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高校政治・経済の補足的なことはじめ-民主政治1

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この企画は高校で学習する政治経済の科目の話に沿って進めるけれども、その都度脱線して、理解を深めていく企画です。
周辺情報がわかんない、もう少し知りたい、小論文に活用したい、大人の学び直しに使いたい、など好きに参考にしてください。
ただし、いつも通りマイペースで書いていくと思います。

さて、それでは本題へ


民主政治


政治ってなんだろう①

これから中学公民や高校の現代社会(ちょっと古いか)、公共、政治・経済といった科目を学習し始めるにあたって、まず最初に扱われるのは「政治」の分野である。

そこで「政治とは何か?」、、、という問いに直面する分けだが、
その問いに、明快に答えるのは簡単ではない。

古代ギリシャのプラトンやアリストテレスにまで遡ることができる歴史ある学問が政治学だが、その「政治」への理解は政治学者によって、千差万別である。

言い換えると、政治の見方については、それだけの多くの積み重ねがあるのだ。

初学者を辟易させそうだが、ここは踏ん張って欲しい。


ここでは、まず高校生向けに書かれたテキストを確認していくこととする。

「政治とは本来、社会を運営していくための秩序をつくり、必要な政策を決定するしくみ一般をさす」(『高校政治・経済』実教出版)

「政治とは、社会に存在する多元的な利益の矛盾対立を調整し、社会秩序を維持する権力作用である」(清水雅博『政治・経済一問一答』ナガセ)

「政治とは、権力によって紛争や課題を解決し、国や社会に統合や安定をもたらす作用の過程をいう。また、権力とは、服従しない者を強制的に服従させる権威や実力である。権威とは他人を心から畏怖し、服従させる威力をいう」(黒川和美『理解しやすい現代社会』文英堂)


政治ってなんだろう②

ここで紹介した文章は、高校生向けに執筆された書籍からであるが、
これまでの政治学(者)は、政治をどのように理解してきたのだろうか。


理解① 権力闘争
「特殊政治的な区別とは、友と敵の区別である」(カール・シュミット)
「階級闘争」(カール・マルクス)
「政治(学)とは、社会全体に影響を与える利害と価値をめぐって生じる紛争(についての研究)」(バーナード・クリック)


理解② 価値の再分配
「政治とは、社会に対する価値の権威的配分である」(D.イーストン)
「政治は国家権力の分け前にあずかろうとする努力」(M.ウェーバー)


理解③ 折衷的理解
「政治とは、権力の形成と分配である」(H.D.ラスウェル)



これらの政治への理解から、
政治とは、統治のあり方を模索しているとも言えそうである。

それゆえに、国家や政府のあり方について検討することが政治(学)の主題となりがちである。
ただし、統治のような「大きい政治」だけが、政治の守備範囲かというと、そうとは限らない。クラスでの決め事のような身近な場所でも集合的な意思決定や権威的配分は観察できる。

国家と国民主権

さて話を戻して、ここでは一般的な統治の対象である国家について、確認していこう。
国家の三要素(イェネリック)
領域・・・領土・領空・領海
国民・・・そこに居住する人々
主権・・・最高で独立した支配権

国民自身が主権を握った「国民主権」のもとでこそ、民主政治は実現可能

民主政治確立されるまで

確立されていく過程で、その「考え方」が重要。
王権神授説・・・国王の権力は神から与えられたものであるとする考え方
→ 絶対王政の正当化

特徴
16〜18世紀のヨーロッパ
主権者:国王(専制君主)
支配的階級:貴族(地主)・大商人
経済体制:重商主義
整備された官僚組織と強力な常備軍


社会契約説・・・自然権の思想に基づき、国家が成立する以前の状態(=自然状態)の困難を解消するために、人民が合意に基づいて社会契約を結び、国家が形成されたとする考え方
→ 市民革命へつながる


次回は、市民革命につながった考え方である社会契約説の中身を確認するとともに、主な市民革命について確認する。
(つもりではある。。。。書かないこともある。。。かも?)


参考文献

旺文社編(2017)『受験スイッチが入る政治・経済基礎づくり』旺文社
黒川和美(2010)『理解しやすい現代社会』文英堂
砂原庸介・稗田健志・多湖淳(2020)『政治学の第一歩』有斐閣
TAC株式会社編著(2017)『公務員Vテキスト10政治学』TAC
宮本憲一・ほか11名(2022)『高校政治・経済』実教出版

あとがき

ここまでお読みいただきありがとうございます。

教科書と学習指導要領でいろいろ決まっているとはいえ、なんで「政治・経済」という科目は政治の分野から始めるのか、、、そこは疑問です。

もともと取引(経済)があって、その後に必要に迫られて政府なるものが発達してきたと思うのですが。
それが、ひっくり返って政治の話から始まって、そこから分離して経済があるみたいな印象になってしまわないか、心配(?)です。


これから、夜警国家から福祉国家みたいな話も入ってくると思います。
その時に重要なのが、夜警国家は経済活動を促進させるためである、、
みたいな話をしますが、経済への理解がないと、ここは理解しにくいです。
なぜ、小さな政府が重要なのか。



まぁ、書いていくと次の内容もつらつら書いて長くなりそうなので。
ここで留めておきますか。


政治・経済の言葉の並びは馴染みがありすぎて、その順序でやりたくなる気持ちはわからなくないけど、社会の基本は逆の順序だよなぁという感想でした。



ではまた!!



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