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年末のご挨拶と、麦のその後

2022年もありがとうございました!


あっという間に年末ですね。今年はどんな一年だったでしょうか?

バカンスでは、日常のパンはもちろん、パンにまつわる新しい商品もいくつかみなさんにお披露目することができた充実した一年でした。

たとえば、本店で人気のハニートーストをご自宅で再現していただける「ハニートーストの秘蜜」。

お好みの量を塗ってトースターへ。出来立て熱々のハニートーストがいつでもいただけます。
店頭・オンラインショップにて販売しています。

オリジナルのギフト缶入りで手土産にもピッタリの、バカンスのカヌレ

パン屋さんのカヌレ、かわいいだけじゃなくてめっちゃおいしいんですよ〜。

クリスマスにはシュトーレン! そしてお正月向けに新春福袋も。

酒粕と国産フルーツの風味豊かなシュトーレン。来年は、試作段階にも密着できたらと思います。

秋には新神戸店の撤退もありましたが、自社農園の小麦を使った安心でおいしいパンを通して『日常の何気ないひとときを、バカンス気分に』という開店当初から変わらない想いのもとに、こうして新たなチャレンジをさせていただけることや、バカンスのパンを求めて多くの方が足を運んでくださったことに心から感謝しています。

来年も街に根ざしたパン屋として、おいしいパンをお届けしていきます!

みなさまどうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。

ミナミノカオリ、順調に育ってます

さて先月は、バカンスのパンに使用している国産小麦のこだわりや、麦まきが始まったというニュースをお伝えしましたが…

ちょうど記事が公開された頃、無事に発芽しました!!(嬉しい!!)

11/5に播種→11/18に発芽を確認しました。
芽が出てから少し時間がたった12月頭ごろの様子。

実は去年はちょうど播種の時期に雨が降り、麦まきをしたのは11月の後半のこと。湿度も高く、発芽不良でした。

そして今年は初めてミナミノカオリという品種に挑戦したこともあり、ちゃんと芽が出るのか不安もありましたが、「ひとまず出だしとしてはいい感じ」と社長の神尾もホッとしている様子でした。時期、気温、土の乾き具合…など、麦まきは本当にさまざまなタイミングが命! ですね。

ミナミノカオリの特徴は、甘みが強くグルテン(タンパク質)もしっかりとしているところ。「バカンスらしいパンの味わいを、さらに表現できる小麦」と、パン職人たちも今から収穫を期待しています!

ここからは、霜がつくほどの寒さのもとで少しずつ生長していく経過をしっかりと観察していきます。作業としては、2月に追肥(生長に必要な肥料を追加で与えること)を行うまでは少しお休み。

春には鮮やかな深緑色になり、収穫時期となる5月末〜6月初旬ごろにかけて美しいキツネ色の小麦になってくれるはず。その様子も、今後記事にしていきますね!

パンは土からできている

ファイブスクエアが育てる小麦のゴール地点は、バカンスでおいしいパンに変身させて、お客様のもとへ届けること。だからこそ、収量が多ければ多いほど良いというわけではなく、いかに小麦の高い品質をキープできるかを大切にしています。

大事に育てた小麦はパンに形を変えて、お客様のもとへ。

特に、今年は例年に比べて温かい日が続きました。こうした環境では、生育前期に元肥料(事前の肥料)を一度に与える従来の育て方を採用すると、肥料が必要以上に溶け出し、初期段階で麦が育ちすぎてしまう可能性も。
そして茎の数が増える「分けつ」が進み、背が高くなりすぎてしまった小麦に対してさらに尿素を与えることで、こうべを垂れて倒れてしまい品質が低下します。

こうしたことからも、やはり自然に対してリアクションを取りながら、小麦の成長に合わせて肥料をやる「追肥重点施肥(ついひじゅうてんせひ)」という形がバカンスのパンには望ましいと考えています。

2月に入るまで、まずは土壌の力だけで麦が大きくなるのを見守っていきます!

過去の農場の様子です。ミナミノカオリはどんな風に育つのか楽しみです!

こうして麦の様子をお伝えしながらつくづく思うのは、パンは土からできているんだなぁということ。

畑から食卓へ届くまでの過程を大切に、そしてオープンに。小麦がパンになるまでのプロセスから、パンになってからのおいしいこだわりまで、きちんとお伝えしていきたいと思います。



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