離婚と差別

皆様。こんにちは。りるりらです。
さて、はじめましてのnoteを書いて
今日1つ目のお話始めたいと思います。


両親が離婚したのはまだ私が小学生5年生の頃でした。
決して円満離婚のような感じではなく、何回も調停を繰り返しての離婚でした。
私と父の関係は幼い頃からあまりいい思い出はありません。幼いながら私は父のことが大嫌いでした。
本当に赤ちゃんの頃はとても可愛がってもらってました。その時のビデオに映る父の姿は娘を愛する普通の「お父さん」です。
でもその「お父さん」が周りの友達のお父さんとは違うことに気づいたのは小学3年生くらいの時でした。
その頃から父はメイド喫茶にハマり、土日はほとんど家にいませんでした。
私の父方の祖母という人物も簡単に言ってしまえば最悪な人でした。
父とその母親子共々、酒とギャンブルに溺れ、離婚する1年ほど前になった頃には仕事にもまともに行かなくなり、ほぼ別居状態に陥ってました。
そして離婚。
離婚して小学校はそのまま6年間同じところに通い、中学入学と同時に転校をしました。
新しい土地、知らない景色、知らない同級生、慣れない中学校生活。
全てに疲れを感じやすかったです。
だけど、友達はちゃんとできました。
「優しくて良い友達いっぱい…!」
なんて思ってました。
記事タイトルにもある通り、私はここで初めて「差別」という壁にぶち当たりました。
それはよく一緒に帰ったり、クラスでもよく話す子たちからのやり取りでした。
私は離婚してその中学校に来たことは誰にも言ってませんでした。
怖かったんです。
秘密を抱えながら、このことがバレたら自分から人が離れていってしまうんじゃないかということが。
でも、現実は甘くなんてなかったです。
やっぱり聞かれてしまうんです。
「こはちゃんってさ、なんで転校してきたのー?」
「うーんと。ちょっとおうちの事情で。」
「そーなんだ。家族ってどんな感じ?兄弟とか!」
「面白い家族だよ…!めっちゃノリいいし笑」
「兄弟とかいる?何人家族なの?」
「お兄ちゃんがいるよ…!」
「ふーん。そーなんだ。じゃあ4人家族だね!!」
この瞬間、私の周りだけ時が止まったように感じました。
4人家族。お父さん、お母さん、お兄ちゃん、自分。
これが普通なのかな。お父さんが居ないなんて言ったらみんなはどう思うんだろうか。
この時は何とか逃れようととりあえず相槌をうって話を終わらせました。
友達との会話の中で私は4人家族であることを否定できませんでした。
この時に訂正しとけばよかった。なんて考えることも後々多かったです。
4人家族ではなかったことがバレてしまったのは、総合の授業でのこと。
自分の生まれや家族について書く授業でした。
学校に提出して、授業参観で保護者に見てもらうものでした。
そこに嘘をついて4人家族なんて書いたらきっと先生からもなんか言われるだろうし、これを見たお母さんが何よりも離婚という決断をしたことで自分自身を責めてしまうんじゃないかと。
頭は不安でいっぱいになりました。
結局正直に書いてしまったのです。
[家族構成]
・母
・兄
・自分
こういうのを見た女子の噂って本当にあっという間に尾ひれがついて噂だけがひとり歩きしてしまうのです。
私は病死ということにしようと考えました。
だけど友達の方が1枚上手だったのと同時に私の今まで隠してきたことが一瞬で無駄になっていくのを感じました。
「え、こはちゃんってお父さんいないの?」
「あ、えっと、病死でっ……」
「まさか離婚とかじゃないよね〜笑笑」
「離婚とかだったら最悪じゃね?笑」
「マジで不幸でかわいそ〜笑」
ここから先は何がどうなったのか。
可哀想?不幸?最悪なの?
思ってもいなかった友達たちの反応に私の脳は完全に思考停止。
何よりも4人で暮らしていた方がしんどかったのに。
3人でやっと少しは平和にって思っていたのに。
私は中学1年生で差別の現実を突きつけられたような気がしました。
「家族って……みんな揃ってたら幸せなのかな?」
そこからの中学校生活はある意味地獄でした。
離婚していることは事実ではあるけれども。
周りの人には言っていないのに勝手に断定されてしまい、人間関係が中学生ににてこんなにも難しいものなんだなと。
だけどその子たちには嫌われたくなくて。
人を失う悲しさ知ってしまったから。
そんなことを言われたあとも、ずっと笑顔で振りまい続けました。
しかし、それでなめられてしまったのぇす。
それからはその子たちは私を遊びに誘っては、前日にLINEで電話をかけてきて唐突のドタキャン。
後にほかのメンバーにきいてみると
私意外と全員でちゃんと行ったよ〜
「なんかね。○ちゃんのお母さんが離婚してる友達と遊んでダメらしいよ〜」


「あ、私は友達だと思っていた人以外にもその家族にも可哀想と言われてしまい、 家族ぐるみで差別されるんだな」
「優しくていい友達」
そんな人は偶像にすぎませんでした。
ここの1人の友達だったはずの子のおうちのように
差別という1つの言葉や行動で人を殺せてしまうようなことは伝染するんです。
この子のように
「お母さんがそう言っていたから」
「離婚しているから、一緒に遊べない。」
お母さんの言うことは守らないといけないから。
このたった二言で私のどこかが崩れる音がしました。


今日も「差別」は世界の色んなところで、私たちが到底知りえないようなところで毎日のようにおきています。
「差別」そのものを完全に無くすことは不可能に限りなく近いです。
でも、「少なくする」ということは私たちにもできます。
日常生活での会話、インターネット上での発言、少し考えて読み直したり、口に出す前に少し考えればいいだけです。
少なくすることだって決して簡単なことではありません。
だからといって諦めて人を傷つけてしまうのは間違いだと思います。
会話が「言葉」という刃物でお互いの心の殺し合いになりませんように。
~END~


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