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AIの活かし方:必要量を計算、提示する

日本の人口は2023年現在で、1億2330万人。
0歳から116歳の最高年齢の方まで、仮に一日3食しっかりと食べるとしても
1億2330万×3食=3億6990万食

コンビニエンスストアで販売されるおにぎり、
ファーストフード店で作られるバーガー、
回転寿司で握られるお寿司、飲食店で作られる定食、
スーパーで販売されるお弁当。。。

工場で生産されるカップ麺、インスタントラーメン、レトルト食品、缶詰。。。
それだけでなく、アイス、スイーツ、スナック菓子、米菓子。。。

毎年廃棄される恵方巻きの報道を見た時だけでなく、
オリンピックで廃棄されたお弁当のニュースを見た時だけでなく、
今現在も、昨日も今日も、毎日毎日何万食、何億食もの食品が加工され作られ、
そして食べきれずに廃棄されていくことは報道されていません。

ましてや食品は工場で作られるだけでなく、
そのために大量の化石燃料を使って船を動かし、
海洋の生物を捕まえたり、牛や豚や鶏などの生き物を屠殺したり、
農業用機械を動かし、生産、採取、加工、多くの時間と労力をかけ輸送し、
たくさんのエネルギーを消費しています。

保管するための冷房機器や加工するための機械、
販売するための容器にもたくさんの資源が使われています。

それにもかかわらず、食べきれず、使いきれず、誰の口にも入らずに
ただ作られ、捨てられる食品は、日本国内だけでも年間523万トン。
これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量
(2021年で年間約440万トン)の1.2倍に相当します。

なぜ、こんな事態に陥っているのか?
それは、私たち自身が、自分の必要量を分からずに生活しているから。

寝て、起きて、仕事をし、学び、成長し、また眠るというサイクルに
必要なエネルギー量は、成人一人当たり約2500kcal
(年齢、体格、運動量などによって当然異なります)と言われています。

当たり前ですが、地球に存在する資源は限られており、無限に湧き出るわけではありません(エントロピーの法則)。

どんなに消費者が食べ物を粗末にしないよう食材を食べ切るとか
賞味期限の近い食材から購入しようなどと努力しても、
食べきれない量を企業が作り続ける限り、消費できる量、
必要量が限られているのだから、廃棄される量が減るわけはないのです。

だから私は、
「生活するのに必要な食糧の量、エネルギー量を算出、
各業界が毎日生産する食品、エネルギー量との差異を提示すること」
にAIを活用して欲しいと考えました。

これは食料だけでなくエネルギーの枯渇という側面からも、
ファッション業界で作られ廃棄される服、
エコという名をつけて生産され続け店頭に並ぶエコバッグ、
生産されたにも関わらず使われずに捨てられるハサミやホチキス
ボールペンやノートなどの文房具、
家具、家電などなど。。。

全てにおいて必要量は計算でき、活用できることでしょう。

100年、200年先の人々が、今の、21世紀初頭の生活を覗き見たとき、
食べ切れもしない量の食材を加工しては廃棄したり、
使い切れない、使う必要もないものを作っては廃棄したり、
着もしない服を作っては運び、並べ、そして回収、廃棄している姿をみて、
「無駄なことしてたんだなぁ。そんなことしてた時代もあったんだね」
と話している時がくることを願っています。

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