はるか昔からある「最近の若者は」と言う言葉
あなたは、「最近の若者は」と言う言葉を耳にしたことはないでしょうか。
実はこの「最近の若者は」という言葉は、はるか昔から言われている言葉だということをご存じでしょうか。
今回は、「最近の若者は」と言う言葉についてご紹介します。
「最近の若者は」という表現はいつから?
今からさかのぼること約2300~2400年前の時代、古代ギリシアの哲学者であるプラトンは、
「最近の若い者は、目上の人を尊敬せず、親に反抗する、道徳心のかけらもない」
と書き残しています。
現代でもこう言っている方がいるのではないでしょうか。
さらに、今から5000年前の古代エジプトの遺跡の壁画や遺跡にあった粘土板の書簡にも同じようなことの記述があるそうです。
日本においても、「最近の若者は」に通じる言葉が、1000年以上前の平安時代の「枕草子」や鎌倉時代の「徒然草」にも見ることができます。
「最近の若者は」と言う言葉の意味するものとは
年配者が口にする「最近の若者は」に続く言葉には、
「これだからダメだ」
とか、
「だからなっていない」
など批判的な言葉です。
聞く若者にとっては嫌気がさす言葉ですね。
「最近の若者は」という言葉を使う理由
年配者はどうして若者を批判する時に「最近の若者は」と言う言葉を使うのでしょうか。
それは、自分が経験したことを基に物事を解釈することではないでしょうか。
時代によって働き方や生き方は変化しています。
働き方ひとつとっても、昭和時代の働き方と現代の働き方は違っています。
高度成長期であった昭和時代の働きバチとまで言われて仕事優先の生活を送ってきた方から、現代の若い方を見た場合に、
・勤務時間終了と同時に退社する
・仕事より自分の生活を優先する
・有給休暇を全て消化する
・男性が育児休暇を取得する
ことなど、考えられないことでした。
昭和時代は休みなく、何時間も何日も働くことが美徳とされていました
しかし、現代ではそのような考え方は通用しません。
若い方を批判する年配者は、自分が生きてきた時代の働き方、生き方の経験を基に現代の若い方を比較して批判してしまいます。
たしかに年配者は、若者と人生を比較した場合豊富な経験があります。
これから経験を詰んでいく若者と接した場合、自分と比較してどうしても全てが未熟に見えてしまうように思うのは、仕方のない事なのかもしれません。
しかし、時代によって生き方働き方は変化していきます。
「最近の若者は」という方は、その時代の変化にうまく対処できない方なのでしょう。
「最近の若者は」と言う人への対処方法
「最近の若者は 」という人への対処方法は結論から言うと、相手と距離をとってなるべく関わらないことです。
その具体的な理由は次の5点があげられます。
・過去の自分の経験にこだわり過ぎていて、現状を受け入れることが出来ていない
・自分の経験から他人をコントロールしようとしている
・若者として十把一からげにして一人の人間として対応してくれていない
・自分の過去の自慢話を聞かされるだけで時間の無駄遣いになる
・話は過去の経験談でしかできないので、現在の新しい知識やスキルが身に付かない
とはいえ、何千年も前から言われている言葉ですから、今の若い方が年を取ると同じことをその時代の若い方にいう方が多いのかもしれませんね。
まとめ
「最近の若者は」という言葉は、はるか昔から言われていた言葉だということがお分かりいただけたでしょうか。
しかし、山本五十六は
「今どきの若い者は、などと口はばたきことは申すまじ」
とこの言葉を使うことを戒めています。
あなたが年齢を重ねて、若い方を指導する立場になり「最近の若者は」と口をついて出そうになった時は、山本五十六の名言を思い出し、ぐっとこらえてください。
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