夢間欧

小説を書いています。たまに有名人を実名で登場させたりします。ユーモアを追求しています。…

夢間欧

小説を書いています。たまに有名人を実名で登場させたりします。ユーモアを追求しています。変なものだけ書きます。https://mypage.syosetu.com/1811865/

マガジン

  • アオハルVチューバー〜連載まとめ(全42話 完結済)

    連載小説です。ゲーム関連のYouTube公式動画を埋め込んでいます。普通の書籍では実現できないことができて楽しいです。kei02様のイラストが素敵なので使用させていただいています。

  • お笑い殺人事件〜連載まとめ(全二十回 完結済)

    連載小説です。お笑い関連のYouTube公式動画を埋め込んでいます。普通の書籍では実現できないことができて楽しいです。kei02様のイラストが素敵なので使用させていただいています。

  • 読み切り作品〜異世界恋愛物など

    読み切り小説をここにまとめました。YouTube公式動画を埋め込んでいる作品もあります。kei02様のイラストが素敵なので使用させていただいています。

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小説家になろうで上位1パーセントに入った小説はnoteで読まれるか?〜王太子様、婚約者の私を毒見役と交代させるとはどういうおつもりですか?

 私の前には豪華絢爛な美食が並んでいる。  季節野菜てんこ盛りのオードブル、カプチーノ風に泡を立てたクリーミーなポタージュ、バターで皮をカリッと焼き上げた白身魚のムニエル、切り口の赤々しいミディアムレアの最高級フィレステーキ、旬なフルーツをふんだんに使ったゼリーとソルベ、そして王が必ず食後に飲まれるアロマチックなカフェ。  このどれかに、確実に毒が入っている。  そう。邪魔者になった私を殺すために……   「コーデリアが毒見をします。陛下よ、その志を諒とされますように」

    • アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第42回配信 アオハルVチューバー、完結!

       式場に着いたら、シャワーを浴びて、新しい燕尾服を着た。そう都合よく式場にシャワーがあるのは、転ゲーがプレイヤーの願望を叶えてくれる設定になっているからである。 「入場は派手なのがいいな」  一言そう言っただけで、僕はステージの下からドゴーンと飛び出され、マイケルジャクソンよろしくピタッと着地した。 「ユメオーっ!!」  チュンチュンとエドはるみの黄色い歓声が飛ぶ。エドはるみはグーググーをやりすぎ、酸欠でぶっ倒れて運ばれた。 「コォーーーーッ!」  エドはるみの腕

      • アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第41回配信 いざ結婚式場へ!

         いよいよ結婚式の日を迎えた。 「やっぱり眠れなかった」  エリスが言い、 「僕も」  このときほど、転ゲーを始めるのに緊張したときはなかった。  ベッドギアを被り、ベッドに横になる。  右耳のボタンを押して、ゲームスタート!  * * * * *  僕はバッターボックスにいた。  燕尾服を着て。   「あ、もう着替えちゃってる」  僕は慌ててタイムしようとしたが、大谷選手はストレートを投げ込んできた。 「ストライクワン!」 「ちょ、ちょい待ち、オータ

        • アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第40回配信 相手に求める条件は、生きてることだけ

           ゲームを終了して、エリスを見た。  エリスの顔は、幸福そうに見えた。  僕はベッドに坐ったまま咳払いをした。 「今日の視聴者数は、どうだった?」  話のとっかかりとして、まずはそれを訊いた。 「30人」  エリスの答えを聞いて、さすがにガッカリした。 「30人かー。前回は150人までいったから、5分の1に減ったね」 「仕方ないよ。3日も休んだし」 「ゲームも進まなくて、ほとんど内容がなかったからね」  僕がため息交じりに言うと、エリスはムッとしたように、

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        小説家になろうで上位1パーセントに入った小説はnoteで読まれるか?〜王太子様、婚約者の私を毒見役と交代させるとはどういうおつもりですか?

        • アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第42回配信 アオハルVチューバー、完結!

        • アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第41回配信 いざ結婚式場へ!

        • アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第40回配信 相手に求める条件は、生きてることだけ

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        • アオハルVチューバー〜連載まとめ(全42話 完結済)
          43本
        • お笑い殺人事件〜連載まとめ(全二十回 完結済)
          20本
        • 読み切り作品〜異世界恋愛物など
          3本

        記事

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第39回配信 交際0日で結婚?

           翌日、ようやくお互いの気持ちが落ち着き、4日ぶりにユメエリちゃんねるのライブ配信を再開できた。  1回裏の攻撃、ツーアウトランナー1塁、リアル二刀流大谷投手との初対決のシーンからだった。  するとすぐに、チャットが入った。 ♠︎ザクロ石:よっ、お久しブリーフww ♣︎タマゴかけご飯:待ってました! ♠︎糖尿病:高校生だから、テスト勉強でもしてたかな? ♣︎顔しゃもじ:なにしてたの? ♣︎開発者:ナニしてたの?  お父さんの同僚たちからのチャットは、懐かしい感

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第39回配信 交際0日で結婚?

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第38回配信 大きければ大きいほどいいのか?

           その日、エリスの家から帰るとき、玄関でお父さんに呼び止められた。 「これで3日間、ライブ配信を休んだね。部屋でなにしてたの?」  僕はヒヤリとしたが、お父さんの目は笑っていた。 「なーんてね。ユメオくんのことは信頼しているよ」 「ありがとうございます」 「しかし問題はエリスだ。昨日、あいつのきみを見る目は、女になっていた。ユメオくんも気がついたろ?」  僕はこの会話が、リビングにいるお母さんとエリスに聞かれないかとハラハラした。 「正直に言ってくれたまえ。女に

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第38回配信 大きければ大きいほどいいのか?

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第37回配信 男と女の好きなところ

           その日は、エリスが好きなことをご両親に告白したり、エリスの部屋でもう少しでキスしそうになったり、HGのモノマネが全力でスベったりしたので、配信をする時間がなくなった。  なので翌日は、ビシッといつもの時間に準備を整えた。  しかしーー 「ユメオ」  昨日の告白が生み出したムードは、今日も続いていた。 「好きよ」 「僕もだよ」 「ウフフ」  エリスの目が、色っぽくなっている。 (まさか僕なんかを、エリスがこんな目で見るなんて。失礼だけど、欲情しているように見

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          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第36回配信 チッパイエリス

           エリスがキスを求めている。  どうすればいいのか?  もし、キスをすれば、それはもう、付き合ってるということだ。  ついにエリスが、僕の彼女になる。  夢にまで見たハッピーエンド!  でも……  本当にいいんだろうか?  幸せにする自信がないくせに、勢いでキスをして、エリスを彼女にしてしまっても。  それは、自分の決意したこととちがう。  ついさっき、ご両親に向かって立派に「宣言」したのとは、真逆の結果になってしまう。  あの優しいお父さんとお母さんに嘘

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第36回配信 チッパイエリス

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第35回配信 女の子に向かって好きと言うこと

          「さっき話したのは、あくまでも理想論です。現実の僕は、エリスさんに対して、変なことを考えたりします。だから、本当に大切に想っているかと言うと、僕には自信がないのです」 「なんだ、そんなことか」  お父さんがホッとしたように、膝を崩した。 「思春期なら、当たり前のことだ。僕なんか、思春期をとっくに過ぎたのに、年がら年中変なことを考えている」 「それはお父さんだけよ」  今度のお母さんのツッコミには、冷たさがあった。  だがお父さんはそれに気づかない様子で、 「例え

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第35回配信 女の子に向かって好きと言うこと

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第34回配信 そして告白へ

           エリスの優しさに、涙が出た。  僕は、お父さんから振られたモノマネで、とっさにHGをやるという、明らかな人選ミスを犯した。  だからだろう。次に振られたエリスは、エドはるみさん(最終的にお父さんが当てた)の完コピに挑み、僕のミスが忘れ去られるような独特な空気をつくってくれた。  あの「コォーーー!!!」の顔は、僕にとって、後光の射した女神の微笑みにほかならなかった。 「でも、エリス。よくエドはるみを知ってたな。世代じゃないと思ったが」  お父さんが感心したように言

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第34回配信 そして告白へ

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第33回配信 娘さんをくださいと言いに行ったら、照れ隠しからモノマネ合戦になった件

           雨降って、地固まる。  エリスに部屋を追い出されて悩んだ結果、真剣な想いを伝えることができて、逆に2人の距離は縮まった。 「僕、お父さんとお母さんにも、キチンと話したいと思う」  そう言うと、エリスが電話して、ご両親の都合を確かめてくれた。 「居間で待ってるって。パパもママも、緊張すると思うよ」  エリスは嬉しそうだった。しかし僕に、それを喜ぶ余裕はなかった。 (誤解のないように、しっかり伝えないと。正直がいちばんだ。ありのままの気持ちを話そう」  エリスの家

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第33回配信 娘さんをくださいと言いに行ったら、照れ隠しからモノマネ合戦になった件

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第32回配信 心からの謝罪(K室氏との比較)

           放課後、ようやくエリスと話した。 「昨日はゴメンね。変な冗談言って。デリカシーがなかった」  冗談だったということにして、謝ることにした。  そこには触れずに会話をする、という方法をとる人もいるだろう。  しかし僕は、人間関係がギクシャクした場合、自分から謝るのが、どんなときでも最善の方法だと信じている。  そうしないと、日本と韓国とか、M迫さんと吉本とか、K室さんと元婚約者の方のように、いつまで経っても問題が解決しない。  自分の事情や考えばかりを優先して、頑

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          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第31回配信 学校にて

           転ゲーは、究極にリアルなゲームである。  女性が飴を舐めればチュッチュと音がし、豪速球がバットをかすめれば、ツーンと焦げ臭い匂いがする。  そうすると、ゲームをやめて現実に戻ったとき、音や匂いに対してやけに敏感になったりする。 (世の中って、こんなに音や匂いで充ちているのか。今までそれを当たり前のこととしてスルーしていたけれど、毎日転ゲーから刺激を受けるうちに、日常の音や匂いをやたらと面白く感じるようになった)  例えばコーヒーである。  転ゲーの中で嗅いだ匂いと

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          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第30回配信 危険なトーク

           ひとしきり頭を殴ったら、だいぶスッキリした。 「エリス、もう大丈夫だよ。スッキリしたから」 「……ユメオ、今日は休もう。ね?」 「平気だって。ほら、もういつもの配信時間を過ぎちゃったよ」 「こんな状態でさせられないよ。ねえ、なんで泣いてたのか話してくれる?」  エリスが僕を、心から心配してくれていた。 (ああ、エリス。きみはなんていい子なんだ。きみにだけは、僕は隠し事をしたくない) 「わかった。正直に話すよ。実は僕、エリスに軽蔑されたと思ってた」 「軽蔑? 

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第30回配信 危険なトーク

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第29回配信 彼女の部屋での闘い

           一晩寝たら、昨日の妄想がバカらしく思えてきた。 (僕はなにを考えてたんだろう。エリスは昔からあんな感じじゃないか。単に人の欠点に寛容なだけだ。僕の性癖を見抜いて、似た者同士だと思ったわけじゃない。勝手に変態にしちゃってゴメンね、エリス)  放課後、エリスと一緒に家に行き、リビングで紅茶をいただいた。  エリスがクッキーを食べた。  僕の心臓が、キュッとなった。 (ボリボリ、ボリボリ、クチャクチャ、ゴクン)  いや、そんなにハッキリと、音はしていない。しかし耳が異

          アオハルVチューバー+YouTube公式動画〜第29回配信 彼女の部屋での闘い

          お笑い殺人事件+YouTube公式動画〜第二十話(最終話) シー・ユー・アゲン!

           ふっ、と目が開いた。  机が見えた。顔を起こす。教室。ブレザーの袖でよだれを拭く。  右を向く。一ノ瀬イッチが、ちらっと視線をよこした。  チャイムが鳴った。  まだ頭がはっきりせん。イッチに訊いた。 「今、何時間目や」  イッチがフンと鼻で嗤う。 「もう授業は終わりだよ。爆睡だったね」 「そうか……われは起きとったんか」 「当たり前じゃん。なんつって。実はぼくもさっき起きた」 「夢、見たか?」 「見たような気もするけど、憶えてない」 「一つ訊いてい

          お笑い殺人事件+YouTube公式動画〜第二十話(最終話) シー・ユー・アゲン!