ダメ人間が数年かけて就活を乗り越えた方法
おはようございます。
気付いたらもう2024年ですね。あけおめです。
皆さん、年末年始はどのように過ごされましたか。
私はアマプラで映画を色々観ました。
前々から観たかった『カイジ 人生逆転ゲーム』も、今回やっと観ました。
YouTubeに上がってるガーリィレコードさんの藤原竜也モノマネが昔から滅茶苦茶好きなんですが、映画版のカイジ君がガリレコ竜也とそっくりで本当ビックリしました(?)
↑ガーリィレコード高井さんとこりゃめでてーなこう大さんのカイジ×カイジコラボ。
……なんだこれ(冷静になってはいけない)
さて、映画版カイジ1作目で個人的に見どころだなと思ったのが、2種類の人間、すなわち「その日暮らしの人生で、流れに身を任せて生きる人々」と「努力をコツコツ積み重ね、勝ち続けてきた人々」との対比でした。いわゆる「アリとキリギリス」的な構図ですね。
この映画では一貫して後者の"勝ち組"が圧倒的な富と権力を握っています。しかし彼らはそれでも飽き足らず、前者の”負けた”人間たちから更に養分を搾り尽くそうとしてきます。
カイジ君も負けた人間の一人として、勝ち組たる帝愛グループの掌の上で踊らされていきます。
私にとって、カイジ君の状況は全く他人事とは思えません。
私も映画版のカイジ君と同じく26歳で、ふらふらアルバイトやってます。
そして私も「努力」とか「継続」とかが大の苦手な人間でした。学生時代は一夜漬けのスキルを磨きに磨いて受験や定期試験・レポートをなんとか乗り切ってきました。しかし付け焼刃ではどうにもならないほど対人能力が低いせいで新卒での就活に失敗し、この体たらくになりました。
幸い親のスネを齧らせて頂くことができたので今まで借金を負わずに済んでおりまして、命がけのゲームには参加しなくてすみました。実家様あざます。親孝行がんばるます。
更に幸いなことに、私は昨年就職活動が上手く行き、今年4月から週5勤務のちゃんとした仕事(たぶんちゃんとしてる)に就く予定です。26歳で新社会人ですぜ。
というわけで、この記事では数年にわたる私の就活実体験を基に、私やカイジ君のような「努力できない人間」が「努力しなきゃ乗り越えられない就活の壁」に対してどう立ち向かっていけばよいかを考察します。
ダメ人間ができるだけダメ人間のままで社会に出ていくためのライフハック記事です。
同じダメ人間の方に届いてくれれば嬉しいな、と思って書いています。皆も一緒に頑張って生き抜こうぜ…!
それでは、よろしくお願いします。
すること
ダメ人間が就活でやるべきことをまとめていきます。
心構え:他人に99%くらい頼る!
まずは行動をしていく上での心構えです。
突然ですが皆さん、こんな格言を聞いたことがありますか?
成功したいなら地道に努力しろよ、って話ですね。帝愛グループの人たちが好きそうな言葉です。
しかし、それが出来ないのです我々には。99%の努力なんて、そんな沢山できない(開き直り)
じゃあどうすればいいのか。
そうです。自分だけでどうにか出来ないなら、他人に頼りましょう。
結論として、私が内定を頂けたのは他人に頼りまくったからです。
生活費は両親に頼り、基本的なコミュニケーションの仕方はバイト先でお客様から教わり、メンタル面のコントロールは出身大学や民間の講座等で教わり、就活特有のコツは就活塾やハローワーク等で教わり、志望先の業務内容や求める人物像などの生の情報は社員さんや他の就活生から頂きました。
逆に最初の就活では全てを自分一人でやろうとした結果、内定できるレベルの能力には到達できませんでした。
就活を勝ち抜くための戦術を自分一人で編み出すには膨大な努力か圧倒的なひらめきが必要ですが、出来合いの勝ち筋を使わせて頂くだけなら努力は少なくて済みます。
ダメ人間の皆さん、どんどん他人に頼りましょう。
頼るのが苦手な一匹狼系の方も多いかと思いますが、やってみると案外なんとかなります(なりました)。
志望先を決める
その上でまず第一にやることは、自分の志望する企業を決めることです。
ここをしっかりと定めておかないと、せっかく努力してまで就活をする意味が薄くなります。
この際のコツとして、なぜ自分がわざわざ就職したいのか深く考えてみるといいと思います。
「同い年の皆が就活しているから」だけだと正直浅いです。(昔の私がそうでした…)
例えば「マスコミ系の仕事がしたい」場合。
「腐った(?)既存マスメディアの実態を肌で学びたい」的な願望があるならメディア業界への就職がほぼ必須となるのではないでしょうか。
しかし、とくにそういうわけでもない場合、最近ならフリーランスでWEBメディアに寄稿するとか個人で情報発信するなどの方法もあります。
別に就活しなくていいならしない方が絶対良いのです。我々ダメ人間にとって就活はしんどいイベントです。
日本はまだまだ余力のある国なので、別に定職に就かなくたって生きていく手段は沢山あります。帝愛グループの限定じゃんけんに参加して勝ちあがるのも立派な人生だと、今の私はそう思います。
社会の構造を学んだり他人と適宜相談しながら、あなた自身が就活したい理由を見定めましょう。
足りない能力を分析する
やる事の2つ目は、志望先の会社に入る上で自分に欠けている能力をあぶりだすことです。
私が数年かけて学んできた「面接で評価される『社会人として必要な能力』の項目」は大体以下の通りです。
(なお、私はまだ社会人じゃないので、これで必要十分かどうかはわかんないです。申し訳ないですが他の情報源や周りの社会人の方々の力を借りて、適宜補完して下さい。)
(学歴以外の要素は入社後に教育してくれればいくらでも伸ばせる気がするのですが、面接ではなぜかかなり重視されるっぽいんですよね。「入社してから育てる」という日本型採用は建前なのでしょうか。)
ともかく、こんな感じのスキルセットのうち、現状の自分に足りないものを見極めましょう。
この作業も自分一人でやるのではなく、あなたをよく知る人物や就活を商売にしている人などに相談したり、あるいは実際に何回か面接をお試しで受けてみると解像度が上がってゆきます。
短所を克服するか、そのままにするかを選択する
最後の工程です。自分の短所を乗り越えるべきかどうかを判断しましょう。
まずは短所をそのままにするケースです。努力の継続ができない我々としては、できるだけこの方法を取りたい所ですね。
一つの手として、面接の間だけあたかもその能力を持っているかのように振る舞う手段があります。我々のお家芸、付け焼刃です。
私の大学時代の先輩はサークルでのエピソードを盛りに盛って話した結果、普通に内定してました。嘘が付くのが苦手な方は、嘘の上手い他者の協力を仰ぎましょう。
なお、医師免許が必須とかTOEIC900点以上とかそういうのはさすがに誤魔化しようが無いので、努力するか志望先を変更するかしましょう。
そして、どうしても誤魔化しきれない場合の最終手段が「短所の改善」です。
弱点改善のために起こす行動はできるだけ絞った方が良いです。そして、その絞った一点に最低限の「1%の努力」を全集中させましょう。
なお、無事に頑張って乗り越えることが出来ると、これは「自分の弱みと向き合ったエピソード」として就活におけるボーナスポイントになります。面接官はこの手の話によく食いついてくれます。なので、なんとかここだけ踏ん張って努力しましょう。
例えば私の場合は「対人場面での挙動不審性」と「アルバイトなどのリアル社会経験が皆無」という短所を克服する為に、「無職から対人・営業系のアルバイトにいきなり飛び込む」という努力をしました。結果的にコミュニケーション能力も少し上がりました。
大層なことをしているように書きましたが、やったことはただ週に2~3回バックレずにアルバイトに通い続けただけです。これが私の場合における"最低限の努力"です。いやぁ辛かったっすけどね(ゆとり世代)
その他の短所は就活のプロの手を借りて、面接の場で目立たなくしました。
してはいけないこと
やっちゃいけないことも書いておきます。
ちなみに過去の私はすべてやらかしました。この章では昔の自分に言い聞かせたいことを書きなぐっています。
焦る、他人と比べる
何よりも冷静さを失わないようにしましょう。
努力が苦手な分、我々は努力すべき箇所を絞る必要がありますが、それには冷静な判断が必要不可欠です。
まず第一に、新卒のチャンスを逃しても、人生は全然なんとかなります。
多くの企業では卒業後3年以内の人材を新卒と同様に扱います。それが気になるなら、お金はかかりますが敢えて最終学年を留年するとか、他大学編入や大学院進学をするとかの手もあります。
また、新卒じゃなくても就活は出来ます。例えば公務員ならだいたい30歳前後より若ければ経歴不問らしいです。最近流行りの第二新卒に紛れて就活することも可能です。他にも探せばそういう類の募集はたくさんあるはずです。
そして、就職できなくても生きていけます。働く意欲があるならフリーターやフリーランスがあります。働くのが嫌になっちゃったなら、親のスネを齧ったり、金持ちのヒモ・玉の輿を狙ったり、最悪国のお世話になったりしましょう。
実際に新卒を逃さないにしても、このように「他に逃げ道はいくらでもある」と知ってさえいれば、心は軽くなるのではないのでしょうか。
加えて、学年が同じというだけで自分と他の就活生とを比較するのはナンセンスです。
ヒトという生物はどいつもこいつも似たような見た目をしている割に、個性やスキルセット、成長の速さにかなりの個体差があります。
それをただ「同じ年齢だから」「同じ大学だから」と一括りにしてもそこまで意味はありません。
自分は同級生より遅れている、劣っている、でもこの点だけ優れている、だなんて馬鹿なこと考えずに、あなたはあなたの人生を生きましょう。
アドバイスを無視する
他人がくれたアドバイスは、どんなものでも一度検討してみましょう。
冷静な判断を下すためには視野を広く持つ必要があり、どんな意見も無駄にはできません。
例えば、皆さんが今後色々な企業の説明会で聴くことになるだろうセリフとして、「私たち人事や面接官は『一緒に働きたいな』と思える学生さんを採用しています」という類のものがあります。
最初に聞いたとき、私は絶望しました。就活とは結局自分と似ている人間を選別する"仲良しゲーム"にすぎないのか。それなら誰からも仲良くしてもらえない人間もどきの私には到底無理ゲーじゃないか、と。そして「そんな企業受けてやらないぜ!」と結局応募を回避していました。
しかし逆にいえば、彼らに『一緒に働きたい』と思える人間に成れさえすれば、私たちはその会社に採用して頂けるのです。いわば最強の攻略法を人事自ら教えて下さっているわけです。活用しない手はありません。
アドバイスを鵜呑みにする
他人がくれたアドバイスはそのまま使わず、自分の状況に上手く応用させましょう。
あなたと全く同じ能力値・状況で就活を行った人など過去に存在しません。
例えばアドバイスをくれた方がロスジェネ世代の場合、私たちよりもっと厳しい環境で就活をされていたはずです。私たちは彼らほど過酷な努力はしなくても済むかもしれません。
ただ、努力をする方向性は参考にできるかもです。志望先は1社に絞ってはダメ。昔のように100社とまでは言わないが、何社かは応募しとけよ、とか。
まとめ
努力が苦手なダメ人間なら、他人の力を最大限活用しながら就活戦略をじっくり練ることで、行うべき努力を最小限に減らそう!
おわりに~"できる人"だけの社会でいいのか?~
いかがでしたでしょうか。
「努力が苦手だけどどうしても就職したい理由があるぜ!」というダメ人間の同志に届いていれば、すごく嬉しいです。お互いに人生頑張りましょう。
最後に、ダメ人間の私がわざわざ就職を目指したり、わざわざこんな記事を書いたりした理由の一つを軽く述べます。
かなりカッコつけて言うと、「『普通の人』だけが集まってできている現代社会を少しでも変えたいから」です。
例えば、この『普通の人』の輪の中に、数年前の私のようなコミュ障で挙動不審な人間は入れて貰えないことが多いです。
これは良くないことです。当然入れて貰えなかった私たちは悲しいですし、『普通の人』達にとっても実は不利益なことかもしれません。
映画版カイジIのラストシーンでも、コツコツ努力を積み上げてきた利根川が、努力ができないというだけで負け組とみなされたカイジ君の柔軟な発想に敗北しました。カイジ君は利根川の優秀過ぎる才能を逆手に取り、まさに柔を持って剛を制したのです。必ずしも『普通の人』が全面的に優れているというわけではない。
さて、本来ビジネスの世界では様々な才能が必要とされるはずなのに、『普通の人』だけの組織でやっていけるでしょうか(反語)
日本の多くの企業が旧態依然のままであるなら、このまま日本だけ世界の競争から取り残されていき、『普通の人』も『普通の人』になれなかった私たちもみな平等に貧しくなります。
というわけで、我々ダメ人間が続々と社会進出して、社会を変えていこうぜ!!!Let's ダイバーシティ&インクルージョン!!!!!!!!!
(完)
なお私は現行の就活制度が大嫌いなので、今後就活関連の記事は一切書かない予定です。こういう記事でよくある「個別相談お待ちしています!」みたいなのも一切ありません。相談頂いても多分「頑張れ!」しか言いません。ごめんなさい。
はやくAIによる就職試験が主流になるといいね(AI全肯定派)
というかAIが仕事全部奪ってくれるといいね(AI至上主義)
クソ長い文章をお読みいただきありがとうございました!
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