(41)どうして褒めなかったのか
ケンとリュウがひきこもりになるまでの様子をずっと描いてきた。何度も大きな波に飲み込まれそうになったが、家族は彼らの手を離すことなく乗り越えてきた。その結果、2人は学校や仕事に行かず、家族以外と親密な対人関係がない状態が何年も続き、正真正銘のひきこもりになった。
それでもできるだけ穏やかに、時には自虐ネタで笑いながら我が家なりのひきこもりスタイルを築いて来た。
しかし今、私は「ひきこもり第6波(ぐらい)」をくらっており、意気消沈している。今回も赤裸々に描いていくよ。
リュウが4コマ漫画を描くようになって半年が過ぎた。当初のように毎日描くことはなくなったが、コンスタントに送ってきた。リュウが
「面白いのが描けた!」
と言う時は、だいたい私の理解可能の範疇を超えていて
「今回はイマイチ」
と言う時は、私にウケた。
そして今回の漫画は面白くないと言ってきた。
ちょっとリュウの言い方が気に入らなかった。しかし…
その翌日…
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