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第1章「人生の転機になったいくつかの話」#6そして今、私はそんなことを考えながら、タクシー運転手と友達になる

「偶然にして必然。そんな言葉が似合う出来事に遭遇する時がある。」

2018年4月
オーストラリア・パース
オーストラリアでのワーホリ生活2年目。4つの仕事に巡り合う前、
なんとなく予感がした、フォールアウトボーイ(アメリカのバンド)が、パースに来る。
なんと、明日来る。
どうしても行きたい、でも、一人では無理。
その時のホステルで出会った日本人の女の子のお誕生日祝いに、二人で行けることになった。

市街地から少し離れた丘の上で行われた屋外ライブ。最高だった。
みんなで大合唱をして。

ライブ後、大渋滞の中、Uber(個人タクシー)を呼んだ。
待っていると、陽気なイタリア人男性がやってきた。
「へーい!やっぱり!君の名前見てすぐ日本人だと思ったよー!」

このタクシーが、その後のパース生活を変えた。
渋滞もあって、滞在先に戻るまで1時間半ほどかかった。
その間、話がはずんだ。
「私たち、まだこっちに来て1ヶ月ぐらいで、友達がいなくて」
「そうなんだ!僕はこっちで学生しながらウーバーしてるんだ!」
「そうなんだ!」
ー1時間ほど渋滞があり、その間世間話ー
「・・・・正直お客さんにこんなこと言ったことないけど、せっかくの縁だし、もしよければ友達になろう!」
「え!?(怪しい目)あ、はい!じゃあとりあえず連絡先・・」
「👍、毎週月曜日にクラスメイトといつものバーで飲むからおいでよ!」

どうする、行く、行かない?
でも、ここで断ったら、次いつ友達できるか・・・なんて日本人同士話しながら、
物は試しに行ってみることにした。

それから11ヶ月間。
毎週飲み明かした、笑いあった。
イタリア・韓国・台湾・フランス・南米諸国などなど・・10人ほどの多国籍なグループで多少のメンバー替えがありつつ、暇さえあればチャイナタウンに集まった。
朝5時まで飲んで、9時から出勤することは当たり前だった。
彼らとの出会いは、本当に偶然にして必然だった。
そして今でも、連絡をとる。続く縁は自然と続くものだ。自分が望むならば。

日本にいた頃の自分は、人と出会うことをサボっていた。合コンあったら誘って!
と言いながら、
誘われると痩せたら行くわ。
と言う。

楽しいか分からないし、いーや。
楽しいかどうかは行かないと分からない。
行ってつまらなければ帰れば良い。

世の中には行かなければ分からないことがたくさんある。
もし何かを意見するならば、先にそれを経験した方が早い。

この時、変なイタリア人だったなー行くの辞めようと、
はなから否定していたならば、きっとこんな楽しい生活にはならなかっただろう。

飲みニケーション。大切。
みんな、私と出会ってくれてありがとう。


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