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バンクーバーの冬は鬱な雨季★でも先住民の解毒山菜、花粉症にも効く?ネトル(イラクサ)が、春の訪れを知らせています

今年の冬はわりと晴れた日が多かったのですが、バンクーバーの冬は基本雨季。しとしとと降り続く雨に、来たばかりのワーホリさんや学生さんは鬱が多発する季節。私も来たばかりの頃はネガティブな鬱性格だったので、雨が降り続くと死にたくなっていました。

その後、NLP心理学の技を使って、雨の日の鬱気分をワクワクに変えちゃえば良いんだ!

って思いついて、自分で自分にかけたら、コロッと変わってしまった笑。今では、雨が降りつづいていると非常に嬉しい。

>わあ、暑い夏に木陰をつくってくれる木々の緑が、喜んでるだろうな。いっぱいおいしい雨水や雪解け水を飲んで、乾季気味の夏に備えるんだよ。

って、木になった気分でウキウキしてしまう。そう、雨をポジティブに捉えるのもネガティブになるのも、自分の気の持ちよう次第。気の持ちようで、自分は自分で幸せにできるんですよね。とはいえ、普通の人は、自分の気分のコントロールの仕方を知らない人が多い。特に日本人は、天気に気分を左右されがち、されたがる国民性。だから、バンクーバーに来たばかりの日本人のみなさまは、気晴らしに努めてくださいね。

鬱気分によいニュースは、今日、

雨のファーマーズマーケットに、応援買いにでかけたら、春の野草、ネトル(西洋イラクサ)がでていました

。これが出てくると、春!という風物詩、先住民たちが春の解毒に食べている、日本人の七草がゆ野草みたいなもんですわ。

ガラーンとした、雨で人気すくない農家市場。日曜のHastings  Parkのほうが、私のお気に入りです。今日は買うものは特になかったけど、雨でお客さん少なそうだから、知り合いのお店のひとたちのために、お気に入りの可愛い長靴で気を引き立てて、でかけました。

英語の勉強したいひとは、英語学校で日本人や外国人とつるむより、ひとりでこのマーケットへいけ!ですよ。なにか買うとき、お店のひとに野菜の種類や料理法などを聞くと、あっちは熱心に話してくれる。生きた英会話、無料でできますから。特にこういう雨の日のひと気が少ない時は、歓迎されるので狙い目です。

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↑こっちが、ネトル(西洋イラクサ)。葉っぱや茎をよく見ると、鋭いトゲトゲがたくさんついています。初めてみたときに、

>わーい、青じそがカナダにもある!納豆に入れたい!

って喜んで触ってしまって、トゲトゲのハリ(英語でニードルからネトルは来てる)の毒に刺されて、手指を腫れさせたアホは私です。一見、青じそに似てるけど、薔薇の棘より痛い、毒性のあるハリを持つ野草なのです。ゴム手袋などで扱わないと、手指を毒針で刺されて数時間チクチク痛みます。

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でもその後、毎春これを市場で見つけて食べているうちに、春の使者のように思えて好きになりました。多分、ちょっと山のほうへいけば自生してタダで採れるだろうけど、野草って結構見分け方が難しいし、危険。よもぎはトリカブトそっくりだし、知らない毒草もたくさん。四月になると野生のクマもいるらしい。

だから、ファーマーズマーケットで店をやってる、先住民の子孫たちから、応援買いの意味もこめて買うことが多い

のです。バンクーバーならでは、今の時期ならではの珍しい野草も、少しだけ量り売りで売ってくれるから、ありがたい。ネトルは近年定番化してるけど、今日はランプスという竹の葉っぱみたいな野草も買いました。

この手の山菜野草の相場価格は、
一袋1パウンド、450gで5ドル
ざっくり100g1ドル、100円弱
ってのが多い

一食分で150gでおひたし出来るから、
2回分2食分、
300g弱3ドルくらいをかいました。
一人暮らしでも2食分は買ったほうが、
味噌汁と蒸し煮炒めと、2種の調理法も楽しめます。

Rampsは、Wild Leek (野生のリーキ、キョウジャニンニク)とも言われ、食べるとなぜかスイートオニオン、甘い玉ねぎの味がします。日本ではキョウジャニンニクだから、ニンニクっぽいって思われてる山菜かな。

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こういう春の山菜は、世界中にあって種類も多いけど、伝統的に食べられている効能や料理法は、ほぼ共通なんですよね

春に出てくる野草だから、効能の第一は、冬の間に冬ごもりや冬眠?で体に溜め込んでしまった毒や疲れを、デトックスする解毒効果。お正月のご馳走あけに春の七草粥を食べるのと似ています。

春は日本でも山菜や木の芽天ぷらが人気ですが、春の山菜は苦味があったり軽い毒性があったりもする。だから、高温の天ぷらにして、毒を中和したり苦味を減らして食べやすくする。山菜の毒や苦味は、冬に体に溜め込んだ毒を、毒を持って制する、デトックスしてくれる効能を、自然に持っているんだと思います。

だから春は、なるべく山菜を食べることにしていますよ。自然の理、恵みだから。

ネトルは、先住民たちが伝統的に食べている山菜ですが、最近は健康志向の都会のエリートたちも、ネトルを健康食材やスーパーフードとして、いただく人が増えています。普通のスーパーではみないので、乾燥した葉っぱをハーブティーでいただく人が多いかな。日本も生ではでまわらないようだが、ネトルティーは通販で買えるみたいですね。

ネトルは特に、解毒、血液の浄化に効くらしく、だから春の現代病、花粉症に効くそうです

試してみたい!ですが、私は花粉症とは全く縁がないので、効くかどうかは不明です。医食同源で、伝統的食材は薬になる、と思っていますが、いちいちビタミンCが多くて云々、というウンチクや分子栄養学には興味薄いです。

食材も人間の体も全体として完璧にできている「一物全体」で、いちいちビタミンミネラルが必要だからマルチビタミンサプリを摂る、とか、細かいこだわりは面倒で無駄。そういう細かさが食べ物を美味しいと思えるエネルギーを減らしていると思うので、大きなところ、世界の共通点しか気にしません。

>春の野草は冬の溜め込み毒のデトックス効果があるらしい。だから先住民や日本人祖先がずっと食べているし、伝統を受け継いでいる。私もそれに倣って、春には地元先住民が食べてる野草を、適宜食べてデトックスする。

それで十分でしょう。

さて料理法ですが、UBC農場の片隅に住んでいる先住民一族から、基本の「茹でる and/or 炒める」を習いました。

どんな山菜でも基本は、水でさっと茹でてアクやトゲ、毒性を取り、少量の100%植物油で炒めて、塩胡椒、ガーリックも良し

これだけです。近年の調理法の新しい流行として、「ホットクックやStaubの無水調理」があるので、私もこのテクも使いがち。これは食材自体の水分や少量の水で、厚い鍋の中で蒸し茹でにする。という原理。茹でたり蒸したりするよりも、水分が少ない分味がぎゅっと濃厚になるので、濃い味好きな現代人にはウケているよう。

ホットクックやStaubが魔法の鍋、と信じてしまって、やたら人に勧めたり数をたくさん買い集めたりしてる都市生活者をネットでみてると、

>いやいや、それは鍋のおかげじゃなくて、従来の鉄鍋でも土鍋でもできる、単なる無水調理だから!

って、思うんですよね。でも、有名人やyoutubersたちが、ホットクックは魔法の鍋!って、メーカーから宣伝料もらってブログやyoutubeで話せば、まるで鍋自体が新しい魔法のように洗脳される素直な羊たちが、増えているようですね。

と、最近、メディアそしてyoutube洗脳が見えすいてきてしまった私は、遠くから冷めて眺めています。とはいえ新し物好きGazetteガジェット(機能商品オタク)だから、ホットクックもStaubも一応持ってますよ。でも基本は、

>最低限のどこにでもある鍋で作れる、素材の味を活かしたシンプルな料理がいいな。

という、これまた近年流行のミニマリスト的な気分のほうに、流れています。ミニマリストよりは物を持ってる、物が好きな、一点豪華主義、好きなものにはこだわるが、なるべくシンプルにしたい。シンプリスト?なのかもしれません。

今日の夕食は、ネトル2品を含む、野菜たっぷりの3品。

1)ネトルの茎と葉っぱの無水調理茹で、のあと、EXオリーブオイル和えとガーリック炒めしたmの。(水と油を最小限に使う方法。鍋は厚手のフライパンを使いました。量が少ないからStaubもホットクックも使えないし、面倒)

2)ネトルの葉っぱのお味噌汁。自家製おから味噌で、だしはBC州産の昆布のみ

3)そしてDinnerはカーボ軽めなので、ホットクックで作った無水煮物、うーんと、「肉じゃが見立てのビーガン肉じゃが」。肉の代わりは、ポートベローマッシュルームの茎のとこ。

おっと、プロティンがない!と思ったのですが、おから味噌はわりとおからが入ってるし、おやつがおからビーガン焼きドーナッツを試作してたので、おからでプロティンは結構食べたから、まあいいか。

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ビーガン肉じゃが見立ては、ホットクックの無水調理で、ちょっと味が濃すぎた感じ。これはご飯がたくさん食べたくなる、危険な味でした。だから、生の人参を少し沖縄のしりしり器で下ろしいれて、彩りと味を薄めるのに利用。写真撮った後、この量の10倍くらい入れました。白いつぶつぶはプロティンのヘンプシードだけど、油を使ってない煮物だから、白胡麻でも油っぽさが加わって合うと思います。

まあ肉じゃがも筑前煮も、食材が違うだけで、基本は野菜とキノコや昆布だしを、無水調理や少ない煮汁で、醤油味醂酒の3種で煮ればいいだけ。どれも基本は一緒ですね。簡単シンプル イズ ベスト。

調理法も、結局は、生、水物、油物の3種類しかないし、それで十分だし。

大好きで凝っていた料理やレシピ作り、調理器具も、だんだんシンプルに集約していく今日この頃です。


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