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歴史を振り返るということ【歴史思考】

みなさんは最近で、悩んだことはありますか?スマートフォンなどが普及して、周囲の目線が必要以上に気になるようになった現代において、悩みが全くないという人の方が少ないと思います。

今回紹介する「歴史思考」という本は、そんな悩みを解決するために、歴史上のエピソードを参考にしてみようという本です。
歴史上のエピソードから学びることが多くありますが、その中で私自身が気になった項目を5つピックアップして紹介していきたいと思います

1、当たり前を疑う
2、短期的な評価を下さない
3、苦しみを生み出す価値観
4、お金の本当の価値
5、悩みの答えは古典にある
6、まとめ

1、当たり前を疑う

例えば食事をする際、お茶碗などの容器を持たずに食べ物を食べている人を見たときに、あなたはどう感じるでしょうか?大半の日本人の方は、行儀が悪いと感じるはずです。
それもそのはず、そのように教えられて育ってきたからです。
ですが、お隣の韓国では、お茶碗などを持って食べるようなことはしないようです。一説によれば、ステンレス製の容器が主に使われていて、熱くて持つことができなかったことからだとか。
このように、自国では良いとされていることも、隣の国ではその逆ということもあるようです。
そのため、自分たちを取り巻く常識や価値観とされているものは、普遍的ではなく、単に地理的な簡単な条件だとしても、簡単に覆るということです。

2、短期的な評価を下さない

私は、自分が行動を起こした際の影響を悲観的に評価し、落ち込んでしまうことがよくあります。
ですが、それは現時点での自分の評価であって、その物事の本質的な評価ではない可能性が高いです。
みなさんゴッホという画家をご存知ですか。彼の生前売れた絵はたったの1枚でしたが、死後に評価され、その中の「ひまわり」が58億円で落札されています。
極端な事例かもしれませんが、自分の失敗と感じている出来事の本質的な良し悪しの判断を下すことは非常に難しいし、それを評価するのは自分ではなく周囲で人たちで、その時代背景にも左右されます。そのため、短期的な評価をすぐ下すことはあまりおすすめはできません

3、苦しみを生み出す価値観

個々人の苦しみや悩みなどは、何から生じると思いますか。主に物事に対しての個人的な評価(価値観)が大半を占めます。
〜をして当たり前、〜しなければいけないなど、自分の中で周囲の期待を勝手に想像し、それに応えようと頑張りすぎてしまい、上手くいかなければ落ち込んでしまう。結局は自分で自分の首を絞めているだけにすぎません。

4、お金の本当の価値

現代においてお金は生きる上で必要不可欠ですが、過去を振り返ってみると、約100年程前には戦争が行われ、お金よりも敵をどれだけ倒したかという、戦績を挙げることが重要視されていました。人の一生(約100年)の間だけでも、人の価値観というものは変化していくため、お金の価値は絶対的ではなく、環境や時代背景に左右される可能性が高いです。

5、悩みの答えは古典にある

苦しみ自体は、願ったことが自分の思い通りにならないことで生まれます。そしてその一因として自分の周囲の環境が挙げられ、自分自身でコントロールすることができない環境をコントロールできると思い込むことで執着が生まれます。そういったことも歴史上の出来事を振り返ることで、解決につながることもあります。

6、まとめ

何かとネガティブなニュースが多い現代ですが、ちょっと視野を広げてみると、それと同じくらいポジティブな出来事が起こっていることも事実です。将来の先行きが不安になることもあるかもしれませんが、そんな時こそ思いっきり過去を振り返り、気分転換に歴史に目を向けてみてはいかがでしょうか。

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