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漫画でもゲームでもいい。言葉に触れること

こんにちはSt.Mと申します。僕は塾に通ったこともなければ、Z会などの添削も受けたこともないままに、京都大学に現役合格しました。ちょっと自慢げに聞こえますが、精神的に病んでドロップアウトからの再チャレンジ中なので、学歴に見合うほどの能力はありません(笑)。ただ、学問は身を助けるというか、学力があったからこそ再チャレンジができたな~と実感しています。前回は数学編でしたが、今回は国語編というか言葉をあやつる能力を上げていくことの大事さについて書こうと思います。

国語を勉強して何の役に立つの?

前回は数学を学ぶ意義について触れましたが、「なぜ国語を勉強する必要があるの?」という子供の疑問にお答えします。結論から言うと将来もらえる給料(収入)を増やすためです。

①国語力があると勉強がはかどる

ここでいう「勉強」というのは、学校で習う内容という意味ではありません。インターネットや本でお得な情報を集めて、活用していくことも勉強です。言葉の意味を知らないとインターネットに書かれてある内容が頭に入ってこなくなってしまうのです。本来、学校の教科書は非常に分かりやすく書かれているものなのです。読んでも理解できないというのは、言葉を理解する能力が足りていないことを意味しています。言葉の能力が足りていないまま大人になると、資格試験や仕事で昇進するための筆記試験のために勉強しようと思って本を読んでも理解できず、結果的に給料を増やしていくことは難しくなります。

②コミュニケーション力アップに繋がる

今の時代、仕事をしていく上でコミュニケーション力は必須となっています。上司の指示を理解したり、自分の想いを言葉にしたり、、、、「言葉を使いこなす力」があると相手に伝わる言葉の使い方ができるようになります。自分一人だけで完結する仕事はほぼないに等しく、周囲と適切に意思を通じあいながら仕事を進めていくことができれば、収入を増やしていくことができます。

③発信力

YouTubeやツイッターでバズって注目を浴びる。仕事で企画書を提出する、など言葉を操る力があるといろいろな選択肢が増えます。一つの言葉にいろいろな意味を込める、自分の伝えたいものをより短い言葉で的確に表現する。そうした能力があると仕事で生きます。

漫画でもゲームでもいいからとにかく言葉に触れる

国語力を上げていくためにはとにかく言葉に触れることです。絵本でも漫画でも構わないです。勉強がしんどいのは内容が理解できないからです。前回記事でも書きましたが、勉強とは基礎から土台を組んでいくことが大事です。筋肉トレーニングに例えると5㎏から始めて6㎏、7㎏と負荷を増やしていくことが大事であって、いきなり100㎏のバーベルを上げようとするのは無理ですし怪我をしてしまいます。言葉をあやつる力を高めていくには、自分にとって学びになるものを読んでいくことが大事です。最初は絵本からでもいいですし、漫画やロールプレイングゲーム、ライトノベルでも構いません。いろいろな言葉に触れること、自分の成長に繋がるものを読むことを繰り返していくと、漫画で例えると少年漫画→青年漫画→社会漫画といった感じで読むものがレベルアップしていきます。漫画のいいところは、実物が漫画つまりビジュアル(絵)で見ることができることです。

ポイントは「楽しい」と「学び」

人間は本来、知的好奇心があるものなのです。ですが「分からない」と「苦痛」になり、学んだり考えたりすることが面倒くさくなってきます。この苦痛を感じない「楽しい」ものを読むこと、そしてその楽しいものから、何かを学ぼうという意識を持つことが大事です。漫画を読むと様々な名言との出会いがあります。鬼滅の刃で言うと「生殺与奪の権を他人に握らせるな」とか、SLAMDUNKの安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」といったメッセージ性の強い言葉に触れることは、大事です。
 また、漫画を単なる娯楽として読むのか、登場人物と同じ境遇だった時に自分ならどうするか?どう感じるのか?といったことを想像しながら読むのかで、同じものを読んでいても成長度が変わってきます。自分のレベルが上がってくると、面白いと感じる作品のレベルが上がっていきます(昔面白いと感じていたものがつまらなくなることも)。

ぶっちゃけ国語力って何?(現代文)

①言葉は何かを伝えるためにある

文学作品であれ、エッセイであれ、今僕が書いている記事もそうですが、書かれている文章というのは、自分の伝えたいものを伝えるために書いています。いい文章というのは、自分が一番伝えたいテーマが一番相手に響くように書かれています。文学作品なども、例えばどのような服装をしているとか、どのような場面でどのような反応をするとかを描くことで、その人がどのような性格をしているどのようなキャラクターなのかを伝えようとしているのです。いい文章というのは、長い文章では決してなくて、自分の伝えたいことが一番輝くように、無駄をそぎ落とした文章なのです。

②問われているのは著者の伝えたいテーマを受け取る能力

国語で問われるのは、文章を読んだ時に相手の伝えたいテーマを理解する能力です。当然、最終的に著者が一番伝えたかったテーマを受け取れているかも出題されます。また、文章中で何度も著者が繰り返している言葉、いろいろな言い換えや例を出しながら伝えようとしている言葉を適切に見抜けているかも出題されます。先ほども書きましたが、国語力が高まると何かを読んだ時にそこから学ぶ能力が高まります。長い文章を読んで多くのことを学ぼうとするのではなくて、一つのエッセーなり本なりが伝えようとしていることというのは決して多くないという前提で、作者が一番伝えたいことは何だろうという意識で本を読むといいと思います。

③国語力=要約力

ドラゴン桜2の漫画でも描かれていますが、国語力というのは「要約する力」です。作者が一番伝えたいことを1文で表現することできるのが理想です。こうした能力が不足している状態での勉強を例えると、木の葉っぱを1枚1枚数えるようなものです。1枚1枚の葉っぱに捉われて、それが何の木なのかが見えていない状態です。葉っぱを数えても季節がめぐれば散ってしまいます。これは「ずばり○○の木だ」と「要約」できれば、散ってもこういう葉っぱがまた生えてくるということが分かります。そういう「根っこ」の部分が何か?本質は何か?を見抜く能力(要約力)をつけると勉強がはかどります。また要約力が身に付くと、自分の主張や想いなどを分かりやすく的確に表現できるようになります。これは仕事をして収入を増やしていく上で大きく役に立つことでしょう。

古文は現在まで残っている文献は多くない

古文で出題されるような文献で現在まで残っているものは決して多くなく、かなり多くの作品が漫画・ドラマ化されています。古文は「あさきゆめみし」という源氏物語の漫画で勉強するのが王道です。古文は中世の人の生活がどのようなものか具体的にイメージできると、点数が取りやすいです。歴史漫画であったり、大河ドラマなどを見て、当時のシーンを思い浮かべられるような勉強ができると、楽しみながら効率的に成績を上げられます。「あさきゆめみし」から入ってから原著を読み、古文の表現になれてしまえ勉強がはかどります。古文の入り口である百人一首であれば「ちはやふる」なんかもいいかもしれませんね。

漢文は漢字で書かれた英語(高校生向け)

中学校から始まる漢文の勉強法というか、英語が得意な人向けのやり方を紹介します。レ点などで漢文を日本語読みさせようとしていますが、漢文は漢字を使っているだけで文法自体は英語にかなり近いです。「英語と同じ並びで漢字が並んでいる」ので、英文法の主語・動詞・目的語・助動詞・・・などと英語の何に相当するかを意識しながら、勉強すると効率的です。基本的な文章の形が英語なので、句形と呼ばれる基本表現を覚えるだけで簡単に点数が稼げます。中国語の勉強にも繋がるので勉強していて損はありません。

子供が勉強をできるようになるためには、親が勉強すること

国語の成績を上げるためには、まず言葉を理解しなければなりません。そしてその言葉を使う人と出会わないと「生きた言葉」に触れることができません。子供は親が使う「言葉」を吸収しますし、自分から勉強しない限りは親の使う言葉がほぼ全てになります。親の能力が子供に移行する度合いが国語の場合顕著なのです。国語力を上げるにはほぼ読書しかありません(テストで点数を取る方法はあるにはありますが、ドラゴン桜でもそうしたテクニックは紹介されてはいます)。こと国語に関しては子供の成績を上げるには、親が勉強する方が楽です。「勉強」というと堅苦しいですが、難しい本を読むのではなく、自分にとって学びのある楽しい本を読んでいくことです。8割くらい理解できる本を繰り返し読んで10割にする。そしてその時点で8割理解できる本を読む、、、内容が理解できない本や教科書を読むよりはその方が近道です。

読むだけでなくて書く

本を読むインプットだけでなくて、実際に文章を書くアウトプットも大事です。幸いにして、今はパソコンを使えば手書きよりもはるかに楽に文章を書くことができます。実際に何かの文章を書いてみると、自分の文章がいかにみっともないかを痛感すると思います。それを経験すると、自分の伝えたいことを伝えられる文章の「構造」を意識するようになります。先ほども書いたように、いい文章というのは無駄をそぎ落としたものです。感覚的に数学の証明に似ています。自分の伝えたいことを相手に証明して見せる感じです。国語力と数学力は比例する部分もあるので、勉強すると相乗効果があります。パソコンで文章を書くスキルがあると仕事でも生きるので、身につけていて損はありません。

まとめ

国語力を上げるには、結局は文章を読む、書くということが近道になるという当たり前の内容の記事になので、国語力とは何か?国語を勉強するとどんないいことがあるのかを中心に書きました。テストで点を取るテクニックなどはYouTubeなどにもいろいろ詳しいものがあるので、この記事をきっかけにいろいろ調べてもらえると嬉しいです。ではまた!

【国語の成績を上げるには】
①国語の成績を上げるには「読書」
②自分のレベルに合った楽しいものを読む(漫画から)
③著者の伝えたいテーマが何かを意識して読む
④テーマを要約する能力を身につける
⑤読むだけでなく書く(パソコン利用)
⑥古文も漫画から
⑦漢文は英語だと思え

お金はご自身やご家族のためにお使いください。みなさまに幸せの訪れを願っています。