デーヴィッド・アイク/答え第3巻/第10章/あなたはニューウォーク？/私たち大人も若者たちを惰弱な精神（スノーフレーク）にさせてしまった要因の一つかもしれない
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前回のお話 かつては日常茶飯事だったことが今日では危険と知覚させられている！？
続きものなのでまとめて読むとより理解が深まりますよ(^｡^)
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私たち大人も若者たちを惰弱な精神（スノーフレーク）にさせてしまった要因の一つかもしれない
今日、親は子どもの人生からあらゆるリスクを取り除こうと、ばかばかしいほど躍起になっています。必然的に子どもたちの視野は狭まれ、突出しないよう教えられます。
安全衛生を追求しすぎたがために、若者たちは屋外で遊ぶ、木登りをする、送り向かえなしに歩いて学校に通うなど、過去の世代が享受したレジリエンス（適応能力）を高める自由を否定されることになります。
フォックスは現代の甘やかしとは、子どもたちを馬跳びやビー玉、トチの実割りなどの遊びから遠ざけるものであると言う。一方で、自動保護業界では、子どもたちに虐待の可能性をあらゆるところに見つけだすよう積極的に働きかけているらしい。学校は監獄のようなフェンスとシステムに囲まれ、つねに危険なイメージを植え付けられている。
フォックスは、子どもと関わるあらゆる組織で安全対策が最優先事項となってきたと述べている。水泳競技会では、親が自分の子どもの写真を撮ることを禁じられ、多くの公園では「子ども同伴の場合のみ」大人の入園が許される始末だ。彼女はこう続ける。
従順な学生たちの不条理には、不思議はありません。そのような世代が突然出現したことも私たち大人の社会は、子どもを批判から守り、批判的な判断を保留し、自尊心をくすぐります。終わりのない恐怖のリストを「大惨事」扱いして、震えあがらせます。
大人や友だちからの虐待の可能性に過剰反応させます。罵りと肉体的な暴力は同じであると考えさせます。要するに私たちが、心配しすぎで傷つきやすく、批判的で過敏な、フランケンシュタインのようなモンスターをみずからつくりだしたのです。私たちが、スノーフレーク（雪片）世代をうみだしたのです。
スノーフレークとよばれることさえも、メンタルヘルスに悪影響だという学生もいる。多くの人が「メンタルヘルスの問題」と診断されていることも踏まえ、子どもと若者の心理的健康に特化した、全く新しい産業が誕生している。若者の自殺も急増している。
こうした全てには理由がある。多くの子どもと若者は、冷酷なカルトがコントロールするシステムによっておかしくされている。カルトは子どもたちの気力をくじき、大人になってからもずっと言いなりにさせようとしているのだ。
👇日本の自殺者数の統計データグラフ
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確信を求めて
法で保護された倫理的菜食主義とは？
不安はその不安を宥めるために確実性を求め、そこからニューウォークの「道徳的」かつ事実に基づかない「確実性」が生まれる。「私が正しい」には、「私がまとも」「私は善良」そして「私はエシカル（倫理的）」ということも含まれる。全て、私と違う考えの者は誰も正しくないし、まともでもエシカルでもないという条件付きでだ。
英国の活動家ジョルティ・カサミチャナは、「エシカル・ヴィーガニズム（倫理的菜食主義）」を「法に保護される哲学的信念」にするため、雇用主を法廷に提訴した。もちろん勝訴だ。
「保護される信念」とは、人々が選択する権利のあるライフスタイルである「ヴィーガニズム（菜食主義）」ではなく、「エシカル・ヴィーガニズム」であることに注目だ。
カサミチャナは、これは動物性食品を食べないこと以上に重要だと言っている。
「これは哲学であり、私の人生の大半を占める信念体系です」
これがニューウォークのインターセクショナリティ（交差性）だ。
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エシカル（倫理性）とは定義できるものではない
カサミチャナのライフスタイルをここで紹介する。
彼はバスに乗るより歩く。「昆虫や鳥との衝突」を避けるために。バスに乗る際には革でできた吊り革にはつかまらない。
肉ではないが、イチジクは食べない。何故ならイチジクは「小さなハチと共生しながら育つから（イチジクの花は未熟な果実のなかにあり、イチジクコバチはイチジクの実の中に産卵する。孵化、交尾を経たメスは受精卵を宿して実の外にでてゆき、花粉を運ぶ。オスは実の中で死ぬ）。
「エシカル」を確実に定義できなければ、「エシカル・ヴィーガニズム」を定義することもできない。ある人にとってのエシカルは別の人にとっては狂気だ。
辞書には、エシカルとは「道徳または道徳の原理に関するもので、行動の正誤に関係するもの」とある。誰が正誤を判断するのだろうか？ 誰がエシカルとは何かを決めるのだろうか？
カサミチャナは、生命のガスを悪魔化し、子どもたちに気候メルトダウンが迫っていると告げることをエシカルだと考えている。だがそれはとんでもなく無責任でエシカルでない行為だとしか思えない。
（続く）
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