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黒糖の効能効果

 砂糖といえば誰もが真っ先に思い浮かぶのが、ダイエットの天敵ということではないでしようか。
 
 しかし、黒糖は普通の白い砂糖と比べるとカロリーも低く健康に良いということをご存じでしょうか。
 
 もちろん糖分ですから摂りすぎは良くないのですが、摂りかたによっては健康やダイエットにも効果があります。
 
 今回は黒糖の効能効果についてお知らせします。
 



1. 黒糖とは?


黒糖とは?


 
 黒糖とは、サトウキビを煮だしして、ろ過し冷やして作ります。
 
 作る過程において一切加工していない砂糖です。
 
 黒糖も白い砂糖も作る過程において糖蜜があります。

 白い砂糖は作る過程において糖蜜を取り除きますが、黒糖は取り除かないでそのまま入っています。

 そのため、糖蜜によって黒い色をしています。
 
 白い砂糖はさらさらしていますが、黒糖は糖蜜が多く固まりやすいので、ブロック状で販売されています。

 


2.黒糖は3種類


 

黒糖の種類は3種類 


 黒糖は原料や製法により大きく3つの種類に分けられます。

(1) 黒糖

 一切加工されておらず、単純にサトウキビの茎を絞って煮だしして冷やし固めたものです。

(2) テンサイ糖

 黒糖を サトウキビではなく、テンサイ(甜菜)から作ります。

(3)加工黒糖


 加工黒糖とは、黒糖を作る段階で何らかの加工を施して作ったものです。
糖蜜やザラメを混ぜて作られたものなどがあります。
 

3.黒糖に含まれている成分


黒糖に含まれている成分


 それでは黒糖にはどんな成分が含まれているのかみていきましょう。

(1)ミネラル・ビタミンB 群

 白砂糖は精製する段階で次のような成分の大半が除去されてしまいます。

・カルシウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラル


ミネラル

・ビタミンB1やビタミンB2といったビタミンB群

ビタミンB群

 ところが黒糖は作られる段階でこれらのミネラルやビタミンを除去していません。
 
 黒糖を摂ることによって不足しがちなミネラルやビタミンB群を補給することができます。

 しかし、ここに一つの落とし穴があります。

 それは、黒糖には炭水化物であるショ糖が多くの割合を占めているということです。

 ショ糖の摂り過ぎは肥満や二型糖尿病を引き起こすことが懸念されます。
何でもそうですが、体にいいからと摂りすぎは良くありません。

 黒糖は1日に約25g(粒数で5粒程度)の摂取が推奨されています。

 適量摂取に心がけましょう。
 

3.黒糖と白砂糖のカロリーの比較


 100g当たりの白砂糖のカロリーは384kalですが、黒糖は354kalですから、黒糖の方が30kalほど白砂糖よりカロリーが低いです。
 

4. 黒糖の賞味期限



賞味期限


 黒糖には賞味期限がありませんので長期保存が可能です。
 
 しかし、販売するメーカーによっては、飲食には問題なくても長期保存によって多少風味が変わってしまうことから賞味期限を設けているところもあります。 
 

5.黒糖の効果効能


黒糖の効果


黒糖には身体や健康にいい効果や効能がいっぱいあります。
その効果効能について見ていきましょう。
 

(1) カルシウム不足の解消


 

カルシウム


 カルシウムは現代の日本で唯一不足している栄養素といわれています。
 
 黒糖には100g当たり240mgのカルシウムが含まれており、上白糖の1mgと比較して240倍もの値となります。

 また、骨の代謝にはマグネシウム、リンが必要ですが黒糖にはマグネシウム31mg、リン31mgが含まれています。

 なお、上白糖ではマグネシウムとリンは含まれているが微量で最小記載量に達してないとされています。(参照:五訂増補日本食品標準成分表 [第2章] – 文部科学省より)
 
 骨の成長を促すカルシウムは、成長期のお子さんや高齢者の骨粗しょう症予防のためにも しっかりと摂取することが望まれます。
 

(2)ホルモンバランスの乱れを予防する効果


 

ホルモンバランス


 黒糖には、100mg当たり0.5mgの亜鉛が含まれています。
亜鉛は性ホルモンの生成に関わっていますが、黒糖に含まれている亜鉛によってホルモンバランスの乱れを予防する効果が期待できます。
 

(3) 腸内環境の改善効果


 

腸内細菌


 黒糖には天然のオリゴ糖「ラフィノース」が含まれています。
ラフィノースは腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やします。
 
 善玉菌であるビフィズス菌が活性化することで、腸内環境が整い便秘の解消にもつながることが期待できます。
 

(4) 美容効果


 

美容効果

ラフィノースには肌荒れやニキビ、吹き出物など肌トラブルの改善も期待できます。

 また、新陳代謝を良くしきれいな肌や髪を作る手助けをしてくれる、ビタミンB群、B2、亜鉛、鉄分も含んでいます。
 

(5)疲労回復効果


 

疲労回復


 甘いものにはリラックス効果があります。

 黒糖には、エネルギー源となる炭水化物(糖分)やミネラル、ビタミンが豊富に含まれておりますので、リラックス効果もあります。
 
 また、セロトニンは感情にブレーキをかけ気持ちをリラックスさせますが、黒糖にはセロトニンも含まれています。
 
 なお、黒糖の摂取前と摂取後のストレス負荷についての調査では、ストレス負荷前に黒糖を摂取した方がストレス抑制効果の高さが示されています。
 
 このことから、黒糖は「リラックス効果」よりも「ストレス緩和効果」と考えられています。
 
 試験の前とか会社の会議で発言する必要があるなど、ストレスがかかりそうだという前に黒糖を摂取してはいかがでしょうか。
 

(6)免疫力アップ効果


 

免疫力UP


 免疫力とは体の抵抗力のことで健康を維持していくうえで必要不可欠なものです。
 
 黒糖には、体内の免疫力を高める効果があるとされている、ミネラルやビタミンが含まれています。
 
 ミネラルは抗酸化作用があって肌の老化を遅らせる効果があります。

 また、黒糖に含まれるラフィノースは体内の免疫力を高めてくれますので、アレルギーやアトピーにも効果が期待できます。
 

おわりに


 

うれしい


 いかがだったでしょうか?  黒糖が白砂糖と比べるといかに健康的な食品であるかがお分かりいただけたのではないでしょうか。
 
 黒糖はお料理全般にご利用することができ、一番相性が合うのが煮ものです。

 ヨーグルトにかければヘルシーな朝食ともなり腸内の環境改善が期待できます。
 
 この機会に健康な体を手に入れるために、黒糖を毎日の食事に取り入れてはいかがでしょうか。



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