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人生というゲームのプレイ方法

幸せって?

その答えを探す方法として、人生を、ダウンロードしてプレイするゲームと捉えてみる。

あなたという本体に、一番最初にダウンロードするゲームを選択する自由は、あなた自身にはない。
生みの親、生まれる時代、置かれる環境、誰もが選択の余地なく受け入れるそれらを基本設定として、私も、みんなも、歴史上の、世界中のだれもが、それぞれのゲームのスタートボタンを誰かに、何かに、押されてきた。

スタート段階でダウンロードされているゲームには、攻略すべきクエスト、それを達成するためのポイントの稼ぎ方や集めるべきアイテムがあらかじめ決まっている。
その達成に近づいているとき、プレイヤーは幸せを感じるし、達成できそうになければ不幸の感情にみまわれる。

自分で選んだのではないのだから、初期インストールされているゲームが性に合っていて、面白くすいすい攻略する人もいれば、どうにもこうにも埒が明かず、プレイを放棄したくなる人もいるのは自然なことだろう。

ゲームチェンジ


同じ世界で生きていても、ダウンロードしているゲームは人によって、時期によって、全く違う。

マリオカートをプレイしている人は、レース相手を出し抜き、蹴散らして、全速力でフィニッシュラインを一位で駆け抜けることで、
ゼルダの伝説をプレイしている人は、ダンジョンを攻略し、お姫様を助け、悪を倒すことで、
マインクラフトをプレイしている人は、創造し、冒険することで、
幸せを獲得する。

プレイするゲームによって、幸せのかたち、そこへの到達方法は様々に異なるのだ。

お金持ちになることを目的としたゲームをプレイしているのなら、お金をできるだけ増やす方法を考え、銀行口座の数字が先月より少なくなっていることは不幸を意味するかもしれない。

はたまた、子育てを目的としたゲームをプレイしているのであれば、お金を稼ぐことは目的ではなく手段となり、良質な体験を子供に与えるための出費は幸せを意味することもあるだろう。

あるいは自己表現を目指すゲームのプレイヤーにとっては、表現のための道具と機会の有無が何よりも重要な、幸せにつながる要素であるかもしれない。

言い換えれば、プレイするゲームによって、幸せに到達するために必要になる能力やリソースの重要度、優先度は変わるということだ。



プレイしたいゲームをインストールしたら、その攻略に精を出すことになるのだが、その過程で、目的を達成することに幸せを見出せなくなることだってある。
Continueボタンを押すことがしんどくなった時、できることは色々とある。

一つは、ゲームを一旦アンインストールして、他のゲームをダウンロードすること。

例えば、物理的に住む場所、働く場所を変えること。都心から郊外へ、日本からアジア諸外国、ヨーロッパ等々へ、異なる社会規範、価値観、法律という、ゲームルールが実装されているフィールドに場所を移してみる。

または、もっと簡単な方法として、今自分を規定しているシステムから別のシステムへ移行すること。良い父親、良い母親、お金持ち、多くの人に尊敬される自分、いろいろな目的を照準に定めたゲームを一旦離脱してみる。それは、関わる人を見直すこと、信じていた正しさを見直すこと、自分のエゴを見直すことかもしれない。

あるいは、新たなアイテムを手に入れること。

頑丈な盾を手に入れて、より攻撃に強くなる。
HP回復がより早くなる呪文を習得する。
自分の弱点をカバーしてくれる仲間を増やす。

ゲームの目的達成に膨大な時間を要したり、厄介な敵が立ちはだかって前に進めないとき、ミスしたり、道に迷ったとき、プレイを放棄しないで、違う方法でミスしたところからやり直すこと。レベルアップした自分でContinueボタンを押し挑戦し続けること。
あるいは少し休憩することでパフォーマンスがアップすることも大いに考えられる。

ゲームの設定レベルを見直す

もしどうしようもなくゲームを進めるのが難しくて、楽しいはずの道のりがストレスにしか感じられないなら、うっかり設定をいきなりハードモードにしてしまっていないか確認するべきだろう。
今の自分のレベルにあったクエストをクリアしたら、新たなアイテムを手に入れて、もう一度チャレンジする。現状を把握し、段々レベルアップしていくと、ラスボスにたどり着く頃には伝説の勇者の姿がそこにあるかもしれない。





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