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IDEAはいつから人の考えになったか?

大抵の英単語帳には

「idea」と引くと、「考え、思想、理念、アイデア」と出てくる。

これはつまり、人間の側のものとしての「idea」ということになる。


実は以前にもこのような記事を書いたことがある。

「patient」という単語が、なぜ「患者」と「忍耐強い」という反対とも取れる解釈を持っているのかという、高校生から思っていた疑問を考察してみた記事だ。


今回は、「idea」について書いていこうと思う。

今回のキーワードは「デカルト」「神」「人」だ。(なんだか仮面ライダーWのフィリップみたい・・・)


イデアとは、もともとのギリシア語では「(人間が)見て取るもの」という意味だったが、いろいろあって「神が創造する際に抱いていたアイデア」ということになったのだから、それを人間に取り戻したのだといえる。(山口裕之、2019、169)

この引用からわかること、それは「idea(アイデア)」の所有者?が

人➡神➡人

という風に変遷しているということだ。

私の予想だと、「神」のものであったものを、人間のものにしたんだぁというものだったから、これは意外な事実だ。

でもこの「idea(アイデア)」が、一時は神側にあり、そして今人側にあるということをどれくらいの人が知っているのだろうか?

なんにせよ、こうした流れから読み取れることは、時代の変化に伴って、語義も流転していくということ。

ヘラクレイトスや鴨長明の「万物流転」の考え方は、やはり数少ない真理のように思えてしまう・・・。


このイデアが人間側のものになったのは、デカルトの合理論が始まったときだから、17世紀ごろだろう。

さて

他にも解釈が変わってる言葉はあるのかな?

今日も大学生は惟っている。


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引用文献:山口裕之. (2019). 語源から哲学がわかる辞典. 日本実業出版社

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