りるりら

何となくノートはじめた人間。

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僕が透明になったあの日

EPISODE1 「ジワジワジワジワ」 耳の奥に住みつくように鳴り響く音。肌を照らす強い日差し。 この日はその年でいちばん暑い日だった。 8月中旬 世間の学生は夏休み真っ盛りと言ったところだろうか。 あまりの暑さに外を歩く人々は少なく、額から流れ出る汗はまるで滝のようだった。 「帰りたい。」 吐き捨てるように呟いたその言葉は僕の本心だった。 その年でいちばん暑いと言われている日に何故外に出ないといけないんだと考えながらも足を進めた。 僕は学校に向かってる。 「夏休みなんだ

    • どこかがいたい。

      勉強出来ないのは自分でも痛いくらいに分かってる。 努力もろくにしてない人間が何言ってるんだって。 出来損ないの自分が心底嫌で、毎日毎日消えてしまいたいって。 自分が死んだって悲しむ人なんか誰もいない。 苦しくて、生きる意味がわからなくなっても死ねなくて生きてるから。 お願いだから親だからって、学費も塾もお金を出してるからって 見返りだけを求めて、期待をかけないで。 「腹立つ」「情けない」って言わないで。 「頑張れる」子供になれるよう頑張るから。 結果が出せなくて叱られるのはし

      • 離婚と差別

        皆様。こんにちは。りるりらです。 さて、はじめましてのnoteを書いて 今日1つ目のお話始めたいと思います。 両親が離婚したのはまだ私が小学生5年生の頃でした。 決して円満離婚のような感じではなく、何回も調停を繰り返しての離婚でした。 私と父の関係は幼い頃からあまりいい思い出はありません。幼いながら私は父のことが大嫌いでした。 本当に赤ちゃんの頃はとても可愛がってもらってました。その時のビデオに映る父の姿は娘を愛する普通の「お父さん」です。 でもその「お父さん」が周りの友達

        • はじめまして

          皆様。はじめまして。「りるりら」です。 noteを知ってから3ヶ月以上たち、初めての投稿です。 ここでは主に私が実際に経験した家族の難しさや人間関係の難しさについてのんびり綴っていこうかなと思ってます。 私がよく家族内で思ってしまうことや物書きが好きなので適当に思いついた小説などを書いていこうと思ってます。 今回は初回ですので簡単に私の家族構成や自己紹介などを綴らせていただきます。 自己紹介 名前:りるりら 年齢:10代 性別:女 好きなもの:Mrs. GREEN APP

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