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ウズ・弥七
2023年9月16日 21:42
源一郎とカイシンはへのへのもへじの実態を捨て、思念だけになって漂っていた。「俺は嫌だぞ」「悪かった」源一郎が素直に詫びた。しかしムカシトンボは頑健だ。太古からの生命力のおかげだろうか。カイシンは聞いた。「そもそもあの名無しの奴、何が目的なんだ?」源一郎は眉間に皺を寄せて「太陽の熱されたガスを狙ってるんだろう」納得の行かない顔のカイシン。「高熱のガスを持って帰るなんて不
2023年9月7日 19:26
「おい!源一郎!」小さく畳まれ、箱状になったムカシトンボのそばでへのへのもへじ状のものが漂っている。「なんだ?カイシン」もうひとつのへのへのもへじにダッシュがついたものが返事をした。「なんだじゃねぇ!呪いってこれかよ」「ああ、実態があったらひとたまりもない。思念体として存在するというわけだ」「だからってなんでもへじなんだよ!」「そう言う趣味の呪い師だったんだ」ムカシトンボ