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和の心コズミックスピリット㉘

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■自然と調和していて心を癒すものが感じられる日本の伝統民家


日本人の個性を追求してゆくと多様な個性が中心軸的世界観という、一点から生じていることが見えてきます。

日本の伝統民家はその世界観が具現化されたものであると同時に、それを維持してきた存在であるとも言えそうです。

田園風景の中にある伝統民家を見ると、それが自然の風景と見事に溶け合っていると感じられることが少なくありません。現代の住宅が自然の中にあると自然の美しさを損なってしまうのに対し、伝統民家がむしろそれを引き立てるのは、伝統民家の造りの中に、自然界と似た私たちの心を癒す何かがあるからではないでしょうか。

伝統民家を観察すると、単に自然素材であるからだけではなく、その造りにこそ自然の景観を引き立てるような力があることが見えてきます。田園風景に溶け込む日本の農家は、中心がどっしりと感じられる造りのものが多いものです。

中心が感じられる建造物はその中に入ると、私たちの心はちょうど体軸をとらえて座った時のように静まりやすいのです。神社やお寺の多くが中心をを感じさせる造りであるのは、長い歴史の集積によるものであるのでしょう。

日本の古い宗教建造物は空間的体軸がどこなのかが明確なものが多いものです。


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■軸が整えば全体が整う


現代住宅の多くは複雑な形の屋根や全体が偏った形のもの、勾配が浅いものが多く、中心が感じられませんが、中心が感じられやすい建物は後で詳しくお話しますが、屋根の角度(勾配)に原因があるのです。

傾斜角度がある角度に近くないと、軸をとらえた存在感が生まれないのですが、日本伝統民家はその角度をとらえているのです。

軸が整えば全体が整う。日本人はこの世界観を魂の住まいである身体にもあてはめて人間というものをとらえてきました。

禅でも「調身、調息、調心」といって、心よりも呼吸よりも、最初に身を調和させることを重んじます。

曹洞宗の住職である枡野俊明さんは次のように言っています。

確固たる存在感のある人がいます。その存在感を支える基盤になっているのは、自信と誇りではないでしょうか。

では自信と誇りを持つためにはどうしたらいいのか。それを解き明かすもっとも有効な手段は“現物”をじっくり観察してみることです。

自信と誇りを感じさせる人は姿勢がピシっとしています。

逆に「自信なげ」という言葉からはどんな様子が連想されますか?
背中が丸まり、前かがみになり、肩を落としたいわゆるうなだれた姿勢でしょう。

「自信」と「姿勢」は不可分。自信があるか、ないかははっきり姿勢にあらわれるのです。背筋が伸び、胸を張った姿勢になると、自然に呼吸も深くなり、態度にもどっしりした安定感が生まれます。

枡野俊明 『禅が教えてくれる美しい時間をつくる「所作」の智慧


体の軸がしっかりと育まれることは、中心軸をしっかりととらえて立つ家を建てることと同じです。

軸さえしっかりとしていれば、必要な一つ一つの在り方は、教えられなくても自ずと悟れます。過ぎたる教えは自ら立つ力を失わせる見方が、日本人が重んじてきた人の育み方であると思います。

型の文化の本質にはこの考え方が流れています。


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■正座は文化ではなく人間の本能的行為である


柱によって支えられる日本の伝統民家の空間は、背筋をシャンとした人間の雰囲気に似たものが感じられます。

体の中心の軸がしっかりと通った日本人の正座姿は中柱を骨子とする伝統民家の姿とよく調和し、軸を正し、来訪者に頭を向けて迎え入れる座礼も、和の空間に似つかわしい姿であるのは、日本伝統建築の空間が日本人の体の原理と一致しているからかもしれません。

正座は諸外国の家空間には似合いません。というよりも、まず土足の床では正座をしようにもできません。

ですから正座は日本独自の文化と言われます。ですがこれはある意味で正しく、ある意味で正しくはありません。

と言うのも、小さな子供はどこの国の子であろうと、誰に教えられなくてもちょこんと正座で座るものだからです。

それもとてもきれいな姿勢で座ることが少なくありません。

つまりこの座り方は本来文化ではなく、人間の本能的行為なのです。

(続く)


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■過去記事

続きものになっているので、興味がもてた方は最初から読むとより面白いかと思います(*^-^*)


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■関連書籍と記事の紹介

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これからは日本の淡路島、明石の東経135度線が世界の中心となる…。これは世界、宇宙の法則であるスピンにそれが証明されているという千賀一生さんが実際に体験したチャネリングより記された一冊です。


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