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FF14の思い出とか -その5

の続き。

2022年

暁月のフィナーレ

ついに暁月が来た。
もともと11/19から遊べるはずが、直前に2週間延期して12/3からになるというとんでもねえお茶目をブチかまされたりもしたが、まあぼくにとってそんなことはさして問題ではなかった。

アーリーアクセスの延期に応じて有給もしっかり2週間ずらし、アップデート当日を含めて5連休という万全の体制を整えて暁月を迎えた。

パッチ実装からはほぼ不眠不休で駆け抜けた。
初めて見るマップ。息をつく暇も与えないストーリーと演出の数々。ID、討滅戦にまでフェイス対応し、リアルタイムで生き生きと会話する暁のメンバー。

食事すら忘れてひたすらFFに没頭していると、最終マップに着くころには周りに誰もいないくらい誰よりも先を進んでいた。
自分以外誰もいないウルティマ・トゥーレは言葉で言い表せないくらい美しく、そこに暁のメンバーがいない寂しさは肌を刺した。クライマックスまでずっと泣きながらプレイしていた。

知らなかった。
このゲーム、こんなにストーリー良かったんだって。
ますますFF14が好きになったパッチだった。

辺獄編

興奮冷めやらぬパッチ6.05、暁月最初の零式であるパンデモニウム零式:辺獄編が実装された。
今回は再生編の固定にそのまま継続で居させてもらったので、固定を探したりはしなかった。

目標はもちろん初週攻略。再生編のリベンジだ。
再生編から通しで見ると1年以上の付き合いになる固定メンバーだったので、お互い勝手知ったる仲での攻略はとてもスムーズだった。

初日に1層のインスタンスごとサーバーから落とされるというアクシデントがあり、攻略が2時間ほど停止されるアクシデントがあったものの、他には目立った問題もなく日曜日の21時ごろに余裕をもって4層までクリアしていた。

拡張初回の零式という事で他の零式より簡単に作ってあるというのはあるとしても、自分の技量が高まっているのを感じてとても満足のいく零式だった。
その日の夜はメンバーの配信を横目にぐっすりと眠ることができた。

絶竜詩と心境の変化

立て続けに訪れたパッチ6.1は絶竜詩のパッチとなった。
ぼくの初めてのパッチ内絶となった。詳しい内容はすでにまとめてあるけど、本当に難しかった。

この少し前あたりから、レイドの攻略に対して苦しさを感じるようになっていた。
思えば、それまではフレンドに追いついたり、自分の腕を磨いてさらに上を目指したいという明確なモチベーションがあった。

ところがどうだろう。
この頃になると、ぼくのことを参考にしている・目標にしていると公言してくれる人は増えてきたけれど、肝心のぼく自身の目標がなくなっていた。
ありていに言ってしまえば、自分の底が見えてしまっていた。

理由は違うかもしれないが、この倦怠感は再生-竜詩まで続いた固定のメンバーも感じていた。
レイドから身を引くメンバーが何人か出てきたため、絶竜詩での活動を最後にこの固定は解散してしまった。
やがて、ぼくはあまりFFにログインしなくなった。
消化の時だけログインして、あとはAPEXとかライザのアトリエばっかりやっていた。

パッチ6.2

それからしばらくして、特に何事もなく(FFにログインさえしていないのだから当たり前だ)6.2がやってきた。
6.2で実装されるのはパンデモニウム零式:煉獄編
実装直前まで全くやる気がなく、固定を探したりもしなかったので惰性の導くままに野良で零式攻略を始めた。

最初こそ全くモチベーションが上がらなかったものの、攻略を開始してみればそこそこ楽しめた。
3層の最初のほうまでは、テマ・アレキを一緒に攻略したりバハの補充でもお世話になったりしたお馴染みのSさんと攻略していたので、二人でVCしながらゆるゆると遊んでいた。

Sさんは仕事が忙しそうだったので、3層あたりで進度が合わなくなってきた。しょうがないのでSさんは置いておくことにして勝手に3層をクリアしてしまった。SさんはTwitterで一生文句を言っていた。かわいそう。

4層に突入したのは9/2だった。このままいけば初週踏破ペースだったけれど、ちょっとやってみてこれは野良で初週はかなりきついだろうと直感した。

人間は手が届きそうになると欲が出るもので、あまりに調子よく攻略が進んでしまったのでこの時点で初週で踏破したくなってしまっていた。
1日野良で4層に潜ってみて、これは突破はかなり難しそうだと感じたぼくはダメ元でタンク補充募集を探してみることにした。

ロドストを見てみると、思ったより補充募集は多かった。
その中でもひときわぼくの目に留まった募集があった。

「事情によりSTが脱退。初週目標、ジョブはガンブレ指定」とあった。
ここしかないと思った。他の条件もぼくにピッタリすぎて、まるでぼくを指名しているかのように思った。
固定主に連絡すると返事はすぐに帰ってきた。
合否の連絡は翌日のお昼とのこと。無理もない。ぼくが応募の連絡をした時点で時間は深夜2時半を回っていた。

翌日の土曜日、固定主から無事合格の連絡が届き、その数十分後にはもう新しい固定メンバーと一緒にコンテンツに突入していた。
固定のDiscordにはD4の人が時間外にまとめてくれたという美しいカンペと、海外の配信やクリア動画などが沢山用意されていた。

このいい意味での ”ガチさ” がぼくには心地よかった。久しくFF14から離れていたぼくは、少し懐かしささえ感じた。

攻略は想定よりは少し時間がかかった。
ずっと野良でやってきたぼくはすぐには固定のやり方に慣れることができず、足を引っ張っていた。
後半はD4の人が用意してくれたカンペがぶっ刺さり、ほぼこのカンペをガン見して何とかみんなについて行っている状態だった。

クリアは9/6の朝にまでもつれ込んだ。
9/6は月曜日。この朝でのクリアを逃せば初週はあきらめるか、会社を休むかの2択というギリギリのタイミングだった。
クリアした頃には、全員嬉しさよりも疲労が圧倒的に勝っていた。
予定では火曜日に消化の予定となっていたけど、さすがに無理という事で全会一致で休みになった。

当のぼく個人はというと、完全に燃え尽きてしまっていた。
煉獄は後に運営から「調整ミスでした」と発表があったように、冗談抜きで絶と同等レベルの難易度だった。
竜詩から立て続けにハードな攻略をこなしたぼくは、もう高難易度コンテンツそのものに食傷してしまった。

その後シラディハ水道なんかにも行ったけど、完全身内で特に何も起こらなかったので割愛する。

2023年

パッチ6.3

ほどなくして、絶オメガの実装の告知があった。
実装に向けていくつかの固定から参加の打診があったけれど、すべて断った。打診してきたのは2週目標とか1か月目標とかの固定ばかりで、ほとんど引退寸前くらいのぼくがそんなところに参加すれば温度感の差で迷惑をかけるであろうことは容易に想像できた。

打診してきた固定達を断り終わった後、最後におなじみのSさんが一緒にオメガに行こうと誘ってきた。
健気な奴だ。絶バハの誘いを断りながら後になって都合よく召喚したり、零式を一緒にやっていたと思っていたらいつの間にか3層で捨てられたのを忘れたのだろうか。

今までの所業を思い出して流石に申し訳なくなったぼくは、その申し出を受けることにした。提示してきた固定は2カ月~パッチ内目標の固定だった。今のぼくにはちょうどいいと思った。
同時に、なんだかんだレイドからは簡単には引退させてもらえそうにないな、と思った。

オメガの攻略にはとにかく時間がかかった。
土日が確定休みで活動時間が少なめであることはもちろんあるけれど、もうぼく自身がかつての熱量を失っており、以前よりも遥かに下手クソになっていたのが大きかった。
ギミックそのものの難度は竜詩と比べてパワーアップしているようには感じなかったけれど、もう以前ほど頭と体がついてこなかった。

結局フィールドで思うほど役には立てなかったので、カンペ作成や予習支援に徹することにした。
個人的に使う分には割と役に立ったけど、固定メンバーにとっても同様に役に立ったかと言われるとどうなんだろう。まあ、こういうのはどうあがいても自己満足の域を出ない気がする。
このへんについて、詳しくは別記事にまとめているのでよかったらぜひ。

結局オメガのクリアまでには72日もかかった。
武器も称号も何一つ興味がなかったので、クリアした時の感情は完全に虚無だった。直近に控えている仕事のことと、この後何時間寝れるかを冷静に計算している自分に気が付いて、不意に乾いた笑いが出た。
固定のみんなはクリアに大興奮の様子で、クリアしたその日は夜中の4時半までVCに残って駄弁っていた。

クリアしたことそのものに関してはそんなに感動しなかったけれど、嬉しそうに固定の今までの経緯を振り返っているメンバーの話を聞いているうちに、ぼくは共鳴編の固定のことをぼんやり思い出していた。

今回のオメガも共鳴編の時と同じくらい苦戦したけど、みんなで力を出し切って共鳴編を踏破した時の感動をなんとなく思い出して「まあ高難易度以外なら、もうちょっとくらいFFやってもいいな」とか思ったりしていた。

なんて思っていたら、6.4の零式固定も昔の仲間に押し切られるようにして半ば無理やり決まってしまった。
本当は零式なんてやりたくなかったけど、暁月最後だし、昔の楽しかった固定の仲間たちと遊べるのもラストチャンスになる気がしたので引き受けた。

パッチ6.4

久しぶりの知り合いばっかりの固定は顔合わせから楽しくて、ついこないだまでレイドなんてやりたくないって思っていたのが嘘のようにFFにのめり込んだ。
結局ゲームが楽しいかどうかは誰とやるかが大事で、ゲームそのものが何かなんてのはわりとどうでもいいのかもしれない。

特に固定のメンバー集めで一番嬉しかったのは、最後の8人目で参加してくれたBHさんの存在だった。

このBHさんは再生初週を逃したときの固定主で、ぼくにとっては零式早期や現行絶に挑戦するきっかけをくれた大恩人
長らく一緒に遊べていないままBHさんがFFを休止してしまっていたので、もう一緒に遊べないのかなと残念に思っていたぼくは、また一緒に遊べるのが本当に嬉しかった。
この人の足を引っ張って再生初週を逃してしまったのがずーっと引っかかっていたぼくは、ますます零式にやる気になった。

ぼくのモチベとは裏腹に、攻略は順調には行かなかった。
結論から言うと今回も初週攻略は達成できず、再生編のリベンジは叶わなかった。

前回と違うのは、図解を作ったりコールをしたりする側に回れたこと。
結果は振るわなかったけれど、個人としては着実に伸びてる気がしたのでまあ、いいかな。力が及ばなかったのは残念だけど、そこまで悲しくはなかった。やれることは全部やった。

レイドを仲良し固定でガチ攻略するのは、高校の部活みたいで楽しかった。
もうアラサーだけど、こんな青春のやり直しみたいなことはなかなかできない経験だと思う。
コレが達成できたら暁月零式3つの初週踏破をコンプリートできて気持ち的に収まりが良かったので、それが心残りなくらい。

今日は固定お休みで、明日以降から1-3消化して4後クリ目。
流石に2週目にはクリアできるよう、頑張ります。
クリアできたら零式note書くかも。
いや書かんかも。長々と書くのめんどいし、旬短いし。
期待はしないでください。

(追記:書きました。興味あればどうぞ)

以上、高難易度から逃げられない男の自分語りでした。
尻切れトンボだけど、まだ物語が完結してないんだからしょうがない。
誰かここから出してくれ。
とか言いつつ、レイドに呼ばれたら嬉しくてまた行っちゃうんだろうなあ…
まあそれも人生か(適当)。

おしまい

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