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女性たちの無念

2024年 3月18日(月)

今日の景色…

〈気になる記事・後半…〉

【世界史が面白いほどわかる】火あぶりにされた英雄ジャンヌ・ダルクの生涯

(記事本文抜粋…)

数多くいる歴史人物のなかで「民衆の英雄」として讃えられるのが、ジャンヌ・ダルクだ。百年戦争でフランスを勝利に導いたジャンヌは、どんな生涯を送ったのか。悲劇的な最期や、彼女が歴史に名を残すきっかけも合わせて解説する。

人生を変えた「声」

歴史に名を残す偉人たちは「信念を持って行動した」という点で、みな共通している。

何も行動せずして偉業を残した人はおらず、そして、その人物を偉人たらしめた行動の裏には「きっかけ」が必ずある。

ジャンヌ・ダルクの場合は13歳のときに「声」を聴いたことが、彼女の人生を突き動かすことになる。ジャンヌ自身が、のちに判事の尋問に答える形で「声」の内容について説明している。

「神はフランスの民を大いに憐れんでおられる。あなたがフランスに赴かなければならない」

「百年戦争」で混乱の最中にいた

不思議な「声」に従い、冒険に出かけたジャンヌの行動は、理解しがたいかもしれない。理由の一つには、彼女が常日頃から祈りを捧げて、土曜になれば礼拝堂へ出かけるなど、信心深かったことが挙げられる。

さらにいえば、当時のフランスの状況は、神が憐みを感じても不自然ではないほど、危機を迎えていた。

百年戦争でイングランドが優位に立つと、1420年にトロワ条約が締結され、イングランド国王がフランス国王を兼ねることになった。

そんな状況を打開すべく「王太子のシャルルを王位につけること」も、「声」がジャンヌに課した使命だった

「私以外にこの国を救える者はありません」

ジャンヌと護衛の一隊は、王太子シャルルと面会を果たすために、ヴォークルールへ。

道中では、幾度となく尋問を受けることになるが、そのたびにジャンヌは自身の境遇や「声」について説明。こんな言葉で自分の覚悟を訴え続けた。

私以外にこの国を救える者はありません

「声」に言われた通りに、隊長のロペール・ド・ボードリクールと面会。最初こそ信じてもらえなかったが、王太子シャルル宛ての招待状を得ることに成功する。

ジャンヌは、馬や武具などの装備も備えながら、ヴォークルールを出発。やがてシャルルのいるシノンの地へと到着した。

道中では、大胆にもイングランド軍やブルゴーニュ軍がいる敵地を夜間に横切ったという。

行動は言葉を裏づける。無事にシャルルのもとに着いたこと自体が、ジャンヌの言葉に説得力を与えることにもなった。

王太子の試練を見事にクリア

用心深いシャルルは、面会後、都市ポワティエにて、多くの判事たちによる、ジャンヌへの尋問を行うことにした。冒頭で紹介した「声」については、このときにジャンヌの口から語られたものである。

尋問で「神を信じているか」と尋ねられたジャンヌは「貴方さまよりもずっと」と答えたというから、なかなかウィットに富んでいる。そして、こう訴えたのである。

「とにかくオルレアンにお連れください。私が神に送られてきたというしるしをお目にかけましょう」

ジャンヌの提案が巧みなのは「次のステージでの成功によって証明する」と切り抜けることで、判断する相手に責任を背負わせないようにしているところだ。合わせてジャンヌは、兵力を与えてくれるように願い出ている。

とうとうジャンヌは「オルレアン解放」という任務を遂行すべく、出発することとなった。

シャルル7世の聖別式を実現

ジャンヌが奮闘した結果、イングランド軍は数百人もの犠牲者を出して、オルレアンから撤退する。フランス軍は反撃を開始することとなった。

ジャンヌはランスへと進撃。ランス大聖堂にてシャルル7世の聖別式を実現させている。功労者のジャンヌには、貴族身分と紋章が与えられたという。

自分の信念を語り、キーパーソンを次々と巻き込みながら、正念場では自ら先頭に立つことで、周囲を鼓舞したジャンヌ。結果の伴う行動によって、自身の信念が揺るぎないことを証明し、伝説を残すこととなった。

火あぶりにされながら叫び続けた

成功後につまずくと、人生が急速に暗転するのは、何も突然、反対勢力が湧いてきたからではない。以前から活躍を面白く思ってなかった連中が、一気に引きずり下ろしにかかるため、成功後の転落は落差が激しくなる

裁判では、教会への服従を命じられても、あくまでも「神に従う」と主張したジャンヌ。有罪判決が下されると、「悔い改めること」「男装をしないこと」を約束し、いったんは減刑されるも、結局は再審理にかけられる。非情にもジャンヌは、市民が見守るなかで、火あぶりの刑に処されることとなった。

ジャンヌは炎の中で、大声で何度もこう叫び続けたという。

「イエス様(Jesus)! イエス様! イエス様!」

身体が焼き尽くされて灰になっても、心臓は血まみれのままだった――。そんな噂が人々の間では広まったという。

若き英雄がジャンヌを蘇らせる

壮絶な生涯を送ったジャンヌ・ダルク。死後300年以上が経ってから、彼女の生き様にスポットライトをあてた人物がいる。ナポレオン・ボナパルトだ。

フランス革命後の国内をまとめあげるため、ナポレオンは彼女の名を発掘。フランスのために戦うべしと国民を鼓舞している。

英雄によって蘇った英雄は、フランスの救世主として語り継がれることになった。

👉イエス・キリストその人も…
救世主として語り継がれていますが、そのイエスの勇気に匹敵するくらいの生涯を遂げたこのジャンヌ・ダルク…。

その「声」に従順に…
その「声」に言われた通りに…
その幾多の試練を、その勇気と信念で乗り越え切り抜ける人生を全うした彼女…。

そしてその最後の最後まで…
その「声の主」を追い求め…
その「声の主」にその人生を捧げました…。

これはまさに…
イエス・キリストの磔の場面そのものです…。

でも…
そのイエス・キリストやこのジャンヌ・ダルクだけに限らず、いつの世も…いつの時代にも…その歴史に残らずとも、このような勇気と信念を貫き、その「内なる声」に従ってその人生を全うした人たちはもっともっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか…。

わたしたちが住むこの日本においても…
その日本の建国とその歴史において重要な使命と役割りを果たした先人の方々が…。

そしてそこには…
今の後世に語り継がれることなく、人知れずその勇気と信念が無念のまま忘れ去られてしまっている方々もたくさん存在しています…。

でも…
そんな先人の方々のその偉大な勇気と信念は、時を超えて、この今の時代のこの世の中にちゃんと遺され漂っています…。
そして…
それが今を生きる誰かに…
その「内なる声」として甦ることも…。

かつてのフランスの危機を救ったジャンヌ・ダルクと後のナポレオンのように、この日本においてもそのような危機を救うような勇気と信念の引き継ぎが起こるかもしれません…。

特に…
この日本の歴史において…
人知れず重要な役割りを果たした女性たちの無念の想いが、今のこの世のこの時代に湧き上がって来ているようです…。

そして…
今のこの世のこの時代の情けない男たちを見て嘆いているかもしれません…。

今のこの時代…
男も女もありませんが…
とにかくそんな先人たちに顔向け出来るような人生を、わたしたちは少しでも送りたいものです…。


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