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#3 正月早々イタリアでひったくられそうになった話。


みなさんこんにちは!バネッサです!

今回は私がイタリアに旅行に行った時に起こった"事件"について、旅行を振り返りながらお話ししたいと思います。盛りだくさんでちょっぴり長いですが是非クライマックスまで読んで行ってください。笑

コトの始まり•••

タイトルにある「正月」というのは今年2023年のお正月ではなく、2020年の出来事。
当時はまだ社会人1年目だったバネッサ。その年末は確か週末とうまいこと繋がってお正月休みが比較的長く取れそうだったので、社会人初めてのお正月、ボーナスも出たことだし「いっちょイタリアで年越してみますか!」的な感じでお友達と弾丸イタリア旅行をすることにしました。

イタリアは学生時代にイタリアンで働いていたこともあって(?)、ずっと行ってみたかった国の一つ。何と言っても地震大国の日本ではなかなか見ることのできない何百年も続く石造りの建物やあの街並みはもちろんのこと、美味しい本場の生ハムとワイン、そしてピッツァを食らいたい、の一心でした。笑

無事イタリアに到着しまして・・・

滞在先はローマ。そこを拠点にフィレンツェ&ピサ、ナポリへそれぞれ1日づつ足を伸ばしに行くスタイルの作戦。

夕方にローマのホテルに到着した我々は腹ごしらえのために街へ。早速でっかい生ハムが3枚ドーーン!と乗ったピッツァを赤ワインと一緒にいただきました。(もちろん一人で1枚まるっと。笑)すでに旅の目的の半分くらい達成した気分。もうご機嫌です。

翌日は朝からフィレンツェとピサへ大遠征の日だったので、食後は街をふらっとだけ散策して就寝。

pizza & wine
ウフフ おいしそうでしょ🤤

時は2019年12月31日。

意外にも大遠征中は大きなトラブルもなく、無事にローマに戻ってこれました。問題はそのあと。その日は12月31日で、日中は初めて明るい時間のローマを散策。

コロッセオの向かいにあるカフェで朝ごはん、真実の口でキャーピー言いながら写真を撮り、天気もすごく良くて(もちろん寒いですが)これぞイタリア!といった感じの世界が目の前に広がっているもんだからもう気分は最高。

お昼はカルボナーラ発祥の店、と言われる"La Carbonara"(諸説あるようですが)でカルボナーラをいただきました。普段日本でカルボナーラはまず頼まないのですが、やはり本場のは美味しかった。バイアスかかってるかもしれませんが、チーズと卵黄から生み出されるあの濃厚さは生クリーム製とはやっぱり違いますね〜。

時差があるので、日本時間での年越しはトレビの泉近くのジェラート屋さんで迎えました。友人はジェラート、私はカプチーノ片手に"Happy New Year~~!"って叫びましたが、周りの人たちもそれと同じくらいの声量で注文を叫びあってたので、幸い特に浮いたりもせず。笑(まさに映画"Eat Pray Love"に出てくるイタリアのカフェでのオーダーシーンみたいな感じ。伝わります?これ。笑)

最高の革手袋との出会い。

私は革の本場イタリアで是非とも革の手袋を手に入れたかったので、散策しつつ手袋屋さんを物色。狙ってたお店はまさかのClosedだったのですが、あの「ローマの休日」で有名なスペイン広場のすぐそばにある"Sermonata Gloves"という手袋屋さんへ行きつきました。

お店に入って2階に上がると何人もの店員さんがカウンター越しにスタンバイ。私の手をジロジロ見ています。

私が「手袋が欲しい」(手袋屋さんに来ているのでおかしな話ではあるのですが…) と伝えるとすかさず「そうね、あなたは 6.5。ほれ、これ着けてみなさい」と一発でサイズを言い当てられ、いろいろ試着させてくれました。

人の手をちょっと眺めただけでサイズが分かるなんて凄すぎませんか!!!

この瞬間この人たちはプロや、、、と確信。結局サイズ、デザインともにしっくりきたダークブラウンの革手袋を購入。(ちなみにここの手袋の裏地はカシミアでとっても肌触りが良く温かいのです。とってもとってもおすすめします。今でも絶賛愛用中。)
こうしてローマでのTO DO リストのうちの1つをクリア!

その後夕食を済ませ、年越しの花火という名の爆竹を観に行くため、一旦仮眠。(時差は馬鹿になりません。)

いざ年越し! ところが・・・!?

23時ごろ起きて最大限の防寒をして街に繰り出します。例年年越しは大盛り上がりになるという “Circo Maximus” へ。若干フェスっぽくなってて噂通りもう大盛り上がり。12時になった瞬間至る所で爆発音が。爆竹ってこういうことかと思いながらも火薬臭いけむっけむの夜空の下、人種も国籍も関係ない、たまったま近くに居ただけの人たちと新年を迎え、共に祝いました。

その後は少し余韻を味わった後、帰りの人混みに襲われる前に帰路へ。Circo Maximusからコロッセオ方面へ向かいました。コロッセオは少し土地が下がったところにあるので、私たちのホテルがあるテルミニ駅方面に向かうには、コロッセオの向かいにある歩行者用の階段を上がっていく必要がありました。

コロッセオ付近にもたくさん人がいたので、その階段は上に向かいたい人とコロッセオの方に下りてきたい人でごった返し、完全にカオス状態。階段だから危ないよな…と思いつつも、この人混みをかき分けて遠回りするのもなかなかの至難の業だったので、そのまま正面突破することに。

徐々に人の流れができて、少しづつですが階段を上ることができました。と言ってもここはイタリア。持っていた小さな斜めがけポーチは体の前でしっかり抱え、ポッケからは携帯を摺られまいとさっき買ったばかりの手袋をはめた手でしっかりと握りしめる私。完全に戦闘モードです。ようやく階段の終わりが見えてきたところで何やら階段の最上部の手すりに座りながら人混みの様子をうかがう若者の集団が。。。

これは完全に第六感というやつですが、彼らが視界の先に入ってきた瞬間どう見ても不自然で嫌な予感がしました。まさに"Bad News"って感じ。ただ360度、あらゆる方向から人混みに揉まれている状態。階段を踏み外さず、お互いはぐれないように声を掛け合いながら全神経を集中させる友人と私。そうやって人混みと格闘しているうちに、我々は例の若者がたむろってる最上部に差し掛かりました。

、、、と次の瞬間!

胸の前で握りしめていた私の携帯がどこかへ引っ張られていく感覚が。「ええぇぇえっ?」と思ったのも束の間、

なんと若者の一人が私の携帯を私の手から思いっきりパクろうとしているー!!!!!笑

新年早々(2020年もまだ30分しか経ってない…)こんな悪事を働こうとする輩がいるもんかね、、しかも私の手から直接!肝が据ってるもんだわ。と心の中で半ば感心しつつ、買って1年ちょっとしか経っていないiPhone Xをイタリアのど真ん中で失うまいとありったけの力で握りしめました。と同時に若者めがけてものすごい声で "Oi!!!!!!!!!!" と叫びました。
(無意識に出てきたのが「オイッ」ってwww、と帰国後何人もの友人から突っ込まれましたが、隣にいた友達曰くその時の私はすごい怖かったらしい。笑)

そしてその時 "最高" のファインプレーをしてくれたのが、なんてったってさっき買ったばかりの革手袋。とにかくグリップがすーんごいのよ。笑笑
(皆さん、手袋はどうかグリップ重視で。毛糸の手袋だったら私の携帯はホントに一瞬でどっか行っちゃってたんですから!)

その若者もナイーブなアジアンの女の子がこんなにしぶといと思わなかったのか、(ましてやあんな怒号を浴びせられるとは思わなかったのか)観念して手を放してくれました。

そのあとはアドレナリン出っぱなしでしたが、追いかけられたりしたら嫌なのでなるべく人の多い道を選んで足早に帰り、無事ホテルに到着。一安心。なんとも波乱万丈な2020年の幕開けでした。

翌日(というかその日)元旦はバチカン市国でローマ教皇を謁見。ちょうどその12時間前はアドレナリン爆上がり中で「心の平穏とは、、はて、、?」状態だったので、とってもBlessingな元旦になってよかったよかった。

その後もナポリでマルゲリータ発祥の店をトライしたり、間違えてスラム街に迷い込んじゃったりしてヒヤヒヤもしましたが、無事帰国。なんとも"Exciting"な年越し旅行になりました。

そんなわけで・・・

どうか皆さん旅先ではスリにご注意を。
そしてイタリアでのお買い物はいろんな意味で "革の手袋" を強くお勧めいたします。笑

それでは皆さんごきげんよう。CIAO!!!

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