くのはglobeの「Love Again」です。
1998年3月の楽曲です。

アルバム・シングルが同時発売でタイトルも同じでした。
1998年3月頃、私は割と多忙で、誰かの「卒業」にも振り回されていたので
J-POPをあまり追い切れていない時期でもありました。

そんな中、個人的には「唐突」に発売された印象があります。
「globe」「FACES PLACES」は割と大々的に宣伝されて発売されたような記憶がありますが
「Love Again」は「え、いつのまに発売したの」という感覚でした。

1997年末に発売された「Wonderin’ Destiny」もそんな印象で
PVにメンバーが出ていないのもあって、好きな曲ではありますが印象がちょっと薄い時期でもありました。
ドラマ「青い鳥」も周囲では人気があったのですが
このシングルってあまりプロモーションなかったような……?
「HEY! HEY! HEY!」とかでも歌ったのかな……?

この「Love Again」はMステで観たような記憶がありますが
あの時期の記憶はプライベート事情もあって記憶そのものが曖昧なんですよね。


で、この歌自体はすごく好きで
発売から何年経っても春が近づくと聴きたくなります。
「Love」を「愛」でなく「恋」と訳したくなるような世界観で
誰かに憧れた頃を思い出させてくれます。
発売の時期もあってか、当時の自分に関わる「卒業」と「春」が紐づいていいまでも記憶の中にのこっています。

いままでのglobeのような最先端と言うような雰囲気ではなく
KEIKOの歌い方も少し変わったような(と私は思った)一曲です。

好きな人とこうなったらいいのになと
遠くから見ていることしかできなかった、大人になってしまえばもどかしく思えるようなそんな日々が散りばめられていて
夕方の高校のグラウンドが思い浮かびます。

忘れていた心拍数が帰ってくるような感覚とでもいうか……。

シングルは割とすぐに聴いたのですが
アルバム「Love Again」は5月が過ぎた頃に聴きました。
空白の時間の間は……まぁ私自身がダウナーな時期だったんですよw
1998年の春は、キレイな桜を見た記憶がありますが
「どうしてここにいるんだろう」って思ってた時期でした。

いまなら少し笑えるような喪失感の中で
聴いたあのアルバムは、部屋の隅っこで俯いて聴くにはぴったりすぎて
むしろ浸りすぎちゃうぐらいでした。
「before dark」のピアノを聴くと1998年春あたりの自分の姿が見えちゃいそうでちょっと恥ずかしくなるぐらいです。

でも、あの頃の自分は好きですし、
その象徴みたいな「Love Again」も好きです。
いまでも聴きたいって思えるわけですから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?