くろ

架空の登場人物のために本当に泣くなんて、バカにもほどがある 子供じゃあるまいし、いい年…

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架空の登場人物のために本当に泣くなんて、バカにもほどがある 子供じゃあるまいし、いい年した大人が でもつらいのだから仕方ない 本当につらいのだから

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私を救うための物語

「うそ、私、ステファニー・グロッサムに転生してる! あのクソアマビッチに! こ、このままじゃ私正気を失って畜生同然の存在にされてしまう! 幸いまだソフィアは登場してないみたい、今のうちになんとかしよう」 「婚約を解消しましょう、殿下」 「え??ステファニー??」 「王妃様、私は殿下にふさわしくありません」 「何を言うのステファニー」 「私の決意は変わりません 殿下には、ふさわしい運命の相手が現れます その方のお力になっていただけたらと」 「すみませんでした」 「あなたの

    • 私を救うための物語 6

      「私が、君の結婚相手だ、ステファニー」 「え?」 「君は私の妃になるんだよ、ステファニー」 「え?え?」 「これは王命だ」 王命 その言葉を聞くたびに私は、目の前が真っ暗になるような気持ちになる あの媚薬を、私に飲ませろと言った王の言葉 一瓶まるまる、私に飲ませた騎士団長 そして・・・ 「ステファニー?」 「・・・私は、そのお話を、お断りさせていただきたいです・・・」 「・・・泣くほど、嫌なのか・・・」 「・・・」 私は首を縦に振る 「そんなに私が嫌いなのか?」 「違い

      • 私を救うための物語 5

        「ソフィア様との婚約を・・・白紙?解消した、ということですか?」 「そうだ」 殿下は冗談でもなんでもなく真顔でそうおっしゃった 理解が付いていけない そんな展開私は知らない そんな展開小説には 「もともと、仮の婚約者だった 彼女を私の婚約者として認める声は実は多かったが・・・」 「そうでしょうね、ソフィア様は素晴らしい方ですから、私のような卑しい女とは違います」 「・・・君は、なぜそうも自分を卑下するのか・・・」 殿下は知らない 私は本当は、この先、正気を奪われ、家畜同然の存

        • 私を救うための物語 4

          「やあ・・・ステファニー」 ご無事な姿のビンセント様が、私の名を呼ぶ すぐそこにいらっしゃる ご無事で良かった そう思うと同時に、このまま死ぬと思ってビンセント様に言った言葉を思い出す 『大好きです、ビンセント様』 恥ずかしい そして、ビンセント様、いいえ、殿下はどう思われたろう きっと迷惑に思ったに決まっている あの時はもう二度と言えなくなるそう思っていったけれど、私は舞い上がっていた 舞い上がって・・・ 「ステファニー」 ビンセント様の声 「あ、はい」 応える私の声が震え

        • 固定された記事

        私を救うための物語

          私を救うための物語 3

          「お嬢様!目覚めたのですね!」 「・・・ここは?」 「お嬢様のお部屋です!ああ、今旦那様をお呼びします!」 あわただしく侍女が部屋を出ていく ああ、私の部屋だ 私は確か、殿下を突き飛ばした後、矢をうたれて ・・・ 痛い 胸が痛い ああ、矢が当たったところは胸だったんだ 私、死ねなかったんだ すごく、幸せな気持ちで死ねると思ったのに・・・ あれ? 私、何かすごいことを殿下に言ったような・・・ ・・・ ・・・ ああああああああああああああ 「あああああああああああああああああ」

          私を救うための物語 3

          私を救うための物語 2

          「申し訳、ございません殿下」 しっかりしろ、私 最後ぐらい、迷惑をかけないで、消えないと 涙をぬぐう 自分を戒めるように、痛いぐらいに強く 「ステファニー・・・」 「ご安心ください、もう二度と殿下の前に現れることはありません 二度と」 「・・・」 「絶対です、絶対に、二度と・・・」 「・・・ステファニー、君に言いたいことがある」 聞きたくない 「わかっています、もう、殿下がおっしゃりたいことは ですからおっしゃらないでください もう二度と殿下を煩わせることはしませんから」 も

          私を救うための物語 2

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          媚薬はあの女によ フフフ、フフフ、フフフ なんだが気分が良いわぁようやくここまで来たわ。 私とビンセント様の婚約私が美しすぎて見られない? そんな風に思わず私の事、存分に見てぇ エヘヘ私が婚約者に戻るのは王命ねぇ アヒャヒャ体がなんだか暑いわぁ ねぇ、貴方ぁんぅんヒャハハ アハハハ 私今、雲の上を歩いているようだわウフフ。 アハハハハハ 私今ねとってもフワフワするのあらぁ、私に会いたかった? ウフフ フフフフフフ アハハハハハ なんだかフワフワするわぁ私は皆から愛されるヒロイ

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          「私が婚約者に戻るのは王命ねぇアヒャヒャ」「体がなんだか暑いわぁねぇ、貴方ぁんぅん」「ヒャハハアハハハ私今、雲の上を歩いているようだわ」

          https://www.alphapolis.co.jp/novel/732853021/691584078/comment?page=18 2022.01.13 おはぎ︙ 良かった、、、、。騎士団と国王様の対応、本当にありがとうございますっっ。 侯爵令嬢の父である侯爵の視点を、読んだ時からてっきり子爵令嬢と隣国の共犯では?と疑ってしまい、ごめんなさい‼︎(ソフィアは次期王妃になる気無いようでしたし、、) 王妃、ようやく王から侯爵令嬢の真実を知らされたようで、少し安堵。子

          「私が婚約者に戻るのは王命ねぇアヒャヒャ」「体がなんだか暑いわぁねぇ、貴方ぁんぅん」「ヒャハハアハハハ私今、雲の上を歩いているようだわ」