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R5.3.5 どうなる?どうする!2030年韮崎。イベントレポート(メイキング動画あり)

note読者の皆さん、encle運営担当の片上です!

本日は3月5日に開催しました、「どうなる?どうする!2030年韮崎。」のイベントレポートを投稿いたします!

”かなり攻めた企画”となりましたので、是非最後までご覧ください!

※追記(4月15日)メイキング動画公開しました!参加者の声や登壇者の声が聞けます!


イベント概要


イベント名:
「どうなる?どうする!2030年韮崎」
日時:令和5年3月5日(日) 14:00~16:00
場所:東京エレクトロン韮崎文化ホール(小ホール)
主催者:NPO法人河原部社(encle事業の一環)
登壇者:ニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャー天野馨南子氏(基調講演)韮崎市長、韮崎市商工会長、NPO法人ちびっこハウス理事長(クロストーク)

イベントの目的


韮崎市の人口動態について、専門家の立場から分析してもらうことで”韮崎市の真の姿”を明確化してもらう。主に”少子化の実態とその理由”について正しい知識を身に付け、どのような対策を打つべきか講演していただく。
それを踏まえて、行政代表として韮崎市長、企業代表として韮崎市商工会長、市民代表としてNPO法人ちびっこハウス理事長に登壇いただき、4名による”クロストーク”を実施。
それぞれの立場から、韮崎市への今後についてどういった考えを持っているか、議論する。

この内容を市民と関係人口層に伝えることで、韮崎市に住んでいるもしくは移住等を検討している当事者達に”危機感だけではなく希望感と主体性を育む場”となることを期待した。

地域のまちづくりにおいて、市民、行政、企業が一体となることが必要不可欠です。さらに、現代の地域イノベーションには”関係人口層”も必要な人材であると言われています。

正しい現状を理解し、韮崎市のミライを考える”4者のベクトルを合わせる”ことが本イベントの最大の目的となります。


イベント発足背景とプログラム


イベント発足に至るまで


イベント発足の背景の前に、私たちencleについて少しだけ。
encleは「韮崎の子育てや暮らしにまつわる”コ”の情報を”エン”の活動に繋げる」をコンセプトに活動しています。

詳しくはコチラをご覧ください。

このような活動を行なっていく中で、韮崎市の人口動態を理解した上で活動を起こしたほうが、より効果的なアクションが生み出せるのではないか?と考えました。ただ、我々素人が独自で分析をして「なんとなく理解した!」では誤った解釈をしてしまう可能性があるので、人口動態の専門家を招いて正確に韮崎市を分析してもらおう!と決まりました。

でも、私たちが理解しただけではまちは変わらない。だったら”市民、行政、企業、関係人口”の皆さんにも聞いていただき、ミライの韮崎を考えるイベントにしよう!と考えたのがきっかけでした。


イベントプログラム


イベントは”基調講演””クロストーク”からなる2部構成

第一部では「ニッセイ基礎研究所人口動態シニアリサーチャー天野馨南子先生」をお招きし、”データで読み解く。韮崎の人口減少、真実の姿”と題し、30分間の基調講演を実施していただきました。

第二部では韮崎市長、韮崎市商工会長、NPO法人ちびっこはうす理事長そして天野先生を交えた”クロストークショー”を開催いたしました。MCには元FM-FUJIアナウンサー浅利そのみさんにご担当いただき、とても豪華な顔ぶれとなりました。

より細かなイベント背景や登壇者の人選理由などは、こちらのリンクをご覧ください!


イベントハイライト



当日の朝!イベント成功に向けてMTGを実施


中高生のボランティアスタッフ!自ら参加を名乗り出てくれました!



会場レイアウトは全て手作り!綿密な調整を行います。


来場者は約170名!開演後アイスブレイクを行うことで会場の雰囲気が良くなりました!


当日はにらちびさんによる託児保育所を開設。7名の利用がありました!


第一部「データで読み解く、韮崎市の真実。」

日本の問題でもある少子化ですが、その指標の一つとして「合計特殊出生率」という言葉の意味をご存知でしょうか。実は誤った解釈をしている方が多いのではないでしょうか?私は恥ずかしながら誤った認識をしていました・・・!
(ちなみに、読みは「しゅっしょうりつ」)

15~49歳までの女子の年齢別出生率を合計したもので、1人の女子が仮にその年次の年齢別出生率で一生の間に生むとしたときの子どもの数に相当する。
合計特殊出生率={ 母の年齢別出生数 / 年齢別女子人口} 15~49歳までの合計

引用元:総務省

わかりやすくお伝えすると

合計特殊出生率=(既婚)女性の出生数 ÷ (未婚女性 + 既婚女性)

対象は15~49歳の女性


15~49歳
までの”独身女性”も含まれた数字が「合計特殊出生率」になるのです。
「あれっ?既婚女性が対象じゃないの?」と片上は認識しておりました。(気づけて本当に良かった…。)

地域によっては、合計特殊出生率が増えている地域も存在します。
ただし、言葉の定義を理解することで"=こどもの数が増えた"だけではない可能性があることがわかりますよね?

そうです。15~49歳の人口(特に若い未婚女性世代)が首都圏に転出したことで、分母の絶対数が減り相対的に合計特殊出生率が増えただけ!の可能性があるということです。


韮崎市のデータにおいては、以下のことが明確になりました。

①”婚姻数”の減少
 →つまり、独身女性が増えた。(独身男性も増加)
②「1世帯におけるこどもの人数」に変化はほとんど無い。
(※韮崎市のデータ)
③”若い女性(特に20~24歳代)”の転出数が多い。
 →これからこどもを授かるであろう最もコアな世代の流失。
こどもの数が減少している。

e-statよりデータを抽出


つまり、「日本の合計特殊出生率減少」という言葉を見て「よし!韮崎市でも子育て支援を充実してこどもを育てやすい環境にしよう!」では、少子化対策としての効果は薄いことがわかります。

少子化対策という点において、カップル無くして出生なし。つまり「若い世代(特に女性)が韮崎市に残る、もしくは戻ってくる居場所」にすること。「結婚したいけど出会いがない」人たちへのサポートも必要な策だと言えることがわかりました。子育て支援の強化も必要不可欠ですが、”少子化対策”という点においてはベストな策ではないということがデータから読み取れました。


4名によるクロストーク!!それぞれの熱い想いが聞けました!!


内藤市長からも熱弁をいただきました・・・!


クロストークでは、それぞれの立場から韮崎市への熱い気持ちを感じることができました。来場者の皆さまにも伝わったのではないかと思います。
我々のような若い世代も負けじと”韮崎愛”を育み、魅力的なまちづくりに向けて主体性を持って活動していきたいと感じました。


参加者からの声


終了後アンケートにて、参加者の皆様からこのようなお言葉をいただくことができました!

・良い企画でした。このような勉強の場をもっと増やしてほしい。
・基調講演を聞き、現状を知ることで他人事ではないと改めて認識しました。
・もっと過激なクロストークが見たかった!!
・市の問題に対して市民が話し合える場(コミュニティ)を増やしてほしい。

他にはトークの時間配分など運営面でのご指摘をいただきました。
スタッフ一同、真摯に受け止め次回のイベントに生かさせていただきます!!


結論


地域の深刻な人口減少問題。少子化に歯止めがかからない状況です。

その中で、闇雲に活動を起こすのではなく”まずは現状を分析する”ことが一番の近道になるのではないかと思います。

なぜ少子化が起きているのか?なぜ東京一極集中化しているのか?なぜ若者が地方に止まらないのか?なぜ婚姻率が低下しているのか?

それぞれの地域ごとに抱える問題は様々だと思います。
地域ごとの”なぜ”を読み解いて、1歩ずつ進むべきでは無いでしょうか?今回のイベントではその第1歩が生まれた企画になったと感じています。

イベントの目的である韮崎市の現状理解4者のベクトルを合わせることは概ね達成できたと思います。
これからのencleにおいても、今回のイベントを通じて得られたもの生かして活動していきたいと思います!!


長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました!

それでは、また!




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