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「アイス」×「飲料」 商品開発マガジン

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「アイス」と「飲料」の商品開発についてまとめました。 是非ご覧ください!
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#商品企画

#3 商品開発の流れお見せします(1)

本日は、「商品開発がどんな仕事なのか」をお届けしようと思います。 まず最初に、商品発売までの流れをお伝えしていきたいと思います。 商品発売までの流れ「商品企画」→「レシピ開発」→「工場移管準備」→「パッケージ開発」→「消費者調査」→「表示作成」→「工場移管」→「工場生産」→「営業活動」→「発売」 以上が商品開発の流れになります。※一部、同時進行の工程もあります。 このように、様々な部署が協力しながら1つの商品を作り上げていきます。 商品開発者の業務さて、商品開発者が

#4 商品開発の流れお見せします(2)

今日は、昨日お伝えした各工程の説明をしていきたいと思います。 「商品企画」→「レシピ開発」→「工場移管準備」→「パッケージ開発」→「消費者調査」→「表示作成」→「工場移管」→「工場生産」→「営業活動」→「発売」 商品企画「商品企画」はすごくざっくりいうと「商品コンセプト」や「どんな商品にするか」を考える行程です。 この部分は、深く掘り下げると本当に多くのことを含んでいるので、今後触れていきたいと思います。 きっと、皆さまがとても興味がある部分でもあると思います。 レ

#5 他部署を巻き込んだ仕事をするコツ

今日は「人を巻き込んだ仕事をするコツ」についてお伝えしたいと思います。 前回、こちらの記事で書いたように、1つの商品を発売するまでに、いろいろな部署の人と関わって仕事をしています。 「商品企画」→「レシピ開発」→「工場移管準備」→「パッケージ開発」→「消費者調査」→「表示作成」→「工場移管」→「工場生産」→「営業活動」→「発売」 そんな僕が、どうやって他部署の協力を得ながら仕事を進めてきたかをお話したいと思います。 僕が心がけていたことは下記の2つです。 ①なに

#6 「飲料」の作り方教えます。

今日は「飲料」の「試作業務」にスポットを当ててお伝えしていこうと思います。 普段、皆様が飲んでいる「飲料」はどのように作られているのでしょうか?? 「飲料」ってどうやって作ってるの?この質問はよく聞かれる質問です。 この答えは、、、、、 「2~5Lのステンレス鍋で作っている」 です。 意外と小さいスケールで試作をしているんです。 ステンレス鍋に、砂糖や果汁、酸味料、香料、着色料などを計量して入れます。 殺菌をするため、100℃近い温度まで熱した後、冷やします。

#7 「アイス」の作り方教えます。

今日は土曜日ということもあり、時間があるので初めての2記事目の投稿をしてみます! この記事では、「アイス」の試作はどうやっているのか?ということをお伝えしていきたいと思います。 「飲料」に関しては、前回の記事で説明しているのでまだ読んでいない人はぜひご覧ください! 「アイス」ってどうやって作るの?前回、飲料でお伝えしたようにアイスも2-5Lのステンレスの鍋でシロップといわれる液体を作ります。 飲料と少し違っているのが、アイスは乳製品やチョコレート原料がレシピに多く使わ

#8 ヒットの理由

こんにちは。ユウキです。 今日は少し短めになるかもしれません。 商品開発をやっていると、世の中のヒット商品や流行を知ることはとても大事なことになります。 しかしながら、ヒット商品を知っているだけではダメで ・なぜそれがヒットしているのか? ・お客さんは何を求めて買っているのか? ・誰にヒットしているのか? ということを自分に問い、自分なりの答えを持つことが大切だと思います。 そのためには、 「まず触れてみる。」 「やってみる」 ことが大切です。 僕もア

#14 アイディア出しについて

今日は、僕が新入社員として商品開発部に配属された際に、研修で行った「アイディア出し」について、お伝えしていこうと思います。 僕は、商品開発部に配属され、約2週間の研修を受けました。 その際、「100本ノック」といわれる「100個のアイスのアイディアを出す」という課題が出されました。 時間があればできるように感じるのですが、実質10日で出すのはかなり大変でした。 もし、この記事を読んでやってみよう!と思った方は50個でもいいので是非やってみてください。 100本ノック

#15 温度によって味の感じ方が違う

おはようございます。 今日は「温度によって味の感じ方が違う」というテーマにお話しさせていただきます。 皆さん、こういった経験はございませんか? 「キンキンに冷えたサイダーを飲み、しばらくした後にもう一度飲むと、甘ったるく感じる。」 「アイスも冷凍庫から出したばかりよりも、少し5分ぐらいおいてから食べたほうが美味しい。」 いずれも、商品の「温度」に関係があるんです。 それでは、ご説明していきましょう。 味蕾(みらい)と5味人間の舌には「味蕾(みらい)」というものが

#19 失敗談①あれ?味が変だ。

本日は、「商品開発」の失敗談をお伝えしていこうと思います。 商品開発をやっていると、たくさんのチャレンジをする代わりに、たくさん失敗もしています。 失敗には、予測できないものもあれば、単純に凡ミスのものもあります。 本日は、僕が1年目にしてしまった凡ミスだけど、影響が凄くでかい例をお伝えしていきます。 それでは、どうぞ! 香料とは?みなさん、よくパッケージの裏面にある原材料表示をじっくりと見たことはございますか? この写真を見ていただくと、「香料」と書かれています

#20 失敗談②あれ?ソフトクリームの形ができない・・

昨日の記事はいかがでしたでしょうか? 前回の記事では、凡ミスによる失敗談をお伝えしました。 今回は、新しいことにチャレンジした際に起きた、トラブルをお伝えしていこうと思います。 ソフトクリームに挑戦これは、僕が「ソフトクリーム」の新商品に携わった時のエピソードです。 以前、#3、4で商品開発の流れを書かせていただきました。 今回は、「工場移管準備」と「工場移管」での出来事です。 僕が、ソフトクリームの新商品を任せられた時に、一番注意すべきだなと思ったポイントが、「

#23 商品開発の魅力って?

こんばんは。 僕は、100品以上の商品に携わってきました。 そんな僕が、「商品開発」の魅力をお伝えしていきたいと思います。 僕が、お伝えしたい魅力は次の3つです。 ・自分の作った商品を世の中に出せる喜び ・チャレンジ思考が身につく ・世の中の新しいこと・ヒット商品に興味がわく それでは、参ります! 自分の作った商品を世の中に出せる喜び#19、#20で失敗談について触れましたが、商品開発はいくつもの困難を乗り越えて1つの商品が出来ます。 大変な思いをした商品は

#24 商品開発でつらかったことは??

こんばんは! 今日は、商品開発の仕事で「辛かったこと」を、3つお伝えしていこうと思います。 前回は、商品開発の「魅力」をお伝えしました。 一方で、本日お伝えするような、「辛い経験」もあるんだなーと知っていただけると嬉しいと思います。 それでは参りましょう! 商品が発売されなくなったこと辛かったことの1つが「商品が発売されなくなったこと」です。 商品開発は、通常商品発売の半年~1年前から着手し始めます。 今は2021年1月以降の商品を作っている状況です。 そのた

#25 味を言葉で表現することの難しさ

こんばんは! 昨日今日と、Noteが調子悪いようですね。 今日は、「味を言葉で表現することの難しさ」というテーマをお伝えしていきたいと思います。 それでは参りましょう! 味の表現って?入社後、商品開発に配属され、研修を受けているときの出来事です。 先輩と、自社製品を食べていて、ふと先輩が僕に質問してきました。 「このチョコレート味どんな味がするか言ってみて」 ???????? 一瞬、何の質問だろう?と思いました。 続けて、先輩は 「このチョコレートはどんな

#26 新商品のアイディア出しについて②

こんにちは! 今日は「アイディア出し」について書かせていただきます。 よく、大きいブランドのセカンドフレーバーを考えるときと、まったく新しいブランドを作るときのアイディア出しは違うの?と聞かれる時があります。 この答えは、「考える内容が異なる」です。 本日はこれについてお伝えしていきます。 それでは参りましょう! 新商品の種類新商品には下記の2つが存在します。 ①完全な新商品 ②「ガリガリ君(例)」のセカンドフレーバー 順番は逆になってしまうのですが、今日は