見出し画像

映画を子供と一緒に共有出来ることは素晴らしいーNo.2ー

高校生になった長女は、心と時間に余裕ができ、時間があれば映画を楽しむ。特に戦争ものや実話ものが好き。そんな長女に末っ子長男は便乗して、こっそり映画を観るのだ。2時間もの長い映画を集中して観るのだから、凄いと心中思っている。

今回観た映画はアンジェリーナ・ジョリーが監督・脚本・製作を手がけた、『First They Killed My Father(原題)』『最初に父が殺された 飢餓と虐殺の恐怖を越えて』だ。クメール・ルージュ支配下のカンボジアで過酷な少女時代を送ったルオン・ウンの回想録を映画化したNetflixオリジナル作品だ。

ポルポト政権下のカンボジアの悲劇を描いた作品は少女目線で物語が進んでいく。長女はカンボジアのポル・ポト元首相が1970年代に率いた政治勢力『クメールルージュ』の悲惨な歴史に入り込んでいた。そして優先的に殺される知識層に衝撃を受けていた。

小学2年生の息子も同様に、カンボジアの歴史を観入っていた。

人口の1/3-1/4が殺された。そしてそんな大量虐殺の影響で40代以上の人口は少ない。だからこそ、ルオン・ウンの辛い残酷な記憶を語り継ぐことは大切なことだしとても貴重なことだ。幼少時代を鮮明に記憶していることに深く感銘を受ける。想像を絶するほど悲惨だと感じるからだ。そんな作品だ。こんな出来事が約50年前に起こっていたのだから、今この時代にこの映画を子供たちと観て一緒に共有してそういった歴史を深く知るべきだし、心に刻まなくてはいけないと改めて感じた。

この映画の著者であるルオン・ウンは1993年にメイン州の家庭内シェルターでコミュニティ・エデュケーターとして活動を始めて以来、女性への暴力、子ども兵士の使用、世界的な地雷撲滅など、さまざまなキャンペーンに携わってきた。これまでに40回以上カンボジアを再訪し、祖国が戦争のトラウマから立ち直るための支援に尽力してきた。スタンフォード大学、ダートマス大学、フィリップス・アカデミー、ウーマン・イン・ザ・ワールド・サミットなど、米国内外の数多くのフォーラムで基調講演を行っている。2013年、彼女は自身の活動範囲を脚本執筆にまで広げ、アカデミー賞候補のリチャード・ロビンス監督による画期的な映画『ガール・ライジング』に貢献した。彼女の作品は、ニューヨーク・タイムズ、CNN、Fresh Air with Terry Grossなど数多くのメディアやドキュメンタリーで紹介されている。

HOME-LOUNG UNG

その時代に生きた強く逞しい子供たちの表情が印象的だ。

子供達と共有できて、語り合う。子供が成長することは少しずつ共有範囲が広がる。

日々に感謝。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?