朔夜 すべては私の掌に 第一部 常立
あらすじ
二千年ほど前に産み落とした子は、神がお創りになった地の上で、短い命をけなげに紡いで生き、栄えた。千年前に、子たちの営みの行く末を案じ、次のものを生む決意をした。けれど、子の所業に不満を募らせていた神は憂い、私に刺客を放った。子たちが私を護り勇敢に戦ったけれど、討ち果たされ、私の試みは絶たれた。今、再び新たなものを生む決意をした。千年の間に、先の子たちは地を造り変え、幾たびか殺し合う。そのありさまに神は激怒。まして、私の再度の試みはけして許せぬ。ふたたび神の刺客が放た