「メインストリームを選べな」い現象
生まれ持った性向と、育てられ方とが綯交ないまぜになって、メインストリームを選べなくなるという現象
この言葉を見て「うわ、そういや」と思いだしたことがあったので今日はそれについて。
というのも、私も「昔はスカート（私服）を選べなかったなぁ」ということ。とはいえこの話よりもっとライトな話です。
あんまりひらひらしたスカートを自分がはくイメージが持てなかったのと、なんだかそれはうちの母も同じようだったのか、よく「あなたは足が長いからジーパンが本当によく似合う」と何度も言われて昔からパンツスタイルでした。別にスカートが似合わないと言われたことは一度もない。でも似合うと言われたものを選びすぎて、他の選択肢を選ぶ経験すらしてこなかったように思う。（こういう経験ある方いらっしゃいますよね、きっと）
だからなのか、一人で買い物に行くような年ごろになっても、なかなかスカートを選べない。（欲しいな、かわいいなと思っても）
もうそのころとは体型や雰囲気、顔立ち、髪型も変わっていて、なんなら中学生から制服によって毎日スカート履いているわけなんですけどね。
なんなんでしょう、あの「（私服）スカート＝メインストリーム感」あったなぁと思い出しました。
その「選択」や意識を変えてくれたのはミャンマー留学経験。
当時のミャンマーでは「体の線が出るぴったりとした服」が美しいと、彼らから聞きました。伝統的な現地の服（ロンジー）のオーダーメイドも安価です。そして頼んでなくてもぴったりとしたものにしてくれます笑
それからぴったりとしたロングスカートのような恰好で日常生活を送るようになりました。
そこからがらーーりと私のセンスは変わったと思います。
洋服って絶対何かしらを毎日着るから、着る服をがらりと変えるというのは地味なことのように見えて、長い目でみると結構大きな力があるように思う。
それまでは線がはっきりと出ない服を好んで着てたけど、帰国後も服の好みが変わったり、それこそスカートやワンピースを着始めたりするようになりました。
この中野さんの記事では「選択に家庭での育てられ方が現れる」という表現があるのですが、私もそれも同意なんですが、一方で、あとから書き換えることもある程度できるのではとも自分の原体験から思っています。
それこそ環境で培われたものは、環境次第でガラリと変わる。（のでは）
変えようと思ったというより、それしか手段がなかった。
私は生まれて初めての一人暮らしもミャンマーでした。
21歳。頼れる人もほぼいなくて、生きていくストレスをとにかく減らしたかったんです。
（タクシー・バス乗車問題、換金、乞食、停電、恐怖の夜の野犬、地元民にしかわからないバス停…等々の日常生活からくるストレスをね。笑）
そして中でも、やっぱり外見で、「外国人？中国人？」と言われたり、外人女性に向けられるひゅーひゅー！ってやつ。
認めましょう、嬉しかったですねー最初は。だってそんなこと日本でされたことないもん…笑 でもそういうのは一回でいいもんなんです。笑
何度もこられると「またか」と嫌気がさし、そこから「とにかく現地化したい」という願いが強くなっていきました。
そして自然とたどりついたのが、「現地の服を着る」でした。
なので、私の場合は自分が生きやすくするために、そして少しでもミャンマー人というマジョリティに溶け込みたかった。マイノリティで生きるって辛いんですよ。わからない、正確には「マイノリティだと思って生きること」かもしれませんが。私にとっての「マジョリティに溶け込む」というのは「ミャンマー人というマジョリティと普通に話し、外人だからといって話に入れなかったり、ちがいばかりを指摘されたりしないこと」だったと思います。日本では変わってると言われる私も一歩日本から外に出れば、典型的日本人でございまして。笑
当時はその思いだけでしたね。でもこの安心感のために行った服装の変化は、自分のセンスに変化を与えてくれました。
変えようと思ったわけではないけど、変わったからこそ・・・
「自分や現状を変えたい」と思って色んな人に会って話聞いたり、本読んでみたり、活動してみたり、、、
というのはよくやると思いますが、何も「動的な行動変化」だけでなくてもいいですよね。着る服を変えるというのは「静的な在り方の変化」。
まず着ている服からごそっとがらっと変えてみるというのはてっとりばやく自分のセンスに変化を加えられていいかもしれませんね。ちょっと、じゃないですよ、
ごそっとがらっと
ね！^^
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