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スキルアップだけではない、人生を豊かに彩る「デザイン思考」を留学で学んだ話

まったく英語ができない私が英語留学をやってみたいと思ったひとつに、英語だけではなくそのまま自分の仕事に役立つデザインも学べるという点だった。

私がお世話になったモンアカでは、英語留学よりデザイン留学について詳しく記載があるくらいデザインに手厚い。私が体験したのは1ヶ月コースだったが、それでも以下のことをみっちり学ぶことができる。

私が受けた英語&デザイン留学1ヶ月コース

1ヶ月コースで得られるスキルがこちら。

・Adobe Illustrator, Photoshopの操作方法
・情報整理とレイアウト
・文字組みとフォントへの理解
・Webデザイン
・要望に沿った適切なデザインコミュニケーション
・論理的な思考力・提案力
・観察力と分析力を深め、論理的思考の習慣化
・的確な言語化による提案力の向上
・コンセプト設計
・ゴール設定と適切なアプローチ方法の提案

1ヶ月は基礎編だったけど、2ヶ月以降からどんどん応用編になって、3ヶ月目はどうクライアントに提案するかの実践編までできるし、ポートフォリオをつくることもできるので、その資料でそのまま自分の行きたい企業に就職活動だってできてしまう。

許されるなら、もう1〜2ヶ月滞在してきちんと3ヶ月コースを受講したいくらいの濃い内容だった。

こちらが2ヶ月コース
3ヶ月でなんとここまでできるらしい…!

よくある英語留学は当たり前だが英語しか学べない。海外で仕事をしながら働きたいと思っていても、英語ができるだけでは「何をして働くか」のスキル的な部分が追いつかないので英語が話せるだけで終わってしまう。

ワーホリで海外に行く時に実際によく聞く仕事内容は、カフェやレストランのウェイターやキッチンスタッフだったり、農業や畜産、酪農系のお手伝いだったりする。

本当にその仕事をずっと続けたいのであれば全然いいのだが、せっかくなら若いうちに体力勝負でできる仕事ではなくて、実際に手に職がつき、今後どこでも使えるスキルを手にした方が有意義だ。

モンアカは英語留学しながらデザインも学べるので、特に学生の方や、別ジャンルに転職活動を考えている方、海外で仕事をしながら働きたいと思っている方や、自由な時間で働いてみたいと思っている方、海外には興味あるけど何からはじめていいか分からない方にはめちゃくちゃオススメだ。

デザインのスキルがあれば、時間拘束の働き方ではなく納品物のアウトプットで収入が発生するので、それこそいつでもどこでも仕事ができる。

実際にWebには未経験からの転職率は70%だと記載があるし、モンアカの先生に聞いたら「未経験でそこ行く?!」ってくらいの企業に、ポートフォリオ1枚で乗り込んで内定が決まる受講生や、そのまま仕事をとって海外で働き出す受講生も珍しくないんだとか。マジですごい。

なので、英語を経験しつつ実際に海外で働いてみたいという野望がある方はモンアカ、とてもオススメである。

では実際にどんなカリキュラムで進んだかというと、既にあるデザインの考察から始まり、基本的なデザインの考え方を教えてもらったら、実際のデザインをトレースしながらAdobe Illustrator, Photoshopの操作方法を1週間学ぶ。

そのあとの3週間はひたすらテーマに合わせて、自分で組み立てたコンテンツをデザインでアウトプットする。基礎情報に対して、実践と応用の比率が半端じゃなかった。

それにプラスして、授業の前に必ず考察の時間があって、このデザインについてどう思うか、ターゲットは誰で、どうしてこの色を使ったのか、このフォント、この配置になった理由を毎日みんなで話し合った。グループワークの時間や、アウトプットしたコンテンツをプレゼン発表する時間もありとても濃い1ヶ月だった。

その中で何度も繰り返し話されたことは「デザインは調査と考察がすべて」ということ。

実際にデザインをつくるために手を動かすのは1番最後で、その前にどんなコンセプトにするのか、どんなターゲットに伝えたいのか、そのコンセプトにはどんなイメージのデザインが合うか、調べたり考えることが大事だということだ。

デザインもPRもライティングもすべて、目的やコンセプトや最終イメージの擦り合わせがかなり大事だし、逆にクライアントからの「ん〜〜、イメージ沸かないんで、ちょっとつくってみてください!」の気軽な問いには絶対にNOと言わないといけない。

仕事をする上で基本&本質的なことだが、実務経験で何度も失敗&反省を繰り返してきた私には耳が痛い。

そしてモンアカのデザイン留学の課題は全部、ちょっと終わらないくらいの制限時間で組まれている。例えば、Illustratorの使い方を教えてもらった後にでてきた課題はこちら。

この8点の感情を表現するのお題の制限時間は90分だった。単純計算、1つのコンテンツにかける時間を10分とると合計80分でほぼ積む。

どんなコンセプトで作ろうかの企画と、その企画内容を遂行&裏付けするための調査と、各感情に対してどんなデザインイメージがいいかのアイディアだしと、微調整のバッファの時間を考えると、とれるのは1つのコンテンツにつき最低5分。

その時間内で、習ったばかりのオブジェクトの整列や切り抜き、イラスト制作や色彩調整をしなければならない。

当然、受講生全員がタイムオーバー。最初に絶対に終わらないぞ…?と制作前にもろもろの時間配分を考えていた私も8個中6個しかつくれなかった。

その時のデザイン授業のメモ。
私がデザインした8つの感情の丸たち。かわいい。

こんな感じであえてちょっと間に合わない時間制限をだして、課題ごとに失敗と反省を繰り返させてくれる。

次の課題のフードデリバリーサービスの企画〜Webデザインに落とし込むという時には、要件内容の理解と参考デザインのリサーチ、自分なりの考察とコンセプトがまとまらないと絶対にデザイン制作に進めないというプロセスもあった。(この他にもバナー制作やワーケーションの企画〜Webデザインという課題もある、3週間にしては量が多いのよ…)

そのため、3〜4割のざっくりのアイディアと考察で先生に確認し、OKをもらったら7割に仕上げて再度確認し、微調整をするという方法を行動まで落とし込むことができた。

また講師のフィードバックはデザインの良し悪しだけではなく、「そのコンセプトって実際に実現可能?」とか、「考えているイメージってその参考資料だけでデザイン化できる?」とか、「デザインとキャッチコピーの与えるイメージに差があるよね」とか、「そもそもその企画使いたいって思うかな?」とか「その色を選んだ根拠は?」とかなり踏み込んでくれるので、こちらもそれに答えられるロジックやデータを持ち合わせないといけない。そしてこれは実際の業務でクライアントがいたら絶対に起こり得ることだ。

こんな感じでモンアカではデザイン技術と一緒に、実際にデザインで仕事をした時の基本&本質的なことを身をもって教えてくれているのだ。

でも、モンアカはデザインを学んだ先で、「Webデザイナーになろう」や、「デザイナーとして稼ごう、独立しよう」とは謳っていない。

「ものを作るすべての人に向けたデザインスクール」として、その思考を学び、身につけ、世界と人生の選択肢を広げるためにモンアカは在る、というのだ。

デザインはキャリアチェンジやライフスタイルの幅を広げるスキルでもあるし、デザインを考えられる思考はどんな職種でも掛け算できる強みになると話してくれた。モンアカの社長と話す機会があったのだが「経営者こそデザイン思考を学んでほしい」とのこと。もはやデザイン思考はマーケティングの一種のスキルのようだ。

仕事に活かそうと思えば手に職のスキルとして活かせるし、直接デザイナーの仕事につかなくても考え方の土台としてデザイン思考は大きく役に立つ。それは業務だけでなく、これから目にする景色や日常を含めデザイン思考は人生を豊かに彩ってくれる。

この1ヶ月でついたスキルはデザインの基礎かもしれないけど、どんな業務にも掛け算でき、人生を豊かに彩るという大きな意味でのデザイン思考を学べたのはとてもとても大きい。

そして、この思考のままあと2ヶ月学び続けたら私はどうなってしまうんだろうというワクワクも考えてしまった。(気づいたらPR・SNSプランナーからデザイナーに転職しちゃっているかもしれない←)

そんな留学する前はありえなかった妄想をしてしまうくらい、デザイン留学は楽しいものだった。ちなみにデザインの知識0で行った私が最後に提出した課題の、ワーケーションの企画〜Web制作はこのnoteの最後に置いておきます。

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▽絶対無理だろうなと思った「世界中旅をしながら働く」のはじめの一歩を踏み出した話

▽英語留学、全然しゃべれないけど英語で話すのが怖くなくなった話

▽お世話になった英語&デザイン留学のスクール

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▽ワーケーションの企画



▽ワーケーションのWebサイト制作

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▽セブで出会ったものたち。

島のおみやげ売りのおばちゃん
ホテルにあるプライベートビーチ
いろ色とりどりのフルーツを売る市場
一人でナイトプール
レストランにいる看板ねこ達

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