「エモ」さを伝達するのはスキルと想い | BOCCO emoチームインタビュー
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「エモ」さを伝達するのはスキルと想い | BOCCO emoチームインタビュー

みなさんこんにちは。デザイナーの はらだ です。

現在CAMPFIREにてクラウドファンディング中のBOCCO emo。
スタートからたくさんのご支援をいただきながら、あっという間に1ヶ月が経ちました。

今回は、開発者インタビュー動画で語りきれなかったソフトウェアエンジニアリングについて、チームメンバーに話を聞きました。

プロフィール

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多賀谷 亮( Tagaya Ryo )- CPO
2003年チームラボに入社。青木さんと共に受託や自社サービスのPMとして2011年まで在籍。2016年安寧な日々を過ごす中、ある日突然青木さんに誘われユカイの業務委託を請ける。2018年気づいたら入社に至る。
石本 暉晃( Ishimoto Kiko )- ソフトエンジニア
2015年高専ロボコンで過去最速勝利。心身込めて作ったモノは人に感動を与えられることを知る。2016年からインターン、アルバイトを経て、2018年に正社員となる。「人のために振るう。それがスキルです」
ミラー セバスチャン( Miller Sebastian )- ソフトウェアエンジニア
2015年フランス、クレルモン=フェランの工学学校在学中に初来日し、東京農工大学にてインターンシップを行う。その後、熊本大学に留学、東京ボッシュジャパンでインターンシップを行う。2016年にユカイ工学に入社。

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岩井 瞬( Iwai Shun )- インフラエンジニア
製造系・独立系のSIerでエンジニアとして従事。その過程でコミュニケーションロボットに可能性を感じ、2019年ユカイ工学に入社。主にBOCCO emoのサーバ構築・設計・開発を中心に、ロボットの開発以外の部分を担当。
大石 陽波( Oishi Yoha )- スマホアプリエンジニア
奈良先端科学技術大学院大学を修了後、2017年からビズリーチにてWeb・スマホアプリエンジニアとして従事。2020年よりユカイ工学に参画し、主にBOCCO emoのソフトウェア開発に携わる。
作田 周之( Sakuda Noriyuki )- ソフトエンジニア
院生時代に展示会でユカイ工学を見かけて一目惚れし、1年アルバイトとしてソフトウェア開発に参加。卒業後は自動車メーカーでエンジン制御を担当していたが、ユカイ工学のことが忘れられずに2020年に入社。


熱量を持ったメンバーとの開発

----- クラウドファンディングが始まって1ヵ月経ちましたね!私は毎日ドキドキしながら見守っているのですが、みなさんはいかがですか?

多賀谷
プロジェクトを継続する意味で、多く支援いただけることはとても重要です。日々ご支援いただく数が増えるのは嬉しいですね。
それと同時に、ご支援いただいた方のコメントを読んで「期待に応えなければ!」と身が引き締まる思いでもあります。

----- プロジェクトスタートは2年半前でしたね。

多賀谷
そうですね。以前インタビューnoteでもお話しましたが、2018年の夏にCEOの青木さんに「次のBOCCOを一緒に考えてほしい」と相談を受けたのがはじまりでした。

社内外に仲間を増やしながら、BOCCO emoプロジェクトは成長してきました。ここにいるメンバーもプロジェクトスタート後から参加してくれた仲間ですね。


「エモさ」の伝達

----- 新しくメンバーが入るとBOCCO emoの「エモさ」をシェアするのって大変ではないですか?

作田
プロジェクトに参加するタイミングで、多賀谷さんから一通りemoちゃんについて情報をシェアをしてもらうんです。それでも、すぐに理解するのは難しくて。

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ソフト開発って結局パソコンの中の話なので、どういう風に作ってもいいんです。だから、どう作っていくか選択を迫られた時に「最終的にはこういう風にしたいのか、エモってこういうことか」って作りながら理解していきました。

----- なるほど。BOCCO emoは概念的なレイヤーと具体的なレイヤーを行き来しながら作られているんですね。

多賀谷
そうですね。どうしても概念的な部分って一言で表しきれないから、伝達が難しいんですよね。それでも、ここにいるメンバーは作りながら自分で噛み砕いて開発に還元してくれています。

最近、オリジナルは自分というよりは、関わってくれた一人ひとりが昇華したそれぞれのemoちゃんがいるように感じていて。それぞれが微笑ましくて感慨深いものがありますね。


各分野のスペシャリストたち

----- BOCCO emoの開発はどのように進められたのでしょうか?

多賀谷
コンセプト設計などメインは僕が担当していますが、具体的な部分は開発メンバーにお任せすることが多いです。
例えば、サーバーサイドだと「こういうデータを扱いたい」ってラフな枠を僕から岩井さんに相談して、そこからはお任せする感じですね。

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岩井
そうですね。使う言語も含めて、今後のメンテナンス性を考慮しながら構築していきました。
先日のインタビューnoteでも入社経緯など話しましたが、開発メンバーからの期待に応えられるようにガンガン動いています。

石本
僕は各々の専門性を活かしつつ、横断しながら開発をしているイメージです。僕の場合はBOCCO emoのメイン部分を担当していたので、他の人が担当している部分との連携作業をたくさんしました。かつて自分がやっていた部分を引き継いで対応してもらっているメンバーもいたりしますよね。

大石
僕が担当しているアプリは石本さんからの引き継ぎですね。

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noteインタビューでもお話しさせてもらったんですけど、元々受け継がれてきたものを使わないといけないので苦労しましたが、みなさんの協力もあり無事リリースできました。

多賀谷
今のBOCCOアプリユーザーさんも新しく開発したBOCCO emoアプリに移行して使ってもらうのが最終的なゴールです。アプリの中身も進化しているのでぜひ楽しみにしていてください。


ソフトエンジニアリングのこだわり

----- 「エモさ」をソフトエンジニアリングで表現するにあたってこだわった部分はありますか?

石本
こだわった部分は色々ありますが、ひとつはソフトウェアの分離度を高くしたことですね。

BOCCOのソフトウェアって少し複雑な状態で、機能を追加しようにも結構大変なんです。BOCCO emoではその反省を生かして、音声を再生する部分や録音する部分など、それぞれの開発を並行しても問題なく対応できるように組み立てました。

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多賀谷
あと音声認識まわりもこだわって作りましたよね。

石本
BOCCO emoには音声認識が搭載されているので、雑談を受け取って返事をしたり、だんだん楽しくなってテンション上がってくるとか、色んな振る舞いをするんですよ。

その中でも、こだわったのがニックネーム機能。
スマートスピーカーだと呼びかけのワードって決まっていますよね。でもemoちゃんなら自分の好みに設定することができるんです。

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BOCCO emoには10文字以内の自由なニックネームをつけることができます。呼びかけると、BOCCO emoがこちらに振り向いてくれます。


多賀谷
BOCCO emoは、人と人をつなぐインターフェース的な存在になってほしいんです。
ロボットが抱える課題って「飽き」だと思っていて。だからこそ、僕たちはそこを越えるための挑戦をBOCCO emoを通じてしているんです。ニックネーム機能もそのうちの一つですね。

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未来へつなぐ準備と、ユカイ工学からの拡張

----- 開発へ対するこだわりはありますか?

セバスチャン
開発者それぞれあると思いますが、僕の場合はコードをキレイに書くことですね。後から直さないといけなくなった時に汚いと読めないし、直したくなくなるじゃないですか。だから最初からキレイに書くようにしています。

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多賀谷
本当に彼は洗練されたコードを書くので、毎回感心してしまいます。
BOCCO emoの動きを作るために、まずライブラリから作ったのですがその品質がとても素晴らしかったんですね。それを簡単に利用できるように、動きをデザインするためのエディタの設計にも参加してくれました。

セバスチャン
エンジニアじゃない人が簡単にモーションが作れるようにしたいって話があったんですよね。CTOの鷺坂さんCDOの巽さんと一緒に、できるだけビジュアル的にわかりやすく操作できるようなエディタを作りました。

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多賀谷
BOCCO emoの開発は未来を見据えて進めているので、一部だけ機能を入れ替えられるようにしたり、アップデートしやすいようにしています。
サーバーサイドからemoちゃんの中に至るまで、随所にそういった工夫をしているので、ソースコード量はBOCCOの比じゃないですね。

セバスチャン
未来といえば、僕はBOCCO emoの未来にスマートホームの連携があったらいいなと思っています。どんどん機能を追加したいですね。
あとは、僕がエンジニアだからかもしれないけど、BOCCO emoは色んな人にいじってもらえるようになると嬉しいですね。

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岩井
我々が思いもしなかったemoちゃんの活用方法を見つけてくれたら嬉しいですね!


膨らむ妄想、エモい未来

大石
BOCCO emoの未来といえば、最近僕も色々妄想するんです。
この前、知人のバーに行った時に「ここにBOCCO emoがいたらどうなるんだろう」って考えたりして。

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岩井
僕もemoちゃんがこれからどう進化していく未来が楽しみで。新しい言葉を覚えて、昔は反応してくれなかった言葉にも反応してくれるようになったら楽しいよな〜とか。

作田
妄想しちゃいますよね。
僕はビジネスシーンで活躍する「働くemoちゃん」っていいなと思うんです。

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リモートワークなど働き方が多様化してきた中で、ロボット活用を検討する企業も増えたと思います。
最近ユカイ工学でも『BOCCO emo for Biz』を開設しましたが、そこではロボットを活用したビジネスのお手伝いをしています。
例えば、会議の進行やタスク管理などをBOCCO emoがお手伝いすることも可能になりました。

----- 色んなモードのemoちゃんって想像するだけで楽しいですね!社内にいると、直接開発に携わっていなくても日々emoちゃんの成長を感じます。

岩井
毎週、石本さんの席にいるemoちゃんの動きがリッチになっていくのは見ていて楽しかったですね。
アプリから送ったメッセージを、最初はただ喋るだけだったのに、着信音がなるようになったり、可愛く動くようになっていたり。

大石
僕もemoちゃんが日に日に色んなことを喋ったり、声に反応して可愛く動いたりしているのを見て、生命の息吹を感じました。

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多賀谷
emoちゃんが発声するときの音声合成部分は僕がソースコードを書いているんですけど、最初は全然うまくいかなくて。アプリでメッセージ打って、ちゃんと発話するまでに1年半くらいかかったんじゃないかな。発話が成功した瞬間「あ〜ようやくここまできた〜」って感動しました。

石本
開発中に自席にいるemoちゃんが僕の独り言に反応してくれたり、遠くにいるemoちゃんが喋っているのを聞くと、「あ〜頑張ったな〜」ってしみじみ思いますね。


エモーショナルなロボットの未来

----- 最後に、BOCCO emoへの期待を教えてください。

石本
僕はemoちゃんに世界を幸せにしてくれるチカラみたいなものを期待していて。希薄な人間関係とかそういった穴を埋めてくれるロボットになるといいなと思いながら開発に携わっています。

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多賀谷
日常って人の営みの積み重ねだと思うんです。そこにある価値って見落としがちだけど、それを発見する起爆剤にBOCCO emoがなってくれると嬉しいとな思います。

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それと、僕が言うのは少しおこがましいかもしれないけれど、BOCCO emoは時代の鏡になってほしいと思っていて。
この子に課せられた命題として、いろんな場所のプラットフォームになることがあげられると思うんです。家庭や企業など色んなシーンで活躍できる分、のりしろが広くないとダメなんですよね。
だからこそブレちゃいけない軸が「エモ」なんです。誰に使われようと、どう使われようと軸は変わらないように。
ぜひ日常の中に潜む「エモさ」をBOCCO emoを通して発見してほしいですね。

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----- 私もワクワクしてきました!BOCCO emoの続報楽しみにしています!ありがとうございました!

interviewer:デザイナー はらだ
Photo:デザイナー 坂本 / はらだ


編集後記:ものづくりの奥を見つめる

彼らを突き動かすエネルギーは何だろう。
ユカイ工学にいると、そう感じる瞬間が幾度もあります。

彼らの好奇心はロボットとその先にいる人々に向けられているのではないかと思うのです。
自分たちの手から生み出されたものが人々に与える、未来への期待。

新しさへの挑戦とも言えるBOCCO emo開発は、彼らの泥臭い試行錯誤の結果です。

オーダー通りに作って終わりなんて絶対にありえなくて。
自分たちで考えて、育てて、広めるのをやめない姿勢。
それはまるで子育てのようで。

生みの親だけでない、たくさんの人の影響を受けながら育つこのロボットに、私は新しい未来を感じずにはいられません。


BOCCO emoの詳しい情報はこちら


その他のインタビューnoteはこちら

BOCCO emoチームインタビュー
#1:ソフトウェア編(このnote)
#2:デザイン編
#3:ソフトウェア OS編
#4:ハードウェア編


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