スコーンと紅茶でクリームティー
イギリスを代表するお菓子と言って1番に思い浮かぶのは、やはりスコーンではないでしょうか。
ざっくりと焼けたスコーンを二つに割って、その上にたっぷりとクロテッドクリームとジャムを乗せて食べるのですが、私も時々無性に食べたくなります。そしてスコーンは紅茶にとても合います。コーヒーとは何故だか相性が悪いです。
イギリスでもたまにクロテッドクリームの替わりにホイップクリームが出てくるところがありますが、それは邪道です。
スコーンには絶対にあのカロリーが超高い脂肪の塊のようなクロテッドクリームでなければいけないのです。だからと言ってジャムなしではクロテッドクリームの美味しさは引き出せません。
スコーン、クロテッドクリーム、ジャム(私はいちごジャムが1番合うと思います)の3点が揃ってこそ、美味しくスコーンをいただけるわけです。
ところで、スコーンと紅茶のセットをクリームティーと呼ぶのをみなさまはご存じでしょうか?
アフタヌーンティーといえばきっと誰しもが知っている、サンドウィッチにスコーン、ケーキやマカロンなどもいただけちゃう豪華な紅茶タイムのことですが、シンプルにスコーンと紅茶だけのクリームティーの起源は11世紀に遡ります。
イギリスのデボン州はクロテッドクリームの名産地ですが、そのデボンで最初はパンにクリームとジャムを塗って食べる習慣があったようです。19世紀に入る頃からパンがスコーンに代わって、クリームをたっぷり塗ったスコーンを紅茶と一緒にいただくようになり、クリームティーと呼ばれるようになったようです。
イギリスの紅茶がいただけるカフェにはクリームティーのメニューがありますが、イギリスもここ何年もコーヒー文化が根付いてしまいスコーンを提供しているところがめっきり少なくなっています。
ロンドンにも何店舗かあるDaylesford Organicのカフェでは、クリームティーがいただけます。ここのスコーンは外側が固く中はしっとりとしている理想のスコーンでとても美味しいです。ちゃんとクローテッドクリームが付いてきます。
お値段もお手頃で、ショップの方ではテイクアウトでも買うことができます。観光地で有名なCotswoldsにある農場からの新鮮な食材で作っているので、ポッシュな方々に大人気のお店です。
ロンドンにいらした際にはクリームティーを体験しに訪れてみてはいかがでしょうか。
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