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日常#13 大人になって分かったこと

あの震災から12年。
子供の頃の記憶は薄くなっていても、あの時の状況やテレビで見た映像は覚えている。

 けれど、当時の私はあの震災がどれほど現地の人たちを苦しめたかを全く理解していなかったと今になって思う。
なんで遊びに行ってはいけないのか、なんで好きなテレビ番組見れないのかなど震災の怖さなど微塵も感じていなかったようにも思う。

 でも、やっぱりいくら防災訓練などしても当事者意識というか、現実味がなさすぎて災害が怖いという認識を持てないのかもしれない。もちろん、子供であってもそういう教育から災害は恐ろしいもので、被害を少なくするためにも適切な行動をしなくてはいけないと考えられる子もいるだろう。
 だが、そこには想像力というものが必ず必要になると私は思う。
自分がもし災害に巻き込まれたら、もし自分があの場にいたらどうする、何を感じるといったことを想像できるかにかかっていると思う。現に、想像力に欠けていた当時の私はあの震災の報道を見ても他人事のように考えてしまっていた。
 
 
 20年近く生きてきて、様々なものを見て、触れて、知ってきた今、あの震災がどれほど恐ろしく、どれほどの悲しみを生み出したかはっきりと分かる。あの場にいたわけではないし、被災者の気持ちを本当の意味で分かることはできないけれど、あの震災を知る1人として、災害で悲しい思いをする人が1人でも減るように何か伝えていけたらと思う。


亡くなられた方々のご冥福をお祈りすると共に、被災者の方々が幸せな人生を送れることを願っております。


ー あとがき ー
「あの震災の経験を活かして」とか「あの震災を経て学んだ」など目にすることがありますが、そういう悲しいことが起こる前に学んだり、気づいたり、考えられたら良いんですけどね。やっぱり難しいですよ。結局、人は起こったことからしか学べないのかな。


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