与えるほど子供は弱くなっていく
自分の子供が本当に大切だと思うなら、
「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えろ」
釣り方を教えれば一生食べていける。
自分の子供には苦労をさせたくない。そんな思いからついつい、魚を与えてしまう。
凄くよく分かる。
先日、「となりの億万長者」という本を読んでいたら、経済的援助について面白い記載があった。
ざっくりいうと、
親のスネをかじる子供は、同世代、同所得層の人々よりもはるかに少ない資産しか築いていない。
経済的支援を与えれば与えるほど、子供は資産を蓄えず、援助が少なければ少ないほど資産を築くようになる。
アメリカの億万長者の多くは一代で資産を築いた人が多数派だ。
自分たちは質素倹約に資産を築いても、子供や孫には甘くなる。子供のころから高級住宅にすみ、何不自由なく与えられ、金銭的援助を受けながら生活してしまうと、親の資産を自分の資産と勘違いして充てにするようになる。
多くの億万長者が2代目、3代目と続くにつれて資産を食いつぶしていく。
彼らは収入よりも少ないお金で暮らすという基本的なことが出来ず、親の金をあてにするそうだ。
子供を強く育てるには与えすぎてはいけない。
子供が大人になり、自己管理が出来るようになり、きちんとした職業について安定した生活を送れるようになるまで、親が金持ちだと気づかせてはいけない。
私はお金持ちではないけど、お金に困ったからこそiDeCoやNISAといった節税になるものや非課税メリットを受けれる仕組みを勉強して、投資も全力でしている。
もし、困った時にホイホイとお金を与えられていたら絶対に学ぶことをしなかったと確信している。
子供から、海外に1か月ホームステイしたいって相談されたらどうします?
「いい経験になるから行ってきなさい!」
お金に余裕があればそう言って送り出したくなる・・・
私が大学の時にアメリカにホームステイに行ったとき、親はあっさりOkしてくれた。
とてもありがたかった。
でも、費用をアルバイト代から捻出して行ったらもっといい経験になったと思う。
アメリカに行っても親の金だからと散財して、食べたいものは全て食べ、たいしてほしくもない洋服を買ったり・・・
自分で稼いだお金で、予算が決まっていて・・・となったらもっと計画的にお金を使っただろうし、一つ一つの思い出がもっと記憶に残るものになったことは想像できる。
何よりも計画的に予算を作るっていう経験もできた。
きっと10キロ太って帰ってくることも無かったw
「魚の釣り方を教えろ。」
このフレーズを聞いた時に大学時代のホームステイを思い出したのは、もっと有意義で身になると思ったホームステイが
「楽しい旅行だったなぁ。」
程度の思い出にしかならなかったから。
魚を与えてしまうと学ぶチャンスが減ってしまう。
簡単に許可してもらえなかったら、アルバイトを増やしたり、節約したり、いろんな人に頭を下げてお願いしたり。
あの手この手で、工夫をしたはず。
魚を与えるな。
釣り方を教えろ。
可愛い子供だからこそ、将来のために肝に銘じて接しようと思う。
親という字は、木の上に立って見ると書く。
そのくらいでちょうどいい。
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