マナリ
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【連載小説】ただ恋をしただけ ⑥
〇〇〇
翌朝は、Lineの着信音で5時前に起こされた。
ミキさんから「今朝落ち合うはずだった芝エモンさんが、昨日結局福岡から飛んで来れず、今朝は別の演者が来る事になった。しかも今のところ誰が来るのかは未定」という第一報だった。
誰が来るのか分からないというのは不安だが、次の連絡が来るまではどうしようもないので、7時丁度に2階のカフェテリアへ降りて、呑気にホテルの朝食ビュッフェを食べた。
朝食を終え
【エッセイなのか?】命が軽い
新しい総裁が決まりました。この方はそのまま総理大臣になります。
決まった途端に、人事面、スケジュール面で大半の国民が思ってた事と違う事をやろうとしてます。
まあ、そんなのはそもそもこちらに投票権のある事じゃないので、あまり期待してたものではありませんから、気にしません。
気にしないと言いましたが、気にしてもどうしようもないから気にしないだけです。
でも、いくつか気にしなければならない事があります。
石破さん…人事、あきれる…「所詮」って感じがする…ご祝儀の支持率アップはいらないんじゃない…
すいません、またスロットの話になってしまいます。「恋愛」を書いている時にスロット番組をYou tubeで見てたのですが、その時に考えてた別の話をどうしても形にしたくなりました。宜しければお付き合いください。
奥谷さん応援の機運が高まるといいですよね。彼が立ってくれてぶっちぎりで当選すると、今までの選挙であまり見た事がなかった「必殺仕置人」的な爽快感がありそうですもんね。
【連載小説】ただ恋をしただけ ⑤
〇〇〇
品川に着いて、僕は自分がノープランな事に気づいた。
僕は今朝からずっと品川に行く事だけしか考えてなかった。
だから着いてから、何もする事がない事に気づく事になった。
仕方ないので、駅ナカで蕎麦を食った。
その後、山手線のホームへ行った。
昨日彼女と出会った辺りで、電車を待つフリをしてみたりした。
勿論、フリをしてる間中、僕は電車に乗り込む人を全員見逃さなかった。
八本、電車をやり過ごした。
県知事選。百条の奥谷委員長が立候補したら、速攻当選するんじゃね?もういい加減、頭のいい人が頭がいい人ぶって、しらばっくれたりするのを中継したり、ボードにまとめたりは止めてくれないですか。それより奥谷さん側に立ちましょうよ。見てるだけ側の意見です。
【連載小説】ただ恋をしただけ ④
〇〇〇
歌舞伎町から新宿駅へ向かう道すがら、僕はずっと彼女の事を考えてた。
それは京王線に乗ってからも同じで、僕はずっと彼女の事を考えてた。
よく分かってないのだが、人によっては、ひょっとしたら今日僕が経験した事は、感じが悪いものなのかもしれない。
でも僕には、そんな感じは一切残ってなかった。
ただ、彼女の美しさが頭に残り、ずっと話さない感じとか、たまに話してきたなと思ったら、こっちが期待
【連載小説】ただ恋をしただけ ③
〇〇〇
全く不思議な体験だった。
天一へ向かう道中、彼女は全く話をしなかった。
話をしないどころか、僕が後ろからついていってるのを知らないかのように、彼女は彼女のペースの早歩きで真っ直ぐ店へと歩いた。
あまりにスピードが速くて、僕はついていくのが大変だった。
あの重そうなリュックを背負っているにもかかわらず、彼女は一定のペースを守って速度を変える事なく、テクテクと歩いた。
あまりに何も話してこな
【連載小説】ただ恋をしただけ ②
〇〇〇
人の波に流されながら僕らは離れていった。彼女は指で下を指したので、僕らは階段を降りた。
下に着くと、彼女は柱の前で僕を待っていた。
離れた場所から彼女の全身を見てびっくりした。
まず背が高い。これは電車に乗ってる時に既に気づいていたが、多分170㎝近くあるだろう。普通のスニーカーを履いてそれだから、高いヒールを履いたりしたら、僕と並ぶんじゃないかと思った。
次に、細い。細いというかス
ああ… ショートヘア… 代表代行… 刷新感って何?
【連載小説】ただ恋をしただけ ①
〇〇〇
大雨の9月二週目の夕方、ラッシュアワーだ。
僕は品川の山手線のホームにいた。
僕は今朝まで大阪にいたのだが、午後一には大阪でやる仕事を終え、新幹線で帰ってきた。
ホームは人が多くて、ごった返していた。きっと大雨のせいだ。みんな電車が止まるのを恐れていて、一本でも早い電車に乗りたいのだ。
新宿方面行がホームに入ってきた。乗っている人も多かったので、沢山の人が車外に出てきた。
僕は列の後ろの方
「ヒューマンドラマ」というカテゴリーの新設は検討できませんか?
野田さんへお願い。兎角選挙に強いだとか、人気があるとかという勘違いで人事をやり過ぎなので、どうか今回ばかりはその考え方を捨てて欲しい。国会議事堂や党のオフィスだけで通用する見方は、往々にして道を間違える。先の知事選で都知事になり損ねた人を筆頭にショートヘアには気を付けた方がいい
私は基本的にハッピーエンドしか書きたくない。苦しい事、辛い事が多い世の中で、モンスターのような理解不能な知事がいて、それを独占インタビューする報われない、空しく思う人の事なんかを考えないTV局があって、せめて自分で描く世界ぐらいは救われなくてどうする?そう思って書いている。
【連載小説】六浦敏郎 ラーメン屋の店主になる ⑱【最終話】
寿司富の北島さんがマイクを持った。きっと、どっかの店のカラオケのマイクなんだろう。
「えー…ああ…ここにいる人たちの中で、どうやら私が年長者のようで、皆さんからご指名を受けましたので、一言ご挨拶申します。川田屋さん、女将さん、大変でしたねえ…旦那さんを急に亡くされて、ご心痛の程、お察し申し上げます。私どもは川田屋さんの隣で寿司屋を営んでおりますが、川田屋さんの事故の事、我が事のように思い、心を痛め